それは末っ子が3歳を過ぎた頃のこと。
偶然、同時期に別々の友人2人から「もうそろそろ、自分の人生に戻ってもいいんじゃない?」と言われました。
「自分の人生」と聞いた瞬間、グッと胸を掴まれたような気持ちに。
そこで、子どもたちを寝かせて静かになった部屋で、”これまで”と、”これから”の「自分の人生」についてゆっくりと考えてみることにしたのです。
「自分の人生に戻ったら?」と言われハッ。末っ子3歳で真剣に考えた将来
12,692 View末っ子が3歳になったころ、別々の友人2人から「もうそろそろ自分の人生に戻ったら?」と言われました。それをきっかけに、改めて産後の自分の歩みを振り返りつつ、自分の将来についても考えてみました。
産後の私の人生を改めて振り返ってみると
1人目の妊娠中に退職した私。
妊娠は予想外の事で、つわりは常に船酔い状態でつらく、途中で電車を降りないと通勤できなかったり、職場でも吐き気で何度もトイレに駆け込みました。
またそれに加えて、夫の転勤に帯同する必要があるなどさまざまな要因があり、結局、退職することに。
産後は、転勤に帯同するため何度か引っ越しを繰り返しながら、1人目の産後に始めたライターの仕事を継続しています。
仕事をしながら、3歳~小学生までの3児を完全ワンオペ育児し、家事もすべて担当。
仕事をしていても、これまで優先順位の1位は育児でした。
3人とも2歳頃まで在宅で育児をし、それぞれ2~3歳代で入園。
入園までは、育児をしながらの仕事なので、仕事量をセーブする必要がありました。
子どものお世話をして、毎日公園や児童館に連れて行き、上の子の宿題も見て、家事もして、毎晩の読み聞かせ。
そんな合間にする仕事なので、できる分量は限られていました。
子ども達の入園後も、登園渋りがあったり、弁当作りがあったり、病気をもらってきたりと、なかなかフル稼働は難しく、これまで仕事の量を調整し、何とかやりくりしてきました。
子どもも仕事も両方大好きだから……
私は、周りから「猫っ可愛がりしているよね」と言われるほど、子どもが大好きです。
小さなときほど子どもと一緒にいたいし、沢山遊んで、いろんな場所へ連れていって、子ども達に様々なものを見せてあげたい。
子どものペースに合わせたスケジュールで日々の生活を送りたいし、それぞれの個性に合わせた関わり方や教育をしたいと思っています。
同時に、仕事も大好きです。
仕事に関する勉強をするのも好きだし、オンとオフの区別なく仕事のことを考えるのが楽しい。
仕事以外の時間でも仕事のことを考える事は、私にとって自然なことで、苦ではありません。
子どもも大好き、仕事も大好き。
どっちも思う存分、味わいたい!のが本音です。
けれど今の時代は、まだまだ出産育児をきっかけに、女性が仕事を諦めることが多いのも事実です。
私も、当たり前のように「仕方ない」と退職を選び、仕事をセーブしてきたけれど、果たしてそれでよかったのか?と、ふと考えてしまいました。
「当たり前」に捉われない生き方
これまで、私は育児中の仕事というと、時間帯や曜日が限られたり、急な休みを貰える事が優先条件となり、職種を限定的に考えがちでした。
しかし新型ウィルスの影響により、リモートワークが加速し、世の中は育児中でも働きやすくなっています。
週休3日や4日の導入へ舵取りした企業もあります。
これから世の中のIT化が進めば、今ある職業も今後どうなっていくかわかりません。
職種や雇用形態で当たり前だと思っていたことが崩れ、「正解のない時代」へ。
それと同時に、仕事や家庭をめぐる環境は大きく変わり、育児も仕事もどちらも思う存分やれる日が、いつかくるかもしれません。
時代によって、仕事も育児もそして家事の担い手も、どんどん変わっていくもの。
そもそも私が捉われていた「当たり前」なんて、ないのでは?
生きているのは、自分の人生。
軸にすべきは「当たり前」ではなく、「わが家は」「私は」どうしたいか。
そう思い至った時、私は、やっぱり育児も仕事も思う存分していきたい!!と思ったのでした。
今はできるだけ多く、種をまく時
とはいえ、仕事は需要と供給の上で成り立つもの。
なかなか思うようになるわけではありませんが、今後の本格的な仕事復帰を見据えて、今の自分に合わせたプランを立てることはできます。
3歳、小学校入学、高学年、中学入学など子どもの成長を節目に、働き方やキャリアは計画することもできます。
キャリアに合ったパートの内容を選んだり、フリーランスとして仕事を始めたり、資格を取得したり、これらを組み合わせてみる方法もあります。
「自分の人生に戻ったら」という言葉をキッカケに、私はさっそく以前から興味のある分野の勉強を始め、産前におこなっていた一部の仕事も再開することにしました。
パートであれ、フリーランスであれ、資格取得であれ、勉強であれ、その経験がいつどんな形で、今後の仕事に繋がっていくか分かりません。
それなら自分に合った種を、今は、できるだけ多くまいておこう。
そう思うようになりました。
今後どのように世の中が変わっていくかは分からないけれど、自分に合った仕事や経験といった種は、きっと無駄にはなりません。
そのためにも今できる行動を、精一杯していきたいと思っています。
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