「食育」ってなに?
・・・そう改めて聞かれると、自信を持って答えられる方はあまりいないんじゃないでしょうか?
私もそのうちの1人でした。しかも、「食育」という言葉が嫌いでした(笑)のどかな田舎町の農家に生まれた私は、「食育」なんて言葉を使わなくても普通に生活していれば食に関して自立出来ると思っていたのです。
でも、大人になって子どもを持って、いざ子育ての渦中に入ってみると、自分が育ってきた環境は普通ではなく、とても恵まれたものだったのだ、ということに気付きました。母や家族にとても感謝しています。
同時に、私の育って来た環境では不要だった「食育」という言葉は、実は必要としている人がとても多いのではないかという事にも気付いたのです。そらから、食育について学び、食育インストラクター資格を取得し、教室を開講しました。食育をもっと身近に、もっと気軽に、どんどん実践して欲しいと思ったからです。
食育って難しい?今日からあなたもチャレンジできる食育のススメ
1,035 View育児雑誌やインターネットなどでもよく見かける「食育」。
子育てに必要そうだけど、「何をしたらいいのかわからない」方が多いのでは?でも、実は毎日の暮らしの中で知らずしらずのうちに皆さん取り組んでいるんですよ。それをちょっと意識することで、食育に対するハードルを下げて、どんどん日常に取入れてみませんか?
食育って、なに?
「食べる」ことは「生きる」こと
「食育ってどんなことをするの?」と質問すると、多くの方がお芋掘りなどの農業体験や親子料理教室のことをイメージするそうです。もちろん、それらも大事な食育の一環です。食べるにはお料理も必要です。でも、収穫などの農業体験や親子でお料理は、毎日はなかなか出来ませんよね?
誤解を恐れずに、少し乱暴な言い方をさせて頂くと、「食に関する知識、体験は全て食育」と言っても良いと思っています。なぜなら、食べることは生きること。生きていくためには、食べていくしかないのです。
食べていくため(生きていくため)に必要な知識や経験を積むことは人間としてだけでなく、生物としての根幹でもあります。是非、ご家族で食育の大切さを共有し、どんどん取入れていただければと思います。
小さなことから始めよう
「よし!やるぞ!」と気合を入れなくても大丈夫です。今すぐ出来る食育を少しご紹介しましょうね。
まずはお買い物に行った時、スーパーや八百屋さんの店先で、野菜や果物について、一つ教えてあげて下さい。
「冬に美味しい野菜は地面の中に出来る野菜が多いんだよ」
「この根っこ、ゴボウ、って言って食べられるんだよ」
「このほうれん草は寒くて縮んじゃったんだよ」
「白菜を食べると身体が温まるんだよ」
こんな他愛の無い言葉がけでも、記憶に残って何かの機会に思い出すこともあるのです。「こんなことを言ってもまだわからないわよね」と諦めず、どんどん話しかけて下さい。もちろん、難しいことを教える必要はありません。
「どれが美味しいりんごかな?選んでくれる?」
「大根はどうやって食べたら美味しいと思う?」
と、質問してみても良いですね。
食べ物や食に興味を持つような言葉かけを心がけてみるとよいでしょう。
いかがでしょうか?
毎日一つ、一度でも良いので、食べ物に関する会話から初めてみてくださいね。
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