母・はるこの過干渉の根にあるものは、祖母・さよことの満ちない関係だった。

自分は愛されて大事にされている。幸せなはずなんだ。

長らくそう言い聞かせてきた想いが揺らぐとき、ひなたはコハルのリセットボタンを押す。


子育ても、親子関係も、リセットして「やり直す」ことなんて、できない。

大切なのは、気づいた後に、"日向"に一歩踏み出す勇気があるかどうか。



※この物語はフィクションです。実在の人物、場所とか関係がありません。