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公開 2022年06月15日  

私をゆさぶった息子の言葉。「私ってダメだな」の呟きにかけてくれた言葉は…

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「自己肯定感が高い子になってほしい」と思い、意識しながら子育てしたきた私。でもある時気づいたんです。私自身の自己肯定感が低いことに。


無意識に出た言葉に対し、息子は?


わが家には11歳、7歳、4歳の子がいます。

長男が小さい時から願っていたのが、「自己肯定感が高い子に育ってほしい」ということ。

自分なりに情報収集をして、何でもないことでも認めたり、褒めたりと接してきたつもりでした。

しかし、長男が10歳の時。

私は仕事で失敗をして、「あーもう本当に私はバカだ」とキッチンでつぶやきました。

それを聞いていた長男が、「何でそんなことぐらいで自分のことをバカって言うの?」と一言。

そう言われてみて、改めて「自分自身の自己肯定感」について考えたのです。


実は、私は少しでも失敗すると気にし過ぎたり、ドンと落ち込んだりすることがあります。

たとえば私はとても大雑把。

手際よく丁寧に家事ができないと、他のお母さんと比べて自分はダメだなぁと思ってしまいます。

「自己肯定感」とはありのままの自分を、つまり短所や苦手だなと思うことも受け入れて、良いと思える感覚のことと理解しているのですが

私自身は失敗や短所を気にしすぎてしまい、半ば無意識に自分を否定するような独り言までつぶやいてしまう始末。

親の私がこれではダメだと、自分の短所と向き合うことにしました。


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「自己肯定」の前に「自己受容」


しかし今まで否定してきた自分の短所や失敗を、「それでも良い」と急に思うのは難しいものです。

いろいろ調べて見ると、自己肯定の前に自己受容、まず自分を受け入れることが大切という話を見つけました。

それならできそうと思い、自分の苦手なことや短所を見つめてみることに。

そして仕事をしていて他の人が得意なこと、つまり自分はあまり上手くできないことも具体的に思い浮かべてみるようにしました。


そんなことをしていると、私の短所は大雑把でせっかちなところ。

でも行動力と決断力はある方だな。

と、自分の苦手分野や短所だけでなく、得意分野や長所も見えてきたのです。

考えてみると、自分の長所に対してもどこか引け目を感じていて、職場や家庭で思うように発揮できていなかったかもしれないと感じました。

自分の長所も短所も、なるべく出さないように大人しく過ごす。

そんなところがあったように思いました。


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断捨離と積極的な発言を意識


あまり自分自身を大切にしてこなかったかもと思った私。

でも、子ども達には自己肯定感が高くいてほしいし、何よりも自分の心と体を大切にしてほしい。

そうして感じたのは、「まず私自身がその姿を見せる必要があるな」ということ。


そこでまずはじめたのが、断捨離です。

無難な服や着古した下着、「子育て家庭ってこういうものでしょ」と妥協して買ったコップに雑貨など、なんとなくで持っているものを捨てました。

それだけではありません。

一緒にいると疲れる人との付き合いもしないようにしました。

それではいつまで経っても、自分で自分を大切にしない人間関係を築いているからだと思ったからです。


あわせて行ったのが、長所を発揮すること。

職場で以前は遠慮していたことも、勇気をもって発言するようにしました。

(もちろん、最初は自信がないので具体的な根拠を事前に準備して……)

行動力はあるので、自分で納得してOKが出せる発言や行動を積極的にするようにしました。

時には失敗もしますが、「落ち込み過ぎない」が合言葉。

この合言葉のおかげで、すぐに原因の追究と改善に移れるようになったと思います。


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まず自分から。そして子どもへ


自分の長所や短所の1つ1つに向き合っていると、時にしんどいこともあります。

でも自分をより深く知ることができたり、周りの反応が変わったりと面白いこともあります。

とはいえ、時には「私ってダメだな」「もっと頑張らなきゃ」と感じることも。

でも自分を受け入れると意識するだけで、自分を俯瞰してみるクセがついたように思います。

前より少し積極的になった私に、「そういうママ好きだよ」と長男は言ってくれ、うれしく感じています。

「子どもを褒める」といった相手に対する行動も大切ですが、自分の姿を見せる大切さも感じました。


自己肯定を意識してから、子どもの短所を心配しすぎることも減りました。

短所を把握して、長所を生かす。

子どもにだけそれを求めるのではなく、親である私も意識して、親子で一緒にそんな姿勢や感覚を持てたらなと今は思います。


※ この記事は2024年12月12日に再公開された記事です。

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