幼稚園年長の息子。
穏やかな性格でおっとりしていて、赤ちゃんの頃から行動もゆっくりです。
周りの子が走り始めたくらいでようやく歩き出し、幼稚園に入園しても階段を駆け上る子を笑顔で見送りつつ、息子は一段ずつ両足をそろえてのぼっていました。
お友達との鬼ごっこで一度鬼になってしまうと、ずっとタッチできず終始鬼のまま。
ヤキモキする私とは違い、息子はいつもご機嫌にお友達の後ろをゆっくり追いかけていました。
ところが幼稚園の年長になり、お兄さんになってきたという自覚が芽生えたのか、息子にも少しずつ変化が見られました。
男の子同士で集まれば謎の戦いごっこを始め、「お友達のようにもっと早く走れるようになりたい!」と言うようになったのです。

君がそれ言う!?思わずツッコんだ、の~んびり息子のポジティブ発言
2,640 View性格も行動もおっとりした息子。何をするのにも、人一倍練習が必要な事がほとんどです。そんな息子ですが、実はとってもポジティブに育っています。
性格も行動もおっとりしている息子

これはチャンス!!親子で特訓だ!
ある日家に帰ってくるなり、「鬼ごっこでぼくが鬼になっても全然つかまえられないんだ……」と、ぽつりと寂しそうに言いました。
息子なりに気にしていたんだ…とようやく気づいた私。
これは「頑張ったらできるようになる!」という経験ができるチャンス!
運動がそれほど得意ではない私も、一肌脱ぐことにしました。
幼稚園まで徒歩十分の距離ですが、毎日幼稚園に着くまで私とかけっこの日々が始まりました。
最初は1分走るのも親子ともに辛かったのですが、毎日走っているうちに幼稚園までずっと走れるようになりました。
いつの間にか体力もついてきて「鬼になっても捕まえられるようになってきたよー!」と、とっても嬉しそうに報告してくれるようになりました。
そして年長の夏、運動会の竹馬競技に向けて、幼稚園で竹馬の時間がスタートしました。
すぐ乗れるようなる子もいれば、何度練習してもなかなか乗れない子もいました。
もちろん、息子は後者。
幼稚園の様子を聞いていると「竹馬に乗れないから、他の遊びをしたいんだ」と、半ばあきらめてしまっている様子。
そこで、夏休みは灼熱の公園で練習に付き合いました。
何度やっても失敗する息子にヤキモキしながらも、8月の終わりには100歩以上歩けるように!
いつも同じ公園で練習していたので、散歩をしていた近所の方からも「竹馬乗れるようになったね!」と声をかけていただきました。
「やっぱり練習したらできるようになるんだね!」と親子で大喜びしました。

息子にかけ続けている言葉
そんな息子に私が意識してかけている言葉は「今はまだ」です。
「竹馬に乗れないんじゃないよ!今はまだ竹馬に乗れていないだけだからね。乗れるまで練習すればいいだけだよ」と言い続けていました。
「今はまだ」竹馬に乗れていないだけ。
「今はまだ」早く走れていないだけ。
この言葉をつけるだけで、こちらも「いつかできるようになる」という気持ちになれるんです。
そのおかげかはわかりませんが、息子は異様にポジティブに成長しているようです。
できるようになるまで人よりも何十倍も何百倍も練習が必要だけど、逆に、「練習すればなんだってできるようになる」という経験を積むことができました。

息子の発言に思わずツッコミ
冬休み明け、担任の先生から「コマ回し大会に向けて練習しています」という話がありました。
幼稚園でお弁当を食べた後は、コマ回しを練習する時間になっているそうです。
コマを回せる子は、表にシールが貼れるのでとってもうれしそう!
最初からコマを回せる子もいれば、練習するうちにすぐ回せるようになる子も出てきました。
もちろん息子は、「今はまだ」回せていない状態でした。
そんなある日、「お友達が『コマ回しができない!!』って泣いちゃってたんだ。」と話してくれた息子。
息子はすかさずその女の子の近くにいき、慰めてあげたとのこと。
「わぁ優しい!何て言ってあげたの?」と聞いたところ
「回せるようになるまで、練習すればいいだけだから大丈夫だよ!今はまだ回せていないだけだからね!」
と伝えてあげたそうです。
「それは優しい言葉をかけてあげたんだね」と息子を褒めつつ
「君もまだ一回もできてないよ〜!!!」
と私は心の中で壮大なツッコミを入れてしまいました。
しかし「何度も練習すればきっとできるようになる経験」を積んで、それを実感している息子に誇らしさを感じ、ちょっぴり感動すらしてしまった私。
息子の様子を日々見てきて、できないことがあっても
「大丈夫、練習すればいつかは絶対にできるようになるから」
と私も心から思えるようになってきました。

ある日、幼稚園が終わった途端、嬉しそうに走って飛び込んでくる息子。
「ママ!今日急にコマが回せるようになったんだよ!しかも連続3回も!!」と。
「そうなの!?できるようになるまで練習したからだね!昨日までの練習回数がちょうどできるまでの回数だったのかなぁ!」
なんて2人で話をしました。
実はコマ回しが出来ず、息子と一緒に練習していた私は
「大丈夫、ママももうあとちょっとで回せるようになるはずだよ!」
と声をかけてもらい、私のコマ回し練習はまだまだ続きそうです。

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