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公開 2015年07月23日  

【出産体験談】陣痛~吸引分娩~出産までの12時間

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初産の出産体験談をお伝えします。初めての出産はまさかの陣痛停滞と戦いながら、予想より長期戦へ。LDRにやっと先生が来ていよいよ分娩!赤ちゃんとの対面です。


陣痛後、分娩室に入って、ついに出産?!

陣痛後分娩室に入ってやっと出産の気配!ドクターに連絡が入ると、急に慌ただしい雰囲気になってきました。ベッドの足も高く上げて、いよいよ出産の体制へ。ドクターが来る頃には、激しい陣痛が繰り返し、のはずが、まさかの陣痛停滞がまたやってきました。「間隔空くね。まだかかるな〜。」と言って、やっとやっと会えたドクターがまた出て行ってしまいました。



「ガーン!信じられない!まだなの?」という気持ちになりました。一時間以上、持てる力を振り絞ってイキみ続け、もう疲労困憊どころじゃありません。全身が痛いし、ぐったりです。



「髪の毛も見えてるし、本当にもうすぐだから、あとちょっとがんばって!」と、急にヤル気を無くしたわたしに、助産師さんが優しく励ましてくれます。信頼している助産師さんに励まされ、もう一踏ん張りするのでした。

やっと、やっと赤ちゃんと会える時が!

意識も朦朧としながらも、なんとかイキんでいると、また先生がやってきました。陣痛の波に合わせて、イキみを誘導してくれます。ですが、何度イキんでも、あと少しというところで赤ちゃんの心音異常を知らせるアラームが鳴ってしまうのです。



「先生・・・もうダメです。。これ以上イキめません・・・。」思わず弱音・・いや、本音が漏れます。「お母さんも消耗しているし、赤ちゃんも苦しくなってるから吸引します!」「何?吸引?吸うの??」



恥ずかしながら、そう言われたこのときまで、わたしには吸引分娩の知識が全くありませんでした。そう考えているうちに、次の陣痛が!「はい、吸引するけど、お母さんが出してあげないとダメよ!はい、イキんで!!」言われるがままにイキむと、ビックリするぐらいあっけなくスポン!と赤ちゃんが出て来ました。



「オギャーーーー!!」



「いったい何が起こったのか?こんなに簡単に出るなら、30分前に吸ってくれ!」と心の中で思いつつ、産声を聞いて本当に、本当にホッとしました。赤ちゃんが無事に、元気に生まれて泣いてくれたことにホッとし、それより何より、この地獄の時間がやっと終わったことに心底ホッとしたのでした・・・。

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カンガルーケアと初めての授乳

わたしに追い出されてからずっと廊下で待機していた母と旦那さんは、警告アラームの音にずっとドキドキしつつ待っていて、産声を聞くことができたそうです。そして赤ちゃんが体重を測りに行くときに、旦那さんと赤ちゃんが初めての対面!



赤ちゃんは2706g。そんなに大きくないのに、頭の大きさがかなり立派で、かつ首と身体にへその緒が巻いていたそうで、それが原因で子宮口が開いてから出てくるまでに時間がかかったんだそうです。



やっと後産の処置がすべて終わり、旦那さんや他の家族も駆けつけて、赤ちゃんが胸の上にやってきました。

赤ちゃんとお母さんが素肌を合わせて温める、カンガルーケアです。(私の入院していた病院はカンガルーケアを行っている病院でした)



赤ちゃんの顔が初めて間近に!さっきまで自分のお腹にいた子だと思うと、本当に不思議な気持ちがしました。そして助産師さんにうながされて初めての授乳。



「吸えるの?」と驚きましたが、くわえさせてもらうとちゃんと吸い始めました。命の神秘を感じました。生まれてすぐ授乳することがとても大事だそうで、出産されるときには事前に確認し、「自分はやりたい!」と希望を伝えておくことが大事かもしれません。



終わってみれば陣痛の開始から12時間。安産だったね〜と言われました。安産でこんな地獄なら、難産はいったい・・・と、世の中のお母さんたちへの尊敬が高まった、初めての出産でした。

わたしの初めての出産を綴りましたが、これはわたしの物語。生まれてくる赤ちゃんの数だけ、お産の物語があるのです。

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