我が家には小学校3年生の男女の双子がいます。
今、人生3回目の小学校の夏休みを満喫している双子たち。
ちょうど今週末から学校が始まる予定でしたが、夏休みの延期が決まり「延期になった期間、家で何をして過ごそうか」と2人で話していました。
そんな双子たちに、保育園から小学校に入学したときにびっくりしたことについて聞いてみることにしました。
双子たちが保育園に入園したのは年少(3歳)でした。
双子たちの通っていた保育園では、国の保育士配置基準(保育士1人に対し、何歳の子どもを何人まで保育できるかという基準)に関わらず、20人のクラスに対して主担任と副担任の2人の先生が常に見てくださっていました。
ところが小学校に入学してみると、30人のクラスに対し担任の先生は1人。
それまで先生が2人以上いる環境にいた双子たちは、身近な”先生の数”の変化に驚きがあったようなのです。
そんなことは当時1年生だった双子たちの会話からは聞いたことがなかったので、意外な視点でした。
先生の数が減ったことで、不安になったり困ったことがあったかどうか聞いてみると……
「いや、先生が1人しかいなくて、先生は大丈夫かな……?と思った。
保育園の頃は先生が2人いて交代で休憩もあったけど。
30人もいるのに、先生1人って大変じゃない?」
とのこと。
まさか、先生の心配をしていたなんて!
実際のところ、入学してから何か月は生活補助の先生がクラスに入ってくれたりと、小学校でも色々と配慮してくれていたので、子ども達も”先生の数”の変化については難なく慣れていったのかもしれません。
保育園の頃は、給食を食べる時や室内あそびをするときなどに机を使っていたものの、毎日登園して同じ席に座るという生活ではありませんでした。
ところが小学生になり、自分だけの机と椅子があるというのも変化を感じたポイントのようです。
入学したその日から、机の見える位置には名前が貼ってありました。
小学校に準備された自分だけの机と椅子に、ソワソワしたり、誇らしい気持ちだったのかもしれません。
今の双子たちにとっては、自分の机にお道具箱を入れ、その中に折り紙など自分の道具を入れておけるということも嬉しいポイントのよう。
そして学校生活で楽しみにしていることの1つが”席替え”。
自分の机を抱えてドキドキしながら新しい席に移動する光景は、私たちが子どもの頃と変わらない、小学校生活の風物詩のようです。
これは言わずもがな…な気がしますが、やはり小学生は毎日宿題があるというのは、上に兄も姉もいない我が家の双子たちにとっては新鮮だったようです。
3年生になった今は、宿題の量も、机に向かう時間も増え、双子たちにとって宿題をすることは毎日の習慣となっていますが、私が見ていて面白いなと思ったのは、毎日宿題を記入してくる連絡帳の記載。
1年生の頃は、「けいさんプリント1まい」「おんどく1回」など丁寧に書いていたものが、3年生になった今、「計ド1」「漢ド1」と略して書いているのです。
「計ド1」とは、計算ドリル1ページ。
「漢ド1」とは、漢字ドリル1ページ。
はじめは宿題があること自体に驚いていた2人が、今では宿題をすることが習慣となったことに加え、宿題の内容を記録してくる方法にも、自分なりの工夫がされるようになっていたのです。
そうそう、そう言えば私も小学生の頃「計ド」「漢ド」ということばを使っていたな~なんて思い出しながら、小学校に入学して2年と少し、だいぶたくましくなってきたなと関心しました。
双子たちは小学校に入学する前、「学校は勉強するところ」だとは思っていたけど、実際に入学して、初めてのテストはびっくりしたようなのです。
そう言われてみると、「小学校ではテストがあるよ」と言ったことはあったかもしれませんが、詳しく伝えたことはなかったかもしれません。
とういよりも、初めてのテストがいつあったのか……?
今もテストは持ち帰ってきてはいますが、果たしてどんなタイミングで受けているのか……。
(詳しく聞くとつい口を出したくなってしまいそうなので、)詳しくは聞きませんでしたが、小学校に入学して、知らない間に未知のことをたくさん経験していたのだなと、改めて感じました。
そして3年生になった今、我が家では双子ならではの”テストを受ける際のポイント”が。
我が家の双子たちはそれぞれ別のクラス。
すると、同じ内容のテストを、別のタイミングで受けることになります。
テストを先に受けた方が、後から受ける方に、自分のテストを見られないようにする!ということに必死なのです。
見てしまうと、後から受けたほうが100点取れるからずるい!というのが2人の意見。
お互いに「今なんのテストうけた?」と言い合って、自分のテストを見られなように工夫しています。
2人揃って口にした、小学校に入学して驚いたこと第1位は「クラスが分かれていたこと」でした。
というのも、双子たちの通っていた保育園は1学年1クラスの園で、年少で入園してから卒園するまで、2人はずっと同じクラスだったのです。
それが小学校に入ると、3クラス制になり、我が家の双子が通う学校では多胎児の場合、原則クラスが別れるため、はじめて別々のクラスになったのです。
まず、1学年が3クラスもあるということが驚きだった上に、双子が同じクラスではなく別々のクラスになったことは、お互いそれなりの衝撃があったようです。
息子は
「娘ちゃんと同じクラスじゃない、ヤッホーって感じだった」
と口にしていますが、きっとそれなりに不安もあったんだろうな……そして、娘もまた同様に不安があったんだろうな。
と思いました。
今はクラス替えごとに友達が入れ替わったり、先生が変わることなども楽しいようで、クラスごとの雰囲気の違いや、授業の進捗具合などもお互いに話して楽しんでいる姿があります。
双子たちとは、普段からいろんなことを話しているつもりでしたが、いざこうして聞いてみると、今まで知らなかった当時の気持ちを教えてくれ、そんな事考えていたのか!と発見があり面白かったです。
今の双子たちを見ていると、入学前の私の不安をよそに、小学校という社会の中でそれぞれが日々学び、楽しみながらタフに成長しているな……と感じています。
これから、中学年、高学年と学年が上がっていくにつれて、クラブ活動や委員会活動がはじまるなど、新たな出会いも増えていくと思うので、どんな変化が訪れるのか、それもまた聞いてみたいと思いました。