我が家では、子どもが生まれる前に、子どもが生まれた後の家事育児の分担について幾度となく夫と話し合いをしました。私自身は働き続けたいと思っていたので、しっかりと家事育児の分担ができるかどうかは死活問題。
結婚前に子どもが生まれてからも働きたいと伝えてあったこともあり、話し合いを始めた当初は、家事育児の分担もすんなりいくものだと思っていました。
しかし・・・実際は話し合いを重ねても夫はそこまで家事育児の分担に積極的にはなってくれず、なんでだろう・・・というもやもやとした気持ちで日々を過ごしていました。
そして、ある日の話し合いの最中にそのもやもやの原因に気づくことになるのです。
それは…主人が「妻が働くのは否定しないけど、家事育児は妻の方が頑張るものだ」と思っていることにあるのだと。
このとき「妻が働くことを否定しない」ということと、「家事育児を平等に分担する」は似ているようで別物だったのか!ということを悟ったのでした。
なぜ「妻は家事育児」から抜け出せないのか~家事育児分担は○○がポイントに~
3,192 View夫婦関係は子どもができると大きな変化を迎えるものですよね。それは、今までの生活に「育児」という一大プロジェクトが加わるから。共働きの家庭では特に家事分担について相談せざるをえない状況が生まれます。今では盛んにイクメンという言葉も聞かれるようになってきましたが、まだまだ男性の家事育児参加は一般的と言えないのが現実。今日はそのことについて考えたいと思います。
家事育児分担の話し合いの中で…
女性の「社会」での役割と「家庭」での役割
周りの友人を見ていても、「働いてもいいよ」という考え方と同時に「でも妻である君のほうが家事育児を頑張ってね」という考えを持つ旦那さんは結構いるのではないかなと思っています。
その結果、多くのワーキングマザーが、一生懸命働いて、家事育児も頑張るスーパーウーマンにならざるを得ない状況が生まれているのではないでしょうか。
私の中で疑問だったのは、なぜ主人は「働くことを応援」しているにも関わらず、「妻に家事育児を頑張ってほしい」と思ってしまうのか、ということ。
考えた結果、私が行き着いた結論は、主人には「社会」で働く女性のロールモデルが身近に存在している一方で、「家庭」で家事育児をする男性のロールモデルが身近にほとんどいないのではないか、ということです。
近年、多くの会社では「女性の活躍」をうたって、女性でも管理職についたり、出産後も復職できるような体制を整えるようになってきました。主に「会社」で生活する男性にとっては、「女性が働く」ロールモデルを身近にかつ自然に見ることができる状況が増えたということになります。
一方で、「家事育児をする男性」は、「家庭」でしか見ることができないため、主人には身近にそうしたロールモデルがいないのが現状。テレビやメディアで「イクメン」が取り上げられることは多くなってきたものの、自分から情報を取りに行かなければ、そうした情報は流れて行ってしまうもの。
この結果、家事育児の分担には消極的になってしまうのではないかと思うのです。
家事育児を行う身近なロールモデルをつくってしまおう!
では、家事育児を行う身近なロールモデルを主人のそばにつくってしまえばいいのでは!そう考えた私は、以下の2つのことを試してみることに。
1.家族のカタチに合わせて家事育児を分担する夫婦の記事を夫にシェアする
2.そういった夫婦が集まる場所に夫を連れて行く
たとえば、こちらの記事では、家族のライフスタイルに合わせて家事育児を分担する夫婦の様子が紹介されています。
こうした記事を一緒に読んだり、こんな夫婦もいるんだってと会話に取り入れてみることで、主人の中でもだんだん家事育児を分担するとはどういうことなのか、ということがイメージできるようになっていったよう。
確かに今までは、「これとこれは、お父さんがやってね」「え、それは無理だよ」というやり取りが多く、本当にそれができるのか、というイメージがわかなかったのだと思います。
そんな時に、「この夫婦はこうやってやっているんだね」という具体例があれば、「これは俺にもできるかも」とイメージがわき、受け入れやすくなるのではないでしょうか。
また、記事だけでなく、実際にそうした分担がうまくいっている夫婦が集まる場所に積極的に出かけることも重要だな、と思うように。例えば、NPO法人ファザーリング・ジャパンさんでは、パートナーシップ講座なども開いているよう。
こうした講座に参加してみるのもひとつの手かな、と思います。
ただ、いきなりこうした講座に行くのはハードルが高いと感じたので、まずは身近なところから…。近所に住んでいる友人夫婦で、そうした分担がうまくいっている方々と休日に一緒におでかけをしてみることに。
子どもの話をしていれば、自然と家事や育児の話にもなり…主人も相手のお父さんやお母さんの話から色々と感じることがあったよう。結果として、より身近にそのロールモデルを感じることができたようでした。
身近なロールモデルがポイントに
こうして「家事育児をする男性」を身近に感じられるようになったことで、主人も徐々に積極的に考えてくれるようになってきました。
イメージができないことは、やりづらいのは当たり前。まずは身近なロールモデルをいかにつくるか、ということをぜひ考えてみてほしいと思います。
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