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公開 2020年12月19日  

離婚後、初めて迎えたクリスマス。大成功の作戦と、ちょっとビターな思い出…

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シングルマザーになって初めて娘と2人で過ごすクリスマス。お金をかけず、狭い家でも楽しめるようにと考え、やってみたことをご紹介します。


「理想通り!」とはいかない


3年前のクリスマスは、離婚して初めてのクリスマスでした。 

どこか寂しい思いが募る中、何とか娘が楽しんでくれるようにと考えました。 

当時の私が考える最高のクリスマスは、映画のような光景。 

豪華な食事、大きなクリスマスツリー、たくさんのプレゼント、友達を招いてのパーティー。 

しかし、我が家にそんなお金もなければ広い家もありませんでした。 

ママ友に声をかけようにも、家族で過ごすクリスマスの邪魔にならないかとためらってしまいました。 

そこでお金をかけず、娘と2人で楽しめることを考えようと思いました。 

そして、私が子どもの頃にやってみたかったけれど出来なかったことを思い出し、娘とやってみることにしたのです。 


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憧れの人からの手紙


私が小学生の頃、サンタさんから手紙がきたと話していた友人がいました。 

当時はそこまで羨ましいと思った記憶もなく、「へ~」と思う程度でした。 

でも、娘に何が出来るかを考えていたとき、最初に思い出したのはこのことでした。 

何か縁を感じて、ネットで調べてみることに。 

すると、サンタさんから手紙がくるサービスは思ったよりもたくさんありました。 

多くは2,000円程度のお金を支払い、サンタさんからのお手紙をもらえるというもの。 

そんな中、”カナダのサンタさん宛に手紙を送るだけで返信がもらえる”というサービスを見つけました。 

ただし、クリスマス当日に手紙が届かない可能性があったり、郵便トラブルにより返信がない場合もあるとのこと。 

他では2,000円程度かかるサービスが、日本から海外への郵便代110円だけですみます。 

悩みましたが、返信がくる可能性にかけてみようと思いました。
 

サンタさんへの手紙は、娘と一緒に郵便局の窓口まで持っていきました。 

窓口の方に娘が「お返事はいつきますか?」と聞くと、窓口の方は丁寧に手紙が届くまでの日数や海外への手紙の取り扱いについて教えてくれました。 

それによると、宛先に届くまでに最低でも2週間はかかるとのこと。 

11月初旬に手紙を出していれば安心できたのですが、実際に手紙を出したのは11月下旬。 

クリスマスまでに返信がくる可能性は低いかも……。


そんな予想は的中し、残念なことにクリスマスまでに手紙は届きませんでした。 

手紙を出してから毎日のように「お返事きた?」と聞いてきた娘のため

私が念のため用意しておいた別の手紙を、ツリーの下に置きました。 

クリスマスの朝、手紙を見つけて娘は大喜び!

娘が喜んでくれたのは嬉しい反面、私の心中は少し複雑でした。 

そしてもう返事はこないと思っていたサンタさんからの手紙は、翌年の1月中旬に届いたのです。 

娘には私が書いた手紙を渡していたので、サンタさんからの手紙は渡せずじまい。 

クリスマスを過ぎていても返事をくれることに感激したのですが、代筆したことを後悔し、少し苦い思い出となってしまいました。 


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今では恒例になった、ゲーム


私が子どもの頃やってみたかったもう1つのことは、家の中でのプレゼント探しゲームでした。

友人の家でやっているという話を聞いたことがあり、とても楽しそうで羨ましく思っていたのです。

その内容は、家中に散りばめられた紙にプレゼント探しのヒントになる事柄が書いてあり、それを辿っていくとプレゼントが見つかるというもの。 

あれならお金もかからず、娘も楽しんでくれるはず!と思い、我が家でもやってみることにしました。


スタートはリビングのテーブルから。 

封筒の中に「あかいくつのなか」と書いた紙を入れました。 

赤い靴の中に「だるまさんのえほん」
だるまさんの絵本の中に「うさぎさんのした」
うさぎのぬいぐるみの下に「そら豆くんのくっしょん」

……と次々に紙をしかけました。

途中で「ママからミルクをもらってね」とか、「おやつのクッキーをたべよう!」と書いた紙を入れておいて、休憩しながら遊べるようにと考えました。 

娘は大喜びでゲームを楽しみ、50枚くらいの紙を辿って、家中を走り回りました。 


小学生になった今では難易度も上がり、計算やなぞなぞを織り交ぜています。 

「5-2=〇、7-6=□、上から〇ばんめ、ひだりから□ばんめのひきだしの中」 
「お水がたくさんたまるところにいってね」(お風呂場) 

毎年楽しみにしてくれているようで、12月になると時々「あのプレゼントみつけるゲームまたやる?」と聞いてくれます。 

準備は大変なのですが、ちょっとしたコツが。

片付けながらやると、普段は気に留めないところの掃除も出来て一石二鳥なのです。 

大体12月24日までの休みの日を狙って、半日くらいかけて一気にやってしまいます。  

クリスマス当日、紙を見つけては「えーー!なにこれー!」という娘の叫び声が聞こえてくる時間が大好きです。 

クリスマスディナーの下ごしらえをしながら、「そろそろおやつの紙にたどり着くかな」などと考えるとき、クリスマスを楽しめているなと実感します。 

最後はプレゼントを見つけて、夕飯まで2人で一緒に遊ぶのが我が家の恒例行事となっています。 


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自分がサンタに


離婚協議中のクリスマスは、何をしたのかさえも思い出せませんでした。 

離婚が成立し、初めて娘と2人で迎えたクリスマス。

落ち着いてやっと振り返ることができたとき、支えてくれた家族や友人の顔が思い浮かびました。 

周囲の助けが必要なことがたくさんありました。 

今楽しいクリスマスを迎えることができているのも、周囲の方々のおかげだと改めて思いました。 


クリスマスはサンタさんからプレゼントをもらえるだけではなく

自分が誰かのサンタさんになることができる日なんだと、娘に思ってほしいと考えました。 

そこで、クリスマスにクッキーを焼き、小さな手紙と一緒にお世話になった方々に渡すことにしたのです。 

私の実家の家族、何かあればすぐに駆け付けてくれる友人たち、娘の保育園のお友達。 

そして、私たちのことを気にかけてくれ、時々食事に呼んでくれたご近所のおじいちゃんとおばあちゃん。 

サンタクロースのコスプレをしてクッキーを渡そう!と提案すると、娘はノリノリでした。 

渡した人たちも、その姿に驚いて、とても喜んでくれました。


今でも12月に入ると、娘と一緒に材料を買いに行き、クッキーを焼きます。 

クリスマスの1週間くらい前からラッピングや手紙を用意して、クリスマスイブまでにはお渡しできるようにしています。

プレゼント探しゲームも、サンタさんのコスプレも、一緒にクッキーを配ることも、いつまで一緒に出来るか分かりません。 

それでも、娘にとってこれが我が家の伝統と思えるように、続けていきたいと思っています。 


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※ この記事は2023年12月24日に再公開された記事です。

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