わたしは昔から辛い食べ物が大好き。
プレーンと辛口があれば迷わず辛口を選ぶし、たらこと明太子なら間違いなく明太子派。
激辛カップラーメンを箱買いし、山椒の良く効いた麻婆豆腐を食べ歩く。
そんな根っからの辛口支持者のわたしは、もちろんカレーライスだって辛口が大好き。
しかし、子どもが生まれてから、我が家のカレーライフは一変します。
子どもが小さいうちはまだ、乳幼児用のレトルトカレーで大人と分けて食べていたが、問題は子どもがカレーを食べ残した時。
全部捨てるのはもったいないし、でも、あの甘くてマイルドなカレーが自分の好みに合わない……。
子どもの食べ残しカレーですら、美味しいと思って食べたい!
わたしの中の食いしん坊の魂に火が付き、カレーライス問題と真剣に向き合うこととなったのです。
周りの子どもがいるご家庭に、カレーライスの辛さをどうしているのか聞いてみたところ、様々な意見がありました。
・大人用と子どもの用と鍋を分けて2種類作っているご家庭
・中辛で作って子ども用はケチャップで甘さを調整しているご家庭
・子どもに合わせて甘口で作っているご家庭
ちなみにわたしの実家では、辛口と甘口を2種類鍋を分けて作るスタイル。
個人的には一番めんどくさいやり方……。
今思うと、ほんとお母さんありがとう。
色んな意見を参考にさまざまな方法を試してみて、一番しっくりきたのが意外にも『子どもに合わせて甘口で作る』スタイル。
辛口どころか激辛好きの自分が、甘口カレーに最終着地をしたことに自分でも驚いています。
今のカレースタイルにたどり着いたのは、小食な次女がきっかけ。
食べることが苦手で、大きな具だと噛むのに時間がかかって食べ切れないこともしばしば。
とにかく全ての具材を小さく刻んでカレーを作ってみることにしました。
お肉はひき肉にして、少しでも栄養を取れるようにと、ピーマンやきのこ類など野菜はなんでも刻んでカレーに。
そうして出来上がったカレーを食べてみてびっくり!
甘口カレーだけど、野菜をたっぷり入れたことで旨味が凝縮されたカレーライスになったのです。
はじめは子ども用にと作ったカレーだったけど、これならわたしも美味しく食べられるかも。
同じく辛口派の夫に食べてもらったところ、甘口でも全然オーケーとのゴーサイン。
こうしてわが家のカレースタイルは確立しました。
カレーライスは辛くないとダメ。
辛くないカレーは美味しくない。
そう思い込んでいたけれど、本当にカレーに必要なのは辛さよりも旨味だと思えるようになりました。
それでも辛さが恋しくなった時には、辛いものをプラスして味変を楽しむように。
夫は唐辛子パウダーをかけて辛さをプラス。
わたしは青唐辛子のピクルス、ハラペーニョを添えて。
カレーライスが辛くなくとも、別のもので辛さを足せば十分に満足できる。
子どもがいると辛いものが食べられないなんて状況も、もしかするとあと数年かもしれません。
すでに、辛いものに目覚めつつある長女。
一緒に辛い物を楽しむ日が待ち遠しい一方、「これは辛いから食べられないよ」が通用しなくなるのですね…(笑)。