防災親子会議で確認したいことは、主に以下の3つです。
(1)自宅や周辺地域の災害リスクと、避難場所
(2)緊急時の連絡方法
(3)防災グッズのチェック
話し合って決めたことはノートに書きとめておくと良いですね。
「防災親子会議」開催!災害に備えて決めておきたい家族のルール
522 View「もしも大きい地震が起きたら、どうする?」という話を家族でしたことはありますか?話題にしたことはあっても、みんなで決めて防災対策は万全という家庭は少ないのではないでしょうか。
夏休みなどの機会を利用して、家族みんなで「防災親子会議」を開催しましょう!この記事では確認したい内容やどのように会議を進めたらよいかも含めて紹介します。
会議の議題はこの3つ
自宅や自分たちの住む地域の災害リスクを知ろう
まず確認したいのは、災害時に、自宅や、自分たちが住んでいる地域にどんなリスクがあるのかということ。
地震・台風・大雨…など、考えられる災害についてそれぞれ災害ごとに考えてみましょう。
家の中の安全をチェック
最初に、家の中のリスクを確認しましょう。
部屋を見渡してみてください。
地震が起きたら倒れてきそうな家具や家電はありませんか?
避難経路を塞ぐ位置に置かれているものはありませんか?
転倒対策グッズなどを活用して、家の中の安全を確保しましょう。
家具や家電の転倒防止については、こちらの記事にも詳しく紹介しています。
ハザードマップで避難所を確認
自分たちが住んでいる地域の災害リスクを確認するには、ハザードマップを開いてみましょう。
国土交通省が公開している「ハザードマップポータルサイト」では、自治体名を入力すると各地のハザードマップを見ることができます。
「洪水」「土砂災害」など災害種別ごとのハザードマップを地図上に重ねて表示できる「重ねるハザードマップ」機能も便利です。
ハザードマップを開いたら、自分の家と、最寄りの避難所を確認。
そして避難所までのルートを考えます。
もしかすると、最短ルートはハザードマップで危険とされているかもしれません。
より安全と思われるルートを確認しましょう。
さらに、例えば海の近くに住んでいて津波の危険性があるなら、最寄りの避難所だけでなく高台の避難所も確認するなど、自分が住む地域特有の災害リスクも考慮して必要な情報を調べることもおすすめします。
職場、学校、習い事、親類の家などよく行く場所があれば、その最寄りの避難所も確認しておくと良いですね。
実際に避難所まで行ってみる
安全そうなルートを確認したら、ハザードマップを持って避難所まで足を運んでみましょう。
実際の道を歩いて周囲を見渡し、倒れてきそうなものはないか、危険そうな箇所がないか確認します。
事前に考えていたルートが危険そうであれば、最善と考えられるルートを再検討してみてください。
災害時の連絡方法を確認!練習してみよう
災害時には電話がつながりにくくなる場合もあります。
仕事や学校などで家族が離れている際に、お互いの安全を確認できるように連絡方法を決めておきましょう。
三角連絡法
三角連絡法とは、自分たちとは離れた場所に住む家族や親戚・知人の家をあらかじめ連絡先に決めておき、災害時にはそこを中継点として、家族の安否を確認する方法です。
誰の連絡先を三角連絡法の中継点にするかを決めたら、その方にも報告しておきましょう。
災害用伝言ダイヤル(171)
地震などの災害が発生し、被災地への電話がつながりにくくなった場合に提供されるサービスです。
利用できる端末は、固定電話・公衆電話・携帯電話やPHSなど。
ただし、携帯電話やPHSでの利用は契約している通信事業者に確認してください。
「171」にダイヤルし、ガイダンスに従って、電話番号を宛先にして伝言を録音できます。
毎月1日と15日には、体験利用ができますので、使い方を家族で確認してみてください。
こちらの記事に詳しく紹介されています。
公衆電話
公衆電話は「災害時優先電話」に指定されていて、電話がつながりにくくなった災害発生時にも優先的につながります。
また、災害時には無料で通話できるようになることもあります。
今では使う機会が少なくなった公衆電話。
子どもたちや若い世代では使った経験がない人も多いはず。
基本的な使い方を今一度確認しておくと良いかもしれません。
災害時の公衆電話の使い方は、こちらの記事にも詳しく記載されています。
防災グッズの準備はOK?内容をチェックしよう
最後に確認するのは、自宅に用意してある避難用持ち出し袋と災害用備蓄品です。
防災グッズのリストなどを活用しながら、今どれだけ用意ができているのか、何が足りないのかをチェックしてみましょう。
例えば、首相官邸ではこちらのリストが公開されています。
飲料水や非常食など賞味期限や使用期限があるものは、期限切れの物がないか確認します。
あれば補充しておきましょう。
またチェックリスト以外でも、ほかに必要なものがないか家族で話し合ってみましょう。
赤ちゃんがいる、お年寄りがいる、アレルギーがある、持病がある…など、自分たち家族の状況を考慮に入れて柔軟に考えられるとよいですね。
非常持ち出し袋の準備については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
話し合った内容は防災ノートにまとめよう!
話し合ったことをノートに書き留めたら、家族オリジナルの防災ノートが完成!
防災親子会議は一度だけで終わらせず、少なくとも年に一度は定期的に開催できると良いですね。
職場や学校が変わったり、子どもが携帯電話を持ち始めたり…など、その時々に変わる状況にあわせて新しいルールを決めるなど、情報をアップデートしていきましょう!
<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター
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