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公開 2020年10月07日  

大型台風が直撃!間一髪で難を逃れた経験が、家族の防災意識を変えてくれた

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2018年に関西に直撃した大型台風。わたしたち家族が住む地域も大きな被害を受けました。その経験から改めて、子どもが居るからこその防災の大切さを痛感しました。


大型台風が直撃!


2018年9月4日、台風21号が西日本を中心に非常に強い勢力で上陸し、各地で大きな被害をもたらしました。

わたし達家族が住む地域もかなり被害が大きく、長いところでは1週間以上もの断水や停電に見舞われました。

わが家は幸いにも数時間程度の停電だけでしたが、すぐ近所では被災されたご家庭も少なくありません。

2年経った今でも、その爪痕が残っている場所も複数あり、あの日のことを思い出しては身が引き締まります。

そしてその経験から、子どもがいるからこその備えや対応の大切さ、防災の重要性を改めて痛感しました。


台風が直撃したその日、朝から警報が出ていて子ども達の保育園もお休み。

前日から全ての電車が運転取り止めを発表していたため、お仕事もお休みし、子ども達と一緒に家にいました。

夫は「電車を止めるなんて大げさだ!」と言って車で仕事へ行き、当時3歳・2歳・0歳の3人の娘たちと過ごすことに。

朝の時点では、風が強いものの雨も降っておらず「本当に台風来るのかな?」と半信半疑だったぐらいに油断していました。


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何気ない行動が、子ども達の命を守る結果に


お向いのおうちが窓のシャッターを閉めているのを見て

「マネしよう!」

と全てのシャッターを閉めたあと、寝室で子ども達をお昼寝させることに。

だんだんと雨風が強くなっている音が聞こえるものの、シャッターを閉めているので外の様子はわからず、子ども達も眠りにつきました。


その後、台風が最接近してきたそのとき、突然『ドカーンッ!』と激しい音を立てて何かがわが家のシャッターに当たりました。

それと同時ぐらいに部屋の照明が消え、停電。

少し台風が落ち着いてから窓の外を確認すると、そこには隣の家の屋根瓦が直撃し、大きくへこんだわが家のシャッターがありました。

もしもシャッターを閉めていなかったら、瓦が窓に直撃し割れ、その破片はお昼寝をしている子ども達に降り注いでいたでしょう。

そう考えた瞬間、全身の血の気が引くのと同時に、わたしは台風を甘く見ていたと猛反省しました。


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ご近所さんの繋がりが安心感へ


家が停電したことで、慌てて夫に連絡し家に戻ってもらうように伝えました。

9月とはいえ、まだまだ残暑が続いていたので、エアコンなしでは熱中症も心配。

乳幼児3人と過ごすには不安がありました。

しかし台風の影響で橋は危険なため封鎖、別の道は大型トラックが横転して通れなかったりと、夫はなかなか自宅に戻れませんでした。

そんな時に、ご近所さん同士で作っていたグループトークに状況確認の連絡がありました。

そこで停電しているのが、自分の家だけしゃないことを知りホッと一安心。

「うちは水出ているよ!」
「電気式トイレを手動で流す方法知ってるよ!」

など、情報をシェアしました。

さらに「どこどこの地域はもう電気復旧したみたい」など、他の地域の情報もシェアしてもらえてとても安心しました。

わが家は夫が不在なことを伝えると「困ったらいつでも頼ってね」と言ってもらい、とても勇気づけられたことを覚えています。


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経験を通して学んだ教訓


この台風での経験から、わが家は夫婦ともに自然災害への考えの甘さを痛感しました。

当時、台風に対して「大げさだ!」と言っていた夫も、今では台風に備えるようになりました。

わが家は数時間程度で電気が復旧しましたが、他の地域のようにもしも停電が1週間以上続いていたら……

子ども3人を連れて避難はできただろうか?

停電や断水のまま1週間過ごせただろうか?

小さな子どもがいるからこそ、備えなければいけないものが多いことに気が付かされました。

台風は他の自然災害とは違い、事前に備えることができる災害です。

「大げさ過ぎるぐらいが丁度いい」

そんな心構えで家族みんなでこれからも防災を考えていきたいと思います。


※ この記事は2024年11月17日に再公開された記事です。

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