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公開 2020年11月30日  

「抱っこ!歩く!」のくり返し。まるで鬼コーチ!?な娘との日々<第5回投稿コンテスト NO.8>

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pumehanaさんは、娘さんの「抱っこ!」の要求に、身体がついていかない!と感じてしまうこともあったそう。それでも応えてあげたいワケは……



我が家の1歳半のチビ怪獣「なっちゃん」

身長は常に成長曲線のど真ん中。

体重は基本、成長曲線の上限ギリギリを推移。

ありがたい事に、とてもスクスク育ってくれています。


イヤイヤ期なのか、元々の性格なのか、喜怒哀楽がどれも激しめの「なっちゃん」

大好きな牛乳をがぶ飲みして、私に

「もう今日はたくさん飲んだでしょ。もうないないだよ」

と言われては、床に突っ伏して大号泣。

保育園の帰り道に人様の家の壁を何故か舐め始め、慌てた私に引き剥がされた時は

道路のど真ん中で突っ伏して大号泣。
(極端に車の通行量が少ない道でよかったです……)

アメリカ帰りの友人には「ドラマクィーン」と呼ばれていました……
(大袈裟に騒いだり号泣する女性のことをそう言うそうです)


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ただ、会う人会う人にニコニコしては手を振るなっちゃん。

そのおかげで、保育園に通い始めて約半年の間に

保育園へのバスや通園路には、なっちゃんのお友達のおばちゃまやおじちゃまがたくさん。

ある時は靴下をプレゼントされ、ある時はバスの中でお菓子をもらい

アイドル顔負けの愛嬌も発揮しています。


まだ一語ですが、どんどん話せる単語が増えてきているなっちゃん。

そして、家でのお手伝いもたくさん出来るようになりました。

洗濯物を干していると、洗濯カゴから一つずつ「あいっ」と渡してくれたり。

食べ終わった食器を両手で持って背伸びしながら流しに置いてくれたり。

「お風呂に入るよ」と伝えれば、自分でオムツも脱いでくれたり。

日に日に出来る事が増えて成長に感動すると同時に

こんなに早く成長していくんだなとちょっぴり寂しい気持ちになることもあります。


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そんな成長著しいなっちゃんですが、最近テクテク歩いている時に

ふと思い立ったように両手を伸ばして近づいてきて

「あっこ!あっこ!(だっこ)」

と、一生懸命伝えてくることがあります。
 
抱っこするととても満足そうに笑うのですが、10秒後には

「あっく!あっく!(歩く)」

早くも11kgを超えているなっちゃんを抱っこしたり下ろすのは、もうすぐ四十路で体がバキバキの私にとって大仕事。

そんな母の体の悲鳴に気付くわけもなく、何回も「抱っこ!」と「歩く!」の指示を出し続ける姿は

まるで筋トレの鬼コーチのようです。


でもある日、育児の記事で読みました。

「もう一人でも充分歩いたり走ったり出来るのに、不意に抱っこをせがんでくるのは、ママに甘えたいという気持ちの現れ。せがまれて抱っこできる時間も残りわずかです。今のうちにたくさん抱っこをしてあげましょう。」

鬼コーチの声として聞こえていた「あっこ!あっこ!」が、この記事を読んでから

1歳半の一生懸命成長している娘の

「ママ、私今日も一日保育園で頑張ったよ!だから、抱っこして!」

という声に変わりました。


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籍こそはまだ抜いていないものの、生まれた時からほぼシングルマザーとして育ててきたなっちゃん。

常に家の中に大人は私しかいない中で、一生懸命お手伝いをしようと頑張ってくれている姿を見ると

頼もしく思う反面、心のどこかで、周りの子より早く大人になろうと無理しているんじゃないかと

申し訳なく思う事もありました。

でもこうして「あっこ!」とせがんでくれるのは、娘が私に甘えていいと思ってくれている証拠なんだなと思ったら、とても胸が熱くなりました。


毎日の子育ての中で、一緒に笑いあったり、ぎゅーっとハグしたり。

もちろん、号泣されて困り果てることも、私がつらくて泣いてしまうこともあります。

でもきっともう抱っこをせがまれることもなくなった何年後かに

「子育てをしていて幸せだなぁと思った瞬間はどんな時ですか?」

と聞かれたら

この「あっこ!」というたどたどしい要求と

私に向かってまっすぐ両手を伸ばして近づいてくる姿と

抱っこされた時の満面の笑顔が、セットになって思い出されるんだろうなと思います。



抱っこをせがまれるうちが花。

そう自分に言い聞かせながら、今日もスヤスヤの寝顔を見つつ

明日の抱っこに備えてせめてものストレッチをする母なのでした。


(ライター:pumehana)


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※ この記事は2024年12月15日に再公開された記事です。

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