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公開 2022年01月26日  

叱るより難しい…「すごいね!」よりも子どもに届く褒め方

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「すごいね!」「さすが○○ちゃん!」……ありふれたこれらの褒め言葉、ちょっと変えてみるといいかも。よりよい褒め方・叱り方とは?



今回ご紹介するのは、10万部を突破したベストセラー

『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020年)

3歳〜12歳の子どもを対象にした褒め方・叱り方についてわかりやすく解説した本です。

著者の島村華子さんは、オックスフォード大学の児童発達学博士。

進歩的な教育法である「モンテッソーリ教育」と「レッジョ・エミリア教育」を知り尽くしたプロフェッショナルでもあり、豊富な知識を用いて最先端の教育メソッドを紹介しています。


島村さんによれば、褒めるときに「おざなり」「人中心」になってしまうのはNG。

子どもが、褒められること自体を目的にしたり、他のことに興味を抱かなくなってしまったりする可能性があるそうです。


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そこで、褒めるときに気をつけたいのは「具体的」「プロセス中心」であること。

「すごいね!」ではなく何がどうすごいのか具体的に言及したり、「さすが○○ちゃん!」と人中心ではなく「練習を頑張ったね!」とプロセス中心に褒めたりすることが重要なんです。

叱り方の場合は、「ダメ!」と否定から入るのではなく、「○○したかったんだね」とまずは肯定から入ることが大切だそうです。

褒め方と同じく、「人中心」ではなく「プロセス中心」に声をかけることも大事だといいます。

また、褒めたり叱ったりする際に「条件」を用意することにはデメリットがあると島村さんは注意を促しています。

褒美を与え続けると、子どもにとって褒美を貰うことが目的になってしまいかねません。

罰するだけだと、罰を逃れる道を探してしまうんですね。


本書では、他にも数多くの具体例を挙げながら、子どもが“自分でできる子”に育つための褒め方・叱り方を紹介しています。

子育ては本来、大人の都合を押し付けるのではなく、あくまでも子どものためにあるのではないでしょうか。

子どもへの接し方に迷ったら、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがですか?


※ この記事は2024年08月30日に再公開された記事です。

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