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公開 2020年11月28日  

「イヌとサルとハト?」あえて直さず、見守るワケ<第5回投稿コンテスト NO.6>

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お子さんの可愛い言い間違い。つい直したくなってしまいますが、”さいたまさと”さんは、ある出来事をきっかけに、直さずに見守ろうと決めたそうです。



娘は、言葉を話すのは割と早い方だったのですが、言い間違いが多く、5歳になった今ではある程度改善されてきたももの、未だに

「お地蔵さん」を「ごちそうさん」

「たつのおとしご」を「たつのおとしごと」

など他にも挙げればたくさんあり、「たつのおとしごと」なんて逆に言いにくくはないのだろうかと思うものもいくつかあります。

そして

「エレベーター」を「エベレーター」

と言った時は、私の弟も全く同じ言い間違いをしていたので、思わず母に報告しました。



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そんな娘が歌う歌や、お話も言い間違いやノリ任せの勢いで歌ったり話したりするので、インパクトが強く、となりのトトロの「さんぽ」は、最初の内は知らない歌詞の部分は「いぇい、いぇい、いえーい!!」と押し通しながら、パリピ調で歌っていました。

それは次第に、やたら坂道の多い歌に変わり、今では、ほぼフルコーラス歌えるようになました。


昔話の「桃太郎」も、桃太郎の仲間になった動物を

「いぬとー、さるとー、はとー、からすにー、うさぎとー……」

と延々自分の好きな動物を挙げて話が逸れてしまっていたのが

「いぬと、さると、はと」

と3匹に絞られ、今では

「いぬと、さると、きじー!」

と正しい仲間の動物を言えるようになり、おおまかなお話を教えてくれるようになりました。


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実は、私は娘に正しい歌詞やお話をきっちりとは教えてません。

娘が自然に覚えていきました。

娘の言い間違いをそんなに指摘しない様にしてます。

言葉を覚えはじめた最初のうちは、その都度直していたのですが、2歳の誕生日のプレゼントがきっかけで考えを改めることになります。


娘の2歳の誕生日に「ぽぽちゃん」という人形をプレゼントで貰いました。

支援センターにあった人形を娘がとても可愛がっていたので「家にあってもいいなぁ」と思っていました。

プレゼントで貰った時には大喜びで、早速一緒に遊び始めました。

私やパパが何度「ぽぽちゃんだよー」とその人形の名前を教えても、娘は頑なに「こまちゃん」と呼びます。

言葉の響きは全く似ていないのに、どうしてそう呼ぶのだろうか?と気になっていましたが

「こまちゃんは、おきゃくさんー」
「きょうは、こまちゃんとねるー」

と、毎日楽しそうにお人形と一緒に遊んでいる姿を見ていると、私もパパも次第に「こまちゃん」と呼ぶようになり、娘の言い間違いもそんなに指摘しないようになりました。

この子は「こまちゃん」それでいいじゃないか!!


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しかし、5歳の誕生日を前に平仮名を覚えた娘が、こまちゃんの真実を知ってしまい、こまちゃんのタグを見た娘が急に真剣な顔で、私にこう言いました。

「ママ、『こまちゃん』は『ぽぽちゃん』だったの?」

どう娘の疑問に答えるのが、娘にとって一番よいのか悩みましたが

「そうだね。この子は『ぽぽちゃん』っていうお人形さんだよ。でもね、ずっと娘ちゃんが呼んでた『こまちゃん』って名前も娘ちゃんがずっと呼んであげて大事にしてきたお名前だから、どっちの名前も素敵だとママは思うよ。娘ちゃんのいいと思う方で呼んでいいんだよ」

と、娘に呼び方を選ばせることにしました。


やがて娘は、その人形を

「こまちゃん」

と呼ぶことが多く見られたので「こまちゃん」と呼ぶことにしたのかと思ったら

「ぽぽちゃん」

と呼ぶこともあるので、娘なりに使い分けているようです。


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「こまちゃん」も、坂道の多い「さんぽ」も、きじが出てこない「桃太郎」の話も、娘はいつも自信満々に

「自分は、言葉をつかいこなしてるのよ」

という感じで喋るので、思わず笑いが堪えられずにいると、娘に

「なんで、ママわらってるの!?」

と怒られてしまうこともあります。

でも、子供の可愛い言い間違いは今だけのものなので、もう少し楽しんでいようと思っています。


(ライター:さいたまさと)


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※ この記事は2024年10月12日に再公開された記事です。

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