6歳の娘は物心ついたときからお手伝いが大好き。
2歳頃から料理や掃除の手伝いをさせてとせがむようになり、一緒にするようになりました。
といっても、まだおっぱい離れしたばかりの幼児。
子ども用の安全包丁で豆腐やバナナなどの柔らかいものを切ったり、丈を短くしたモップで床を拭いたりする程度でした。
当然、クオリティは求めていなくて遊びの1つとして、してもらっていただけです。
それが、3歳頃になるとお風呂掃除や配膳、片づけなどできることもグンと増えました。
「お手伝い大好き」と宣言している娘ですから、お願いすると「オッケー!」と気合十分に取りかかります。
そして、終わると「ママ見て!」と、自信満々に評価を求めてくるのです。
それに対して「上手にできたねー」「ありがとう」と、めいっぱい褒める私。
けれど本音を言うと、手伝ってもらうのはちょっと面倒くさいのです。
料理の場合は、まずは食材を洗ってちょうどいい大きさにカットして、子ども用の包丁を準備して…と、セッティングが必要。
調理中も任せっきりにするわけにはいかず、私が助手として動きまわります。
お風呂掃除だって、バスタブがザラザラだったり泡がついたままになっていたりするから、こっそり仕上げをしなければなりません。
何をしてもらっても、逆に手間がかかってしまうのも事実なのでした。
お膳立てするのが少し面倒だった娘のお手伝いに、「ありがとう」を伝えたいワケ
7,092 View小さい頃から意識して、娘に色々なお手伝いをしてもらってきた我が家。6歳になり本格的なお手伝いもできるようになってきた今、娘のある言葉で大切なことに気が付きました。
はじめは遊びの1つだったお手伝い
ついに娘が家事の戦力に!
それでも自立心を養ってほしいという想いから褒めたり、おだてたり、感謝したりしながら、お手伝いをしてもらってきました。
その甲斐あってか、最近では本心から「助かる~」と感じることも。
大掃除にとりかかった年末がそうでした。
仕事と家事、育児の合間に大掃除をしなければならず日々バタバタしていた私。
窓ふきや雑巾がけといった単純作業では、娘の手を存分に借りました。
一方、戦力として認められていることが誇らしいようで文句一つ言わず張り切ってくれた娘。
そしてこの大掃除がきっかけで、ますます娘に手伝いを頼むことが増えていきました。
ところがある日、洗濯物をたたんでいた娘がボソリと言ったのです。
「昨日、私もパパもどっちもお手伝いしたのにパパだけ褒めたからすごく嫌だった」と。
前日の夜のこと。
夕食の支度をしていた私はリビングにいる娘と夫に「お料理、運ぶのを手伝って~」とお願いしました。
娘が「はーい」と配膳をはじめたのに対し、「お手伝いするからほめて!」と言う夫。
もちろん、娘のウケを狙った冗談です。
だから私も「パパ上手だねー、ありがとー、助かる~」と、大げさに夫を褒めました。
無言ながらもニコニコしている娘を見て、てっきり楽しんでいるのかと思っていたのですが、じつは嫉妬していたと言うのです。
そういえば最近手伝ってもらうのが当たり前になってきて、感謝したり褒めたりするのを忘れていたなと反省しました。
「お手伝いが好き」の、本当の理由
幼い頃からお手伝いが大好きだった娘。
切ったり、こねたり、洗ったりといった作業は、工作のようでワクワクするからかな?と思っていました。
でも、今にも泣いてしまいそうな顔で「私も褒めてほしかった」と訴える娘を見て、気がついたのです。
この子は単に作業が好きなわけではなく、私から褒められたり感謝されたりすることもセットで好きなのだと。
お手伝いは、ただの取り組みではなく、大切にしたいコミュニケーションの一つでもあるのだと。
そんな娘の気持ちを想うと、ハッとすると同時に胸が締め付けられるようでした。
相手が大人だろうと子どもだろうと、誰かに助けてもらったら感謝するのは当然のこと。
こんな当たり前のことを見落としてしまっていた自分を、心から反省しました。
些細なことにも感謝を
そこで、その日からはちょっとしたお手伝いでも褒めるようにしました。
たとえば、湯舟のふたをしめただけでも、「ありがとう、助かる~」。
食後の皿をシンクに運んだだけでも「ママお願いしてないのに、できたね」といった具合に。
些細なことでも当たり前ととらえず、感謝を伝えるようにしたのです。
すると、またまた娘に変化が!
私から言われなくても勝手にさっさとお手伝いを済ませるようになったのです。
しかも「お手伝いしたよ」のアピールもなし。
先日は、洗濯物をたたもうとリビングを見るとすでにキレイにたたまれていました。
「もうたたんでくれたの!?ありがとう」と感激する私に、娘がひとこと。
「いいえ、どういたしまして」
と、とてもスマートに満面の笑みで答えてくれました。
娘のような子の場合は、成長するにつれてお手伝いするのが当たり前になっていくのかも知れません。
同時に「ママ、褒めて!」と自ら私に求めることもなくなっていくのかなと思います。
そんな日が来ても、やっぱり褒めたり感謝したりは忘れないようにしよう。
嬉しそうな娘の笑顔を見て、心に誓うのでした。
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