息子の誕生日は、娘にとっても記念日。姉が弟を想いやる、気持ちの強さにウルッ

先日、息子が5歳の誕生日を迎えました。

わが家ではお誕生日に

・100円均一の商品で簡単に部屋を飾りつける
・夕飯は手作りチーズインハンバーグ・パスタ・ガーリックトースト
・食後にケーキとクラッカーでお祝い
・私達両親から子どもへ手紙とおもちゃのプレゼント

というのが定番になっています。


息子の誕生日から1ヶ月以上前のある日、毎日娘が隙間時間を利用して何やらコソコソと工作をしていました。

「お友達に手紙でも書いているのかな」と思っていたら、どうやら息子へのお手紙と手作りおもちゃを準備している様子。

学校でお友達と話題になっている「手作りパラシュート」を画用紙で一生懸命作っていたのです。

さらに、息子でも読めるようにひらがなで使い方の説明書までつけていて、上手に飛ぶか自分で繰り返し確かめていました。

また、手の側面が鉛筆で真っ黒になるくらい熱中しながら、息子への愛情がいっぱい詰まった手紙も用意していました。

お誕生日1週間前、娘は

「ママ、お誕生日の前日の夜に弟が寝たら、枕のところに私からのお誕生日プレゼントを置いておくの。お誕生日当日、弟が目覚めたら最初に見てもらえるように……！」

と当日の朝のプランをこっそり打ち明けてくれました。

お誕生日が近づくにつれ、娘は息子よりもそわそわしていました。


そしてお誕生日前日、小学校でたくさん遊び、疲れてとても眠い娘が寝かしつけをしてくれると言い出しました。

しかし、この日はたまたま夕方に昼寝をしてしまった息子。

寝かしつけるのは一苦労なはず。

もうすでに眠そうな娘があまりにも不憫だったので、

「弟が寝たらこっそりママが枕元にお手紙とプレゼントを代わりに置いておくから、ゆっくり寝たらいいよ」と耳打ちしました。

しかし、娘は「大丈夫…！！」の一点張り。

結局娘は弟に絵本を3冊読んで、背中をトントンとやさしくたたきながら寝かしつけようとしていました。

でもやはり、息子よりも娘が早く寝てしまった様子。

寝室をのぞきにいくと、2人仲良く隣に並んで眠っていました。


娘を起こすのもかわいそうなので、私が寝る時に娘の代わりに息子の枕元に手紙を置いておこうと思っていました。

しかしなんと夜11時頃、「わ！寝ちゃってた！！」と娘が起きてきたのです。

夜中に娘が起きてくるなんて、高熱の時以外では初めて……！

よほど想いが強かったのでしょう。

そして息子の枕元にプレゼントをセッティングし、満足そうに眠りにつきました。

翌朝、一番に起きたのは娘。

ぐっすり眠っている息子に

「おはよう！お誕生日おめでとう！！あ！プレゼントが届いてるよ！！」

とクリスマスのようにお誕生日プレゼントを渡していました。

とても嬉しそうにお手紙とパラシュートを見ている息子。

そしてその様子を満足そうに見守る娘に、私も夫も思わずにっこり。

布団の上で皆でハッピーバースデーを歌ってから、いつもの1日がスタートしました。


幼稚園でもお友達に「おめでとう！」とたくさん言ってもらって嬉しそうな息子。

家に帰ってから新しいおもちゃで一緒に遊び、夜は家族でお祝いをして、大満足な一日になったようです。

息子は寝る前「今日は最高な1日だったなぁ〜」と、とても嬉しそうに呟きながら寝ました。

そしてその様子をまたもや嬉しそうに見ていた娘でした。


息子が寝てから私は娘をギューっとして

「たっくさんお祝いしてくれてありがとうね。息子が5歳になったってことは、あなたもお姉ちゃんになって5年ってことだね。お姉ちゃん、いつもありがとう」

と伝えました。

言いながらちょっと泣きそうになった私。

娘も心なしか目がウルウルしていました。

「お姉ちゃん5年目記念日はどうだった？」と聞いてみると、くすくすと笑いながら

「もう、ほんとうに大変だったわ！！」と。

「ほんとだよね～！！なかなか寝てくれなかったもんね～！！」と私も大笑いしてしまいました。

もちろんたまに大喧嘩をしたりすることもありますが、今家族一緒に過ごせるこの時間を大切にしつつ、これからも姉弟で助け合いながら育ってくれるように願っています。