娘は幼稚園が大好き!
毎日、同じクラスのA子ちゃんと遊ぶのを楽しみにしています。
感染症の拡大で休園になったときには「幼稚園に行きたい」と泣いていたほどです。
対照的に幼い頃の私は幼稚園が苦痛でした。
人とコミュニケーションをとるのが苦手でいつもビクビク。
当然お友だちは一人もいませんでした。
だから娘を見て、子どもらしく健全に育っているな~と安心していました。
ところがある夜のことです。
2人で寝ていると「幼稚園で、いつも1人だから楽しくない」と娘がとつぜん泣き出したのです。
「みんなお外いっちゃうから、1人でお部屋でブロックしているの」
涙をぬぐいながら話す娘が幼い頃の自分と重なり、焦る私。
聞いてみると、仲良しのA子ちゃんが数日休んでいて、久々に登園したらなぜか別の子と遊ぶようになったというのです。
なるほど。
きっとA子ちゃんにはなんの意図もないはず。
ただ単に長い間休んだことで「娘と遊ぶ」という習慣を忘れてしまっただけなのでしょう。
とはいうものの、気が気ではない私。
翌日もまた翌日も、娘が帰ってくるたびに「誰と遊んだの?」と確認します。
しかし帰ってくる言葉は毎回「今日も1人だった」。
そんな返答が続き、私の不安はふくらんでいきました。
私のようにお友だちがいない子になってしまうのでは……。
焦りから「先生に娘の様子を聞いてみようか」とも考えました。
でも、過保護な母だと思われてしまいそうな気がして、行動にはうつせませんでした。
そこで、娘に「A子ちゃんに遊ぼうて言ってみたら?」と提案。
しかし「勇気が出ない」と渋られてしまいました。
「園でいつも一人ぼっち」と娘が涙。作戦を考えるも、意外な展開に”!”
28,146 View人見知りの私と違い、コミュニケーション上手な娘。しばらくは友人関係を心配する必要はないかな…と思っていましたが、突然「園でいつも1人ぼっち」と涙ながらに告白されてしまいました。
娘からの寝る前の突然の告白に大慌て
一緒に計画した「お手紙」作戦!
どうしたものかと頭を悩ませているとき、娘の便せんが残り1枚になっていることに気づきました。
これはチャンス!
娘を呼び寄せます。
「ねえねえ、新しいお手紙セット買いにいかない?」
「買いに行く!」
可愛い便せんが大好きな娘は嬉しそう。
「買った便せんでA子ちゃんにお手紙書こうよ!一緒に遊ぼうって」。
数秒考える素振り見せた娘でしたが、物欲が勝ったようでその日のうちに便せんを買いに行くことになりました。
新しい便せんを手に入れた娘は早速A子ちゃんにお手紙を書きます。
「A子ちゃん、だいすきだよ。あした、いっしょにあそぼうね」
カラフルなマジックで書いたメッセージの周りにはハートや星のきらきらシールがいっぱい!
愛情いっぱいのラブレターです。
翌朝は娘よりも私がソワソワ。
お手紙をリュックに入れたか何度もチェックし、幼稚園に送っていく道中も「手紙を渡すのを忘れないでね」と、繰り返し念を押しました。
娘が愛をこめて書いた手紙は意外な人物のもとへ……
そして午後。
幼稚園を終えた娘が先生に見送られながら通園電車から降りてきました。
手紙を渡せたのかが気になりドキドキの私に一番に話かけてきたのは意外な人物でした。
通園電車が一緒のA子ちゃんです。
クラスのA子ちゃんと同じ名前だけど、また違うお友だち。
「今日、お手紙もらったよ~」。
「…ん?…うちの子に?」
ニッコリと、うなずくA子ちゃん。
なんと娘は、同じクラスのA子ちゃんではなく通園電車が一緒のA子ちゃん(クラスのA子ちゃんと同じ名前)にお手紙を渡したというのです。
拍子抜けする私。
「じゃあ結局、今日も1人で遊んでいたの?」
落胆し、娘に問いただす私。
すると、はにかみながら答えました。
「今日はねえ、えっとねえ、今日はねえ、A子ちゃんと遊んだ」。
お手紙は渡せなかったのに、クラスのA子ちゃんとの関係は復活したようです。
作戦通りではなかったもののひとまず、ホッと胸をなでおろしたのでした。
その後もしばらくは、帰ってくるたび誰と遊んだのか聞いていました。
そのたびに、A子ちゃん!とかB子ちゃん!とか平然と色々なお友だちの名前を言ってのける娘。
あの夜、自分が泣いていたことなんてすっかり忘れてしまったようです。
先日なんて「A子ちゃんにもC子ちゃんにも明日遊ぼうって誘われちゃった。どっちと遊んだらいいかな~」と相談してきました。
贅沢な悩みを抱えた娘は、以前よりも大きくなったように見えました。
子ども同士の人間関係に親の出る幕ナシ?
子どもにとってはその日その日が1番大事。
何をして遊ぶかとか誰と仲良くするかなんて、その瞬間の気分でコロコロ変わってしまうのでしょう。
そのせいで、娘のように落ち込んだり悩んだりしている子は沢山いるはずです。
でも、そんなことは子どもにとっては些細なこと。
ちょっとしたきっかけがあれば、あっけなく解決するのだと気が付きました。
これからも、こうやって色々な感情を味わいながら成長していくのだろうな~。
もと通りの幼稚園ライフを満喫している娘を見て思うのでした。
この子はあの頃の私とは違う。
お手紙作戦も役に立たなかったし、今後娘が落ち込むときがあってもしばらくは見守っていきたいと思います。
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