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公開 2022年03月22日  

マネー教育どうしてる?「お手伝い=お金がもらえる」方式で失敗したこと

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皆さんのご家庭では、お小遣い、どうしていますか?
毎月の金額を決める、都度渡す、などなど色んな方法がありますよね。
我が家はお手伝いに応じて渡す「お給料制度」にして、もうすぐ1年。その理由や導入後の様子をご紹介します。


お小遣いはいつから?タイミングを逃して…


私が最初にお小遣いを検討し始めたのは、息子が1年生になったタイミング。

これは、自分自身がそうだったからです。

約30年前、1年生だった私のお小遣いは月100円。

2年生は200円…と学年が上がるごとに100円ずつ増えた記憶があります。

大した金額ではないけれど、たまに友達と駄菓子屋に行って、お菓子を買うのが楽しみでした。

でも…今の時代、小学1年生で、子どもたちだけで出かける機会って少ないですよね。

我が家は私もほぼフルで働いているので、なおさらです。

しかも、入学と同時期に流行し始めた新型ウイルスの影響で、ますますインドア派に。

何となく、お小遣い問題は先延ばしになっていました。


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“自分のお金”を持つ喜び。息子の顔の輝きが違う!


これではいかん!と思ったのが、2年生になったころ。

親子向けのマネーセミナーイベントに参加したのがきっかけです。

セミナーでは

「昔は物々交換だったけど、それじゃ大変だよね?お金って便利だね」

というところから始まり、お店屋さんごっこをしてお金をもらう体験をしました。

人の役に立ったからもらえるのがお金であるということを学び、最後はお店屋さんのお給料ということで500円を受け取った息子。

「このお金はお子さんに使わせてあげてください」という講師の方のアドバイスに従い、帰りはスーパーのお菓子売り場へ。

500円で何が買えるのか、真剣な顔で選び始めました。


それまでも、「1つだけね」「200円までね」とお菓子を選ばせたことはありましたが、真剣度が全然違う!!目がキラキラしている!

少額であっても、使う機会が少なくても、「自分のお金」というのは意識が全く違うんだな…と感じました。

大人だって、たとえば主婦が久しぶりに仕事をしてお金を得て、それを何に使おうかなと考えるのは、ワクワクするひとときですよね。

忙しさや新型ウイルスを言い訳にせず、お小遣いのことをもう少し早く考えればよかったと思いました。


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お給料制度スタート!


お小遣い導入を決めたものの、次に迷ったのは金額と渡し方。

必要な時にと言っても、まだ一人で出かけることがなく、タイミングがなかなか来なさそうな我が家。

となると、月に決まった額を渡すのか、それとも、お手伝いに応じて渡すのかということになります。

色々と考え、我が家はお給料制度にすることにしました。

息子は元々お手伝いが好きな方なので、無理なくできそうだったこと。

そして今後、年齢が上がってもお手伝いを習慣にしてほしかったこと。

また、お金のありがたさを知ってほしいというのも理由でした。

私が、例えば「お醤油がなくなっちゃった」「これ欲しいなぁ」などと言ったとき、息子が「買えばいいやん」と気軽に言うことがあり、気になっていたのです。


金額は、洗濯物干し1回で10円に設定。

毎日頑張ったら月に300円、できない日があっても150〜200円くらいになるのでは?ということで、2年生にはちょうどいい金額だと考えました。

息子も大喜びで、次の日から早速、朝の洗濯物干しを頑張ってくれるようになりました。

朝はやはり忙しいですし、洗濯物干しなら私が常に見ていなくても危険も少なく、息子にぴったりのお手伝いでした。

「10円ゲットー!!」

「毎日お手伝いを3個したら…900円!?」

と、取らぬ狸の皮算用まで…(笑)


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順調に思えたけど…


……が、数日ですぐに問題発生。

「ママ〜、洗濯物干し飽きちゃった!ほかのお手伝いがいい!」

そうです。

子どもにとってお手伝いは、お仕事というより遊びの延長。

変化がないので飽きてしまったのです。

ホントは洗濯物干しが一番助かるんだけどな〜と思いつつ、お風呂掃除やお皿洗い、ごはんの支度などでも良いよ、ということにしました。


……が、そしたらまた問題発生!

たとえばドアを開けてほしいとか、ちょっとしたお願いごとをするたびに

「これはいくら?」
「これはお給料もらえるの?」

と、確認するようになってしまいました。

うーん……これは盲点でした!

お給料がもらえる「仕事」と、そうでない「当たり前の助け合い」をどう教えるべきか?

ドアを開けるのも、それを極めたドアマンという職業の方がいるわけですから「ドアの開け閉めは仕事じゃない!」とは言えません。

そこで、お風呂掃除などを、お金が発生する「大きなお手伝い」と呼ぶことに。

また、上靴洗いや机の片付けなどについては、「もう小学生だから、自分で自分のことをするんだよ。これはお手伝いではないよ」と言い聞かせました。

理解したような、していないような?な顔の息子でしたが、一応納得はしてくれたようで、洗濯物干し、時々お風呂掃除という形になりました。


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いよいよお給料日!お小遣い制度導入のメリットは?


そして1ヶ月後。

息子自作のカレンダーにつけた記録をもとに、10円✕25日で、250円のお小遣いを、小さなお給料袋に入れて手渡しました。

ニヤニヤが止まらない息子、私のお下がりの貯金箱にお金を入れて、ご満悦です。

早速、次のスイミングに持って行き、「帰りにジュースを買った!」と嬉しそうに報告してくれました。

250円の収入から、おそらく130円くらいと思われるジュース代は大きな出費。

それでも、送迎のバスで一緒になる年上の子達と同じように自分でお金を出し、自販機でジュースを買えたのが本人はうれしかったよう。

また、やはり算数にも効果があったように思います。

ちょうど学校でも、”10が10個集まったら100”というような内容が始まったころだったので、大きな数字を覚えるのに「お金」はぴったりの教材でした。

また、お小遣い帳をつけることで、「先の予定を立てる」という練習にもなっているのかな?と思います。


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小さな問題も乗り越えつつ、増額のルールは今後の課題に


逆にお小遣い導入のデメリットは、特に感じませんでした。

今のところトラブルなく、ジュース代やお菓子代になっています。

ただ、ちょこちょこと想定外の出来事は起こりました。

突然「ママに10円あげよっか〜?」などと言い出して叱られたり。
(お金は大事なもので、理由もなく簡単にあげるものではない。でもママに何かしてあげたい気持ちはうれしいんだよ、と説明)

宿題に時間がかかった日は、お手伝いができなかったり。
(その代わり、休日にお手伝いを複数こなしてカバーしました)

また、お金に興味を持ったからか、「うちのマンションていくらだった?」「ママはいくら持ってるの?」と、答えに窮する質問をされて困りました。

「子どもには関係ないでしょ!」とは言いたくないけど、まだ外で何でもしゃべってしまう雰囲気があり、金額は教えたくない。

結局、「このあたりでは普通くらいの値段」「今日お財布にあるのは〇〇円。あとは銀行」などと返事しており、この方法が良かったのかは分かりませんが、家のお金について話せるところは話そうと思っています。


思いのほか色々なことを考えさせられた子どものお小遣い問題。

今後、学年が上がれば足りなくなるでしょうから、その時は「最低限の定額+お手伝いボーナス」みたいな形を検討しています。

少しずつ親も勉強しながら、お金の教育も続けていきたいと思います。


※ この記事は2024年11月16日に再公開された記事です。

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