お弁当に入っている母からの手紙は迷惑？ツンデレ息子の反応にキュン！

今年の春、息子は幼稚園を卒園しました。

4歳の時は幼児教育、5歳・6歳は公立の幼稚園と3年間お弁当を作りました。

幼稚園児のお弁当箱は本当に小さくて、ミニトマトと卵焼き・好きなおかずとおにぎりを入れるともう満杯。

笑顔で食べてくれる息子の様子を想像しながらお弁当を作るのは、とても楽しい時間でした。


今年小学4年生になった娘が幼稚園児の時から、学期末には

「まいにち　きれいにたべてくれて　ありがとう♪」
「あしたから　なつやすみだね」
「ふゆやすみは　おばあちゃんのいえに　いこうね」

など、一言メッセージを入れていました。

娘は毎回そのお手紙を大喜びし、家に帰ってからも大切に保管してくれていました。

息子にも、当然のようにメッセージをいれることにしました。

幼稚園に入った1学期のお弁当最終日、「なつやすみ、たくさんあそぼうね」と書いたメッセージをそっと忍ばせました。


帰ってきた息子にお手紙に気づいたかどうか聞いてみると

「お弁当を広げたらあのお手紙が出てきて『どうしようかな…』て思っちゃったよ～」

予想外の塩対応…！

てっきり喜んでくれると思っていた私は、「そうだったの～！」と驚きつつ、私の自己満足だったのかなぁと少し反省しました。

その次からはメッセージは直接伝えることにしようと思い、手紙は自粛することにしたのです。

2学期最終日、「今年最後のお弁当だよ！毎日たくさん食べてくれてありがとうね」と伝えて幼稚園かばんの中にお弁当を入れました。

すると帰ってきた息子は「ママ！今日お手紙なかったよ～！！」と少し不満げだったのです。

まさかのツンデレ息子！

恥ずかしがりながらも実は喜んでくれていたことが分かり、ほっこり嬉しい気持ちに。

「じゃあ、これからまたお手紙再開するね！」と伝えました。


それから、学期末ごとのメッセージは続けていき、毎回読んでくれているようではありました。

幼稚園に通うようになり、体も心も大きく成長した息子。

年長になってからは、自分で幼稚園のセットを準備するようになりました。

そして今年の3月、いよいよ幼稚園生活最後のお弁当の日を迎えたのです。

4月からは小学生。

給食が始まるので、私のお弁当を食べるのは遠足の日くらいかな。

そんなことを思いながら、お手紙を書きました。

「ようちえん、たのしかったね！

まいにちきれいに　おべんとうをたべてくれてありがとう。

しょうがくせいになったら、おいしい　きゅうしょくがまっているよ！」

そう書いてそっとお弁当の蓋の上に忍ばせ、巾着袋にいれました。


すると、その日の息子は幼稚園の準備をしながらも、なにやらソワソワしている様子。

チラっと見てみると、こっそり巾着袋を開けてお手紙をのぞいていたのです……！

そしてニヤっと笑って、何事もなかったかのように袋を閉めて準備を始めました。

なんていじらしい！！

私は気づかないふりをしながらも、その息子の様子がかわいらしくてかわいらしくて、ニヤニヤがとまりませんでした。


お弁当最終日のメニューは、ちょっぴり朝早く起きて作った手作りハンバーグ。

そして息子の顔をイメージしてのりを切り、私には珍しく手をかけたお弁当になりました。

この3年間、私もよくがんばったよな…と思いつつ、毎日綺麗に食べてくれて、本当に幸せなお弁当生活だったなとしんみりしてしまいました。

お弁当最終日を終えて帰ってきた息子。

幼稚園で保護者たちにメッセージを書いてきてくれました。

「ママ、お弁当毎日作ってくれてありがとう！ぼくの大好きなメニューはイチゴでした！おいしかったよ！」とメッセージが！

「結構手作りしてたのに、イチゴかーい！」と心の中でツッコみつつ、この3年間で心も体も大きく育ってくれた息子に「毎日お弁当食べてくれてありがとうね！」と伝えました。


最初の頃は息子が食べられるように、好きな物だけを詰め込んだ小さなお弁当。

大きくなってからは、少しずつ苦手な野菜をこっそり入れて、食べて帰ってきたら大げさに喜んだ日。

小さなお弁当箱には宝物ような思い出がギュッとつまっています。

息子よ、毎日のお弁当生活は終わっちゃったけれど、これからもたくさん食べて元気いっぱい大きくなってね。