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公開 2020年12月10日  

通知表の評価ダウンで涙…リベンジ作戦は、”たいへんよい”を目指さない?

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小学2年生になり、通知表の評価が下がったことにショックを受けた娘と私。2人でリベンジを誓い、評価アップのためにやってみたことをご紹介します。


初めての通知表で大喜び


私には小学2年生の娘がいます。 

小学生になって初めてもらった通知表は3段階評価でした。 

たいへんよい、よい、がんばろう 

娘はたいへんよいが3個、それ以外は全てよいでした。 

年甲斐もなく、その結果に大喜びしました。 

私は小学生のとき、通知表で”たいへんよい”に〇が1個でもあれば万々歳のレベルでした。 

娘は、たいへんよいが3個もついているなんて! 

鳶が鷹を生むとはこのことだと(かなり大げさですが)、娘を抱きしめて大喜びしました。 

娘は予想以上に褒められたことに、おどろきながらも嬉しそうでした。 


しかしその後、少しずつ通知表に変化があらわれました。 

1学期は3個だった“たいへんよい”

それが、2学期には2個、3学期には1個……ときれいに1つずつ減っていきました。 

そして、2年生になって初めてもらった通知表。 

2人で通知表を開きました。 

開いた瞬間、2人とも固まってしまいました。 

”たいへんよい”は0個、代わりに”がんばろう”が1個。 

娘は「え?なんで??」と呟いた直後、声をあげて泣き出しました。 

娘をなだめつつも、私は通知表を細かく見る方に気を取られてしまい、目線は通知表のまま「大丈夫だよ」と言いました。 

その後、娘は20分ちかく泣き続けました。 


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親子でリベンジを誓う


しばらくして娘は泣き止み、落ち着きを取り戻しました。 

娘に泣いていた理由を聞いてみたところ

・初めての通知表でママが喜んでくれたのが本当に嬉しかった。 
・”たいへんよい”がないからママはがっかりした。 
・ママを喜ばせることができないから、もう自慢の娘じゃない。 

娘の自己評価に私が大きくかかわっていたことを知り、嬉しい反面とても申し訳なかったです。 

”たいへんよい”の数で一喜一憂しすぎた。

さっき通知表を見たとき、何で娘よりも通知表を見ることを優先したんだ。 

自分の行動にたくさん後悔しました。 

そして、そのことについて娘には正直に謝りました。 


その後、通知表の成績が良くても悪くても、自慢の娘であること。 

私が喜ぶからといって、”たいへんよい”を取る必要はないことを説明しました。 

それでも娘は”たいへんよい”が欲しかったと言いました。 

よくよく聞くと、図工の工作のときにクラスで1人だけすごい工夫をしたと先生に褒められたそうです。 

そのとき褒められたことが嬉しかったのに、その図工に1つも”たいへんよい”がないことが悔しいと思ったそうです。 

泣いてすっきりしたのか、次は怒りがこみ上げてきたようでした。 

娘に「どうしたら”たいへんよい”に〇がつくのか一緒に考える?」と聞くと、大きな声で「やる!」と返事しました。 

親子でリベンジを誓った日でした。 


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通知表について調べる


次の日から、私は通知表の評価の仕方について調べました。 

手始めに、文部科学省の「学習指導要領」を読んでみることにしました。 

そこには、教科の目標や大まかな教育内容が書かれています。 

先生が授業スケジュールを組む時などに利用されるようなので、目標数値や要点が分かるのではと思いました。 

しかし、1教科あたり200~300ページあり、書かれていることも複雑ですぐに挫折しました。
 

次に、何かの参考になればと小学校教員・教育評論家の方々のブログを読んでみました。 

読んでいく中で、参考になりそうなもの、なりそうもないもの、様々な記事がありましたが 

殆どの記事に、通知表の評価は先生との相性などもある為、気にする必要はないと書かれてありました。 

娘は担任の先生に、「どうやったらたいへんよいがたくさんとれますか?」と聞いたようです。 

担任の先生は、忘れ物をしないこと、授業で手を挙げて積極的に発表すること、と教えてくれたそうです。 

娘と2人で通知表を見ながら、”たいへんよい”を取ることって思った以上に大変そうだねと話しました。 


”たいへんよい”を取るためにどんなことをやればいいか、私なりに考えてみた結果は 

・テストの点数を上げる。 
・小テストがいつあってもいいように学習したことを定期的に復習する。 
・授業で手を挙げて発表できるように予習もする。 
・忘れ物をしない。 
・文章力を上げるために毎日日記をつける。 
・その日に学習した漢字を活用して、文章を作ってみる。 

まとめると、予習・復習をして、学習したことを様々な場面で活用して、学校の準備は完璧! 

こんな子どもいるのだろうか?と疑問に思いました。 

私が思う”優等生”を体現したようなイメージです。 

私たちはのんびりマイペースな親子で、そんな”優等生”のイメージからは程遠いところにいるのです。


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できることを、できる範囲で

 
そこで、自分たちに無理のない範囲で少しずつ、日常生活に学習を取り入れてみることにしました。 

娘を学童にお迎えに行って帰宅するまでの間、小学校での出来事を聞いていました。 

それに加え、授業の様子や、手を挙げて発表できたか、お友達の発表を聞いて何か気付きはあったか、少し掘り下げて質問するようにしたのです。 

また、毎日の宿題チェックはこれまでもしてきたのですが、それ以外にノートもチェックすることにしました。 

先生がノートにひとことポイントや、気を付けることを書いてくれているのですが、娘は過去の見直しをしたことがなかったようです。 

苦手な算数では一緒に教科書を見ながら、お友達が発表した内容はどういうことか、2人で話し合ったりしています。 

帰宅してやることが増えましたが、やってみるとほんの少しのことで、学校で娘が何を感じたのかをたくさん話してくれるようになって嬉しい変化でした。
 

これらが、評価を上げることにつながるのかは分かりません。 

それでも、小さなことから取り組むことによって習慣になり、自信につながってくれればいいなと思っています。  

評価がどんなであれ、「がんばったよね!」と気にしない強さを親子で身につけていきたいです。 

そのためにも、家庭でできることを少しずつ増やしていこうと思っています。 

今私は、娘へのクリスマスプレゼントとして、オリジナルの通知表を作っています。 

一緒に宿題をしたり、音読している姿を思い出しながら、頑張っていることをママは見ているよと娘に伝わればいいなと思います。 


※ この記事は2024年11月19日に再公開された記事です。

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