子どもが幼稚園に通い始めたり、小学校に上がったりすると、習い事をどうしようかと悩まれる親御さんも多いかと思います。周りのお友達が次々と新しい習い事を始めたり、お友達のママから「一緒に習わない?」って誘われたりすると、「うちの子も習わせるべきかな」と思いますよね。
でも、どんな習い事をさせればいいのか。どのくらい習わせればいいのか。習わせなくても大丈夫なのか?習い事に関する悩みは尽きないと思います。
また子どもの習い事の位置づけが昔とは少し違ってきてる部分も、親が悩んでしまう原因ではないでしょうか?最近では、下校後に子どもだけで遊ばせるのは危険だということで、その代りに習い事をさせているという親御さんも多いので、「習い事をしないと、友達がいなくなるのでは」と心配になることもあるようです。
実際に子どもが「○○くんと遊びたいけど習いごとばっかりで・・・、同じ習い事したい!そしたら会えるから」と、訴えてくる場合もあります。
本当に悩ましいことばかりですよね。私も自分の子どもたちの習い事にはかなり悩まされました。習い事についての考え方や捉え方は、各ご家庭によってさまざまだと思います。どれが正解でどれが間違っているということはないので、親御さんが「こうしたい」を信じれば大丈夫です。それでも、「やっぱり・・・」って悩まれている親御さんに、私の経験からの考えをお話したいと思います。
私は子どもの習い事に関しては、子どもが「習いたい」を最優先しました。
「これを習ったほうがいいんじゃないか?」とか、「これは向かないんじゃないか?」というのは、親ですから当然ありました。でも、習い事をするのは親ではなく子ども自身です。
親が「これにしなさい」と押し付けても、やはりうまくいかないことが多いと思います。子どもの習いたい理由が「友達が通ってるから・・・」でもOKだと思っています。我が家の子どもたちは、たまたまそういう理由は出てきませんでしたが、これも立派な理由だと思うんです。
子どもはまだまだ知らないことだらけです。やってみないとわからないことだらけです。だから、興味を持つきっかけはどんなことでもいいと思うんです。
友達が習ってるからでもいいし、テレビで見たからでもいいし、とにかく本人が興味を持てば、それを尊重してあげる。いくら仲のいい友達が習っていて、誘ってきても、興味のないものには反応しませんから。「習いたい」といったのは興味を持った証拠です。そこを尊重してあげることが親として大切なことではないでしょうか。
ただ、習い事をしたいと言った時の注意点として、「その子に合った教室」を選んであげるということです。
いくら友達がいても、やはり相性というのは、それぞれ違います。まずは、体験教室などに参加して、雰囲気や先生との相性をしっかり確認することが大切です。もし、その習い事そのものに興味があっても、教室との相性が良くなければ、思いきって違う教室を探すことも必要です。
我が家の娘は、小学校に上がった時にダンスを習いたいと言い出しました。他のお友達が通っているスクールを見学しましたが、娘は「ここは違う」といって、あえてお友達のいないスクールに通うことになりました。娘の場合はお友達と通いたいというより、「ダンスが上手になりたい」という気持ちが強かったので友達もいない、厳しいダンススクールを自ら選びました。
習い事って子どもによって向き不向きもありますし、習う時期も違ってきて当然です。だからこそ、子どもの気持ちを第一に選んであげることが大切なのではと私は考えています。
そして、もし「習い事はしたくない」と子どもが主張すれば、それはそれでいいと思います。
我が家の息子は習い事はほとんどせず、学校から帰ってくると、毎日のように公園や学校の校庭で遊びまわっていました。その時に遊べるお友達と遊んだり、公園や学校で偶然会った友達と遊んだり、息子なりに上手に遊んでいました。それはそれで、その時期にしかできない貴重な経験だと思います。
これから習い事を始めようかな?と考えている親御さんは、ぜひ一度お子さんと習い事について話あってみてください。そしてお子さんの希望にしっかりと耳を傾けてあげてください。習い事をするもしないも、何を習うかも、お子さんの気持ちを尊重してあげると、お子さんも一生懸命頑張ってくれると思いますよ。