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公開 2022年03月15日  

産後、会社員を続けるのが難しくなって…。在宅ワークを選んだ私が願うこと

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2人目の子どもを出産するまでは会社員だった私。
現在は在宅メインで働いています。

働き方を変えるきっかけになったのは、ある「違和感」からでした。


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在宅ワークとの出会い


働き方を変えるきっかけは、「強烈な違和感」だったのかもしれません。

今の自分の働き方を振り返ってみて気づきました。


私はずっと、自分の境遇とそれを取り巻く環境に、失望してきたのです。

初めて違和感を感じたのは、新卒で入社した地方の中小企業でした。

その会社には、男性社会の中、営業ウーマンとしてバリバリと働く4つ上の先輩がいました。

仕事にやりがいを持ち、営業として成果を上げ、上司からも可愛がられているような存在。


ですが、彼女を取り巻く環境が変わったのは彼女が育休から復帰した後でした。

子どもの体調不良で早退や休むことが増えた彼女のことを、周囲の独身社員や男性上司が煙たがるようになっていったのです。

そして、彼女は最終的に退職することに。


いくら人員に余裕が無いとはいえ、母親である女性の働き方に理解が無い会社の対応に私は失望してしまいました。

この会社でこのまま働いても未来は無いなと察し、結婚と同時に転職することにしました。


前職よりずいぶんと業務量が減り、その分、お給料も減った私は、家計のためにダブルワークを始めることに。

夫は出張が多く不在がちだったので、会社が休みの日に単発でアルバイトをしていました。

そうやって仕事を探す中で出会ったのが、「在宅ワーク」という言葉でした。


ママが働き続けることの難しさ


家にいながら仕事ができる、ということでおもしろがって色々なものに手を出していた私。

本業に支障のない程度にまずは文字数の少ないWEBライターの募集に応募するなどして仕事を受け、スキルを少しずつ身に着けていきました。


2年目からは少しずつ内容が難しい、長い文章が必要な案件にも挑戦するようになっていました。

そんな中、第一子の息子を妊娠し、産休育休を経て会社に復帰することに。

そこで思い知ったのは、母として働き続けることの難しさでした。


まず、保育園に空きがありませんでした。

仕方が無いので預かり保育と義実家の協力を得て春まで何とか乗り切ることに。

しかし、預かり保育は思うように予約が取れなかったり、義実家に気兼ねしたりもあり、本当に大変でした。


保育園になんとか入園できても、今度は子どもの体調不良を告げる保育園からの電話におびえる日々。

仕事が残っていても早退、お休みしないといけない状況でしたが、夫は出張が多く不在がちで頼れませんでした。


夜泣きがひどい息子に付き合って、睡眠不足のまま出勤。思い切り働きたいのに働けない状況に、苛立ちが募りました。


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本格的に在宅ワークに舵を切ったきっかけ


そして第2子妊娠中、決定的な出来事が起こりました。

切迫早産で絶対安静と診断されてしまったのです。


人員が少なく小さい会社のため、私はもう職場に迷惑をかけられない、と退職。惜しんでくれましたが、私の外で働くストレスも限界でした。


そこで第2子出産後、もともと副業でやっていた在宅ワークに、本格的に取り組むことにしました。

保育園からの呼び出しで予定が変わり、社内に迷惑をかけてしまうことが最大のストレスだった私。

根底にあったのは、「これからは在宅で完結できる仕事をしていきたい」という強い意志でした。


在宅ワークを開始してからは、なるべく自分一人で完結できるような仕事を選び続け、知識を身に着けていきました。

その後、WebライターやSNSアカウントの運用を経て、昨年、なんとか小さい会社を立ち上げることができました。


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苦しかった経験を生かして叶えたいこと


私には、ママが外で働くというのは、とても難しいことに感じられました。

たくさんの有能な女性が、その口をつぐみ、才能を伸ばせなかったのだろうと思うと悔しい気持ちが湧いてきます。


そんな中で、ぼんやりと自分の中で芽生えたのが「ママがのびのびと仕事ができる社会にしたい」という思い。

地方のパッとしない主婦が抱くにはややスケールの大きい願いでした。


ですが先日ご縁があって、私の住む県の女性雇用促進団体のSNSアカウントの運用を引き受けることに。

交流イベントに参加した際に運営側の方と知り合ったのがきっかけでした。

「女性を応援したいという同じ思いを持っているあなたにお任せしたい」と言ってもらえたのは本当に嬉しい出来事でした。

そして、かつての私と同じように困っている女性の悩みを少しでも解消できるなら!と喜んでお引き受けすることにしました。

あの時感じた失望や違和感が今の自分に繋がっているのだと思うと、苦しいこともたくさんあったけど、大切な経験だったなと感じています。



これからも、ママがのびのびと仕事ができる社会に向けて、自分ができることからチャレンジしていきたいと思います。

※ この記事は2024年09月11日に再公開された記事です。

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