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公開 2020年11月25日  

腰痛を避けたいママを骨抜きにした、娘のあま~い一言。<第5回投稿コンテスト NO.3>

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「まま、だっこ!」が口癖だった娘さんを、少し心配していた”さいたまさと”さん。そんな中、なんとか歩いてほしい気持ちも吹っ飛んでしまった、娘さんのある一言とは……



娘が歩きだしたのは、1歳3ヶ月。

周りの同月齢の子に比べるとちょっと、ゆっくりペースだったのだけれど、歩きはじめたら、あれよあれよと言う間に走り出しました。

娘は、歩くこと自体はそんなに嫌いではなかったようですが、移動手段が徒歩となると途端に

「まま、だっこ」

と言うようになり、あれ?抱っこ嫌いじゃなかったっけ?えっ??嫌だったの抱っこ紐だけだった?と戸惑いました。


最初のうちは

「まだ歩き始めたばっかりだったらこんなものか。抱っこ嫌がってた分、今は沢山抱っこしてあげようと」

と思って抱っこしていました。

しかし、ほぼ毎回お散歩に出れば、三歩もあるかないうちに、足にしがみつき「まま、だっこ」とギブアップ。

散歩なら諦めて家に帰りますが、買い物の時にそれを言われるのは心折れるので、ベビーカーは手放せず、ベビーカーの体重制限ギリギリまで乗り潰しました。



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「歩くことや体を動かすのは楽しい」

と思ってもらう為に、子育て支援センターや幼児教室、保育園や幼稚園の園庭開放とあちこちに出かけるようになりました。

人見知りな私に対して、物怖じしないぐいぐいいく系の娘は、何処へ連れて行っても楽しそうに走ったり歩いたりするのですが、徒歩での移動となるとやっぱり、三歩程度で

「ままだっこ」

……どういうことなの?いや、さっきまで元気だったじゃん!!


それに加え、成長と共に徐々に重くなる体重+それに伴う腰への負担がかかります。

これ以上の負荷は持病の腰痛悪化の引き金になりかねません。

日中は私1人で見てるので、腰を痛めて動けなくなることだけは避けたかったのです。


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以後。

腰を痛めやすいアラフォーvsイヤイヤ2歳児

の戦いが始まりました。

日を重ねる毎に、声掛けや対策にバリエーションが増え、ある時には

「ママも疲れたから一緒に歩こう?」

と妥協を引き出し、またある時は

「やだやだーママも抱っこしたくないー」

と張り合い、更にある時には

「今、歩いてくれたら、後でお菓子買うよ~♪」

と物で釣ったりと、激しい攻防が続きました。

勿論全く言うことを聞かないという日もあり、歩かないことを少しでも咎めようものなら、大声で泣きだしその場でうずくまり動かなくなるので

「あぁ、こんなことになるなら、最初から抱っこするべきだった…」

と後悔する日も決して少なくありませんでした。


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ある日。

娘がこの不毛な攻防に終止符を打ちました。

「ママ、だいすきして?」

その一言である記憶が蘇ります。

歩き始めた頃の娘さん、私やパパが両腕を広げて名前を呼ぶと本当に嬉しそうな顔をしてトコトコと歩いてくるので

「娘ちゃんはパパ、ママが大好きなんだねー」

と抱っこして褒めてあげてたこと、抱きしめたり抱っこしたりして「大好き」という愛情表現をたくさんしてたことを娘なりに、ちゃんと覚えていたんだね…と思い、娘のその言葉に私は、完全に敗れ抱っこを受け入れました。


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やがて、抱っこはしんどいけど、肩車なら意外とイケる!!

ということがわかり肩車での移動も併用するようになり、いつの間にか

「肩車で散歩してる親子」

としてご近所の知名度をあげ、幼稚園の入園の際には

「あの、肩車で散歩されてましたよね」

と声を掛けられることもあったり、私と娘の知らない所で色々と顔が知れ渡っていました。


流石に幼稚園年中さんとなった今では肩車は卒業しましたが

「ママ、だいすきして?」

と言われた時には、ぎゅっと抱きしめてあげています。

そして、最近では

「おとなになったら、『ママだいすき』わすれちゃうよ」

と言いだし始めたので、おとなになるまで「ママ、だいすき」を大事にしていこうと思います。


(ライター:さいたまさと)


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※ この記事は2024年12月17日に再公開された記事です。

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