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公開 2015年06月24日  

入ってはいけない!?学資保険 「パパ・ママ必見!賢い教育資金の貯め方<1>」

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「とりあえず学資保険に入っておけば大丈夫ですよね?」という声をよく聞きます。子どもが生まれ、必ず直面するのが、「子どもの教育資金の準備」ですよね。

そんな時に私たちプロが必ず言うのは・・・?

2回に分けて、ご紹介します。


こんにちは。子育てママの強い味方、ハッピー♪マネー研究会です。



今回はいよいよ本題、お子さんの教育資金の準備の仕方です。少し長いので2回に分けて書きます。



子どもが生まれ、子育てにてんやわんやしている時に必ず直面するのが、「子どもの教育資金の準備」。よくお母さん方に「とりあえず学資保険に入っておけば大丈夫ですよね?」と聞かれます。



でも、そんな時に私たちプロが必ず言うのは、「“とりあえず”で学資保険は入っちゃダメですよ!」

学資保険に加入する“本当の目的”は何ですか?

「そもそも学資保険に入りたいという目的は何ですか?」



私たちは、必ずこの質問を投げかけます。



すると多くの方が

「自分ではなかなか貯められないので…」

「なんだか保障もつくのでいいかな?と…」

「親に“とりあえず学資保険に入っておきなさい!”と言われたので…」

このような答えがかえってきます。

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その目的をまとめると、



「お金を貯めたい」

「万が一の際の保険もついてくる」



と、こんなところではないでしょうか。



さて、一方で「学資保険」には大きく2つの機能があります。

それは

①教育資金を貯める(積立機能)

②万が一の保障(保険機能)

です。



これらは上記の

「お金を貯めたい」

「万が一の際の保険もついてくる」

の目的を一見満たしているように思いますよね?



ところが実際は…



①「お金を貯めたい」⇒投資金額を下回る『元本割れ』に



②「万が一の際の保険もついてくる」⇒子どもが入院した時、亡くなった時の保障。親が亡くなった時には、保険金の“支払い”が免除されている。



が、現状だとしたらいかがでしょうか。

学資保険は元本割れする!?

まず、学資保険を選ぶ時は



「支払総額はいくらなのか?」

「もらえるお金の総額はいくらなのか?」



単純ですが、これを必ず確認してほしいです。



学資保険といえば「かんぽ生命」。



実は昨年、「2014年4月から学資保険の元本割れが解消!」という内容の記事が日経新聞の1面で取り上げられました。

「え?もしかして、2014年3月以前の学資保険は元本割れが当たり前だったの?」



実は、そうなのです。

「支払った金額」が「もらえる金額」を上回るのが当たり前だったのです。



“なんとなく”学資保険に入ると、元本割れしてしまい、だったら銀行で普通に貯めておけば良かった、となりますので必ず「支払い総額」と「もらえるお金の総額」は確認しましょう。

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保障機能はいったい誰のため??

「学資保険」という名前のとおり、これは「保険」です。

なので、実はきちんと保障機能があるのです。



では、どんな保障機能なのでしょうか?



実はこれ、「子どもが亡くなったときの保障」なのです。



子どもが亡くなってお金を受け取るって、果たしてどうなのでしょうか…

子どもが亡くなって経済的に困ることはないはずです。



それよりも、お父さんお母さんが亡くなった時に子どもが望んだ教育を受けられなくなってしまうことの方が一番困るのではないでしょうか。また、中には「子どもが入院した際の保障」がついているものもあります。でも、子どもが入院しても小学校に上がるまで(市区町村によっては中、高校に上がるまで)医療費はかかりません。



果たして「子どもの入院保障」は必要なのでしょうか。



この点も踏まえて、ご自身の家庭に合った保険を選んでいきましょう。

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親が亡くなった時の “支払い免除”は果たして有効か?

学資保険には親(契約者)が亡くなった際に、保険の支払いが免除になる機能がついている場合があります。



例えば、「子どもが18歳になった時に、200万円もらえる学資保険」に加入しており、子どもが10歳の時に契約者である「お父さん」が亡くなったとします。そうすると毎月払っていた保険料は免除され、支払いがなくなります。



そして、10歳から保険料を1円も払っていないにも関わらず、18歳になった時に200万円がもらえます。



これはとても助かりますね! “親”に万が一のことがあっても、きちんと200万円がもらえますね!



でも、これって…



実はもらえるのは、子どもが18歳になってから。それまでの間は、もらうことができません。子どもが10歳の時にお父さんが亡くなって、一番経済的に大変な時にお金がもらえないのです。あくまでも200万円がもらえるのは18歳。あと8年、待たないといけない計算です。



場合によっては、有効とは言えないように思えるのは私だけでしょうか。

お金のプロはどんな学資保険に入っている?

ここまで読んでいただいて、



「じゃあ、学資保険ってそんなに有効じゃないの?」

「どうやってお金を貯めたらいいの?」

「お金のプロが実践している教育資金の貯め方は?」



といった疑問が出てきていることと思います。



これらの疑問については、 次回、



・そもそも子どもの教育資金はどれくらいかかるの?

・保険で積み立てる必要はありますか?

・お金のプロが実践する教育資金の貯め方は?



といった点を踏まえて書いていきたいと思いますので、ぜひ、楽しみにしていてください。

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