今回のような予定外のトラブルが起きた場合、どうするのがよいのでしょうか?
この疑問を解消すべく、学生時代の友人や知り合いで学校の先生をされている方、数人に聞いてみました。
今回私が全部ムスコの見えないところでお膳立てをしてしまったのは「もったいないな〜」というご意見が多数でした。
現在の学習指導要領はざっくりいうと「自分で課題見つけて、そのために考えて行動する力を身につけよう!」という内容なんだそうです。
①朝顔の花が咲かない!→②なぜ?→③調べた→④その結果こうしてみた→⑤どうなった
この流れはまさにピッタリなので、私一人でやるのではなくムスコと一緒に調べて、観察カードにも書けたらよかったんですね。
後追いでも良いので、私が「どんな疑問を持って(②)」、「どんなふうに調べて(③)」、「どんなことをした(④)」をムスコに伝えると、とてもよい経験になると教えていただきました。
夏休みが終わるまでに朝顔復活ストーリーをムスコに共有しようと思います。
我が家と同様のトラブルで、過去にはこんな提出物をみたそうです。
・花が咲かないのでインターネットで出てきた写真を見て描いた
・花は諦めて実の観察として1枚だけ描き、保護者から先生へ事情を伝えた
・絵を描くのが難しいため保護者が線画を描き、お子さんが色を塗って仕上げた
どれも各ご家庭で「どうしよう!」と必死に考えた末の苦肉の策として出されていたのを感じたそう。
こんなトラブルに備えて「もし花が咲かなくなったら緑色の実を、枯れてしまったら枯れてしまった姿を描いてください」と事前にお便りを出している学校もあるということでした。
小一の段階では、トラブルがあっても取り繕わなくて良いというご意見が多く、むしろ「枯れてしまった」であったり「お母さんが咲かせてくれた」というような、ありのままを描いてほしいとのことでした。
というのも、小1の朝顔の観察は「生活科」の宿題です。
「理科」ではないため観察の精度はそこまで高いレベルを求めていないんだとか。
(たしかにまだひらがなを覚えたての1年生に、長い文章が必要な詳細な観察レポートを求めるのは酷ですよね。)
それよりも、本人がどんなふうに考え、感じたのかという部分が重視されています。
だからこそありのままを、本人の言葉で文字にするのが大事なんですね。
逆にやめてほしいこととしてはこんなご意見がありました。
・大人が朝顔の世話をすべてしてしまう
・大人が観察カードをすべて描いてしまう
本人が全く触らずに大人だけで終えてしまうのはNGということでした。
基本的には自力でできることは時間がかかっても本人にやらせることが大事なようです。
夏休みは普段の学校生活と違い、ゆっくり時間をかけられるので、時間をかければできなかったことができるようになる子もいます。
そのための手助けをすることはむしろ保護者に是非お願いしたいとのことでした。