先日、武蔵小金井の子育てサロン「子育て支援屋台村Hei!Say!おさんぽカフェ」を訪れました。
子育てサロンとは、情報交換や交流を通して、地域にすむ親が共に子育てをする場所のこと。でも、このおさんぽカフェは普通の子育てサロンとは少し異なります。
それは、集まったお母さんたちが自分が得意なことや、やりたいことを屋台形式にして出店、集まった他のお母さんたちに、さまざまなサービスや商品を提供しているという点です。なんと、そこでスキルを磨いて、経験を積み、起業するお母さんもいるそう。
実は私は子育てサロンというものに行くのも初めてだったのですが、そんな一風変わった面白そうな子育てサロンに惹かれ、訪れることを決めたのでした。
「母親」であり「私」で居られる場所を~起業家ママを生むちょっと変わった子育てサロンのお話~
789 Viewみなさんは子育てサロンをしっていますか?子育てサロンとは、地域のお父さんお母さんが情報交換や交流を通じて、一緒に子育てをしていく場です。今日は起業家ママを生み出すこともある武蔵小金井市の子育てサロン、HeySayおさんぽカフェについてお伝えします。
起業ママが生まれる子育てサロンとは
気軽に育児の不安を共有できる場として
おさんぽカフェが開かれているのは、小金井市の福祉会館。毎月第4火曜日の10:00~13:00に開催されています。
早速、着いて部屋の中見ると、お母さんたちが輪になって話をしている様子。手作りののれんを潜り抜け、私は少し緊張気味に恐る恐る中へ入っていきました。
しかし中に1歩入ると、思っていた通りの、いえ、思っていた以上に、本当に素敵な場所であることがすぐに分かりました。
「あら、初めてきてくれたの~♪」と声をかけられたと思ったら、ひとつひとつのブースを丁寧に説明してくれるお母さんたち。聞いてみると、0~2歳程度の子どもがいる方が集まっているとのこと。
「幼稚園に入ったらそこでママ友とかできるけど、それまでは家にひとりきりってこと多いじゃないですか。そうなると、気がめいっちゃうんですよ。ここにくれば、『ミルクあんまり飲まないの』って気軽に他のお母さんと話せる。そういうこと話すだけで元気になれるんですよね」とひとりのお母さん。
たしかに、「熱が出た」「様子がおかしい」というときは病院にかかればいいですが、「少し心配」という程度のことを誰に相談してよいのかというのは、私も子どもが小さかった時に悩んでいました。
そんなときに、子育てサロンのような場所で気軽に情報交換できれば、心もほっとするだろうな、もっと早く来れていたらな、そんなふうに思いました。
自分たちでつくる子育ての場
そんな素敵なこのおさんぽカフェですが、代表のかたが、自らが感じた子育てを取り巻く問題を解決しようと、周囲に呼び掛けてはじめたそう。市が始めたものではなく、お母さんたちの力によってはじまったものだというから驚きです。
「わたしたちが始めたころは、こういった子育てサロンはなかったんですね。だからみんなで一緒に作ったという感じ。でも、この間みんなで話していたんです。市がなんでもかんでも整えてくれるのと、自分たちでこうやって作り上げていくのとどっちがいいんだろうね、って。確かにお金はないけど、自分たちの好きなように、子育てのしやすい場所をつくっていけるっていうのはそれもそれでいいですよね。」
こう話す参加者のお母さんの言葉は、私にとって目からうろこ。今まで、子どもを連れて行きやすい場所などを「探した」ことはあったけれど、自分たちで「作ろう」とは思ったことがなかったな、と。
自分たちが関われば関わるほど、自分たちが住みやすい場所になる。そんな思いを持つお母さんたちの言葉に、自分も自分の子育て環境をつくっていくひとりなのだということに気づかされました。
子育てサロンを通じて自分の人生を考える
そして、話はこのおさんぽカフェの最大の特徴、お母さんたちが出店する屋台の話に。その日はベビーマッサージ、バザーなどが出店されていました。
ベビーマッサージを出店しているお母さんに、少しお話を聞くことに。この方は、ここのサロンでベビーマッサージを体験して、私もやってみたい!と思い資格をとったそう。このサロンで経験をつんで、今では自宅でベビーマッサージ講座をひらいているそうです。
「たしかに子育てもしっかりしたい。でも、ただの『お母さん』で終わりたくない、そう思ったんだよね」
「だってね、やっぱ子どもができると会社だってやめなきゃいけないし、会社に戻ろうとしても前と全く同じってわけにはいかないじゃない。でも何にもしない毎日ってそれはそれで嫌なんだよね。でも、ここに来ると、次に何しよう、っていうのを考えたり、行動したりするきっかけになるの。」
子育てサロンとは今まで、「子育てに関する情報共有や交流をする場所」と思っていたけれど、実はお母さんたち自身が「人生を考えたり、実行に移したりできる場所」でもある、そんな素敵な可能性に気づかせてくれた言葉でした。
女性は産後まだまだ会社を辞める人も多い状態。そんなとき、単に会社に「居続ける支援」をするだけでなく、おさんぽカフェのように「新しい産後の人生(起業を含め)」を応援する場所がある、というのも、重要な選択肢のひとつ。そんな場所を自らの手で作り上げているお母さんたちの姿に,同じ子育てをする母親として,私自身も力をもらいました。
広がる子育ての輪
おさんぽカフェを訪れて感じたのは、ここでは、訪れた人が一人の「母親」であるだけでなく、「私」として自分の人生を考えたり、身の回りの環境に働きかけるパワーにあふれた場所なのだということ。
「母親」として子育ての悩みを気軽に相談できる。他のお母さんに自分の得意なことを提供し、「私」らしく周りに貢献できる。そしてなにより、ほかでもない自分たち自身でその場をつくりあげることができる。単なる「子育てサロン」という言葉には収まりきらないほどの可能性がこの場にあるように感じました。
他にもこのサロンが原点となって、同じようなサロンが他の市にも作られていっているというお話も聞きました。1人が動けばこのように広がっていくものなんですね。
まずは,私も身近な1歩から。単に「母親」としてだけでなく,「私」として人生をどうやって生きていくのかを考えていきたい。そして子育ての当事者からその輪を広げていきたい。そんなことを思った,おさんぽカフェでした。
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