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公開 2022年09月25日  

小鉄だった息子はどこへ?移り行く子の興味に、母の心はついていかない……

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息子が2~4歳のときに電車にハマり、「小鉄とママ鉄」になっていました。時は過ぎ小学生になった息子の趣味は全く違うものに。子どもの移り行く興味を通じて感じたのが親離れです。


小鉄とママ鉄…電車にハマる息子と私


子どもの趣味に一緒になってハマってしまうママ、多いのではないでしょうか。

11歳と7歳の男の子、5歳の女の子がいる私も同じように、子どもの趣味に一緒にハマっていました。

1番ハマったのは「電車」

息子が電車にハマり、当時の散歩の目的地といえば踏切でした。

踏切で延々と電車を待ち、電車が通ると興奮する息子。

その横で、電車が通り過ぎる様子を動画で撮る母。

貨物列車や特急電車が通ると一緒に興奮したものです。

帰り道では立ち入り禁止の黄色と黒のコーンバーを見つけると、そこで息子は30分は踏切ごっこをしていました。

家での遊びも、もちろん電車。

オモチャの線路を家中にはりめぐらせ、あちらこちらで電車が走っていました。


休日には新幹線の停車駅へ出かけ、入場券を買って時間いっぱい新幹線を見るのが楽しみに。

新幹線のキレイな形と色、フォルムにハマった私は、沢山の写真を撮りました。

電車にハマるのが楽しいのとともに、「子どもと共通のことで楽しめる経験」があることを嬉しく思っていました。

なかなか趣味のできない自分が、30代になって新たな趣味ができるとは……と驚きもしました。


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移り行く興味


でも、子どもの興味は移り行くもの。

電車にハマっていた息子も小学生になり、電車への興味も段々と薄れていきました。

車に乗っていて踏切を渡るとき、以前なら「踏切だ!」「何の電車かな」と話していたのに、何も言わないように。

私の方が「踏切だよ」と声をかけても、それほど興味はないようでした。

本物のようだと感動していたオモチャの電車は、オモチャ箱に入ったまま出番がなくなり、いつの間にかリビングに電車が走ることはなくなりました。

毎日当たり前のように見た光景や、交わした会話。

当時は「床がレールと電車だらけ……」とため息が出ることもありましたが、床が片付いた今、どことなく寂しい部分もあります。

散らかっていたのは、オモチャで思いきり遊んだ証なのだと感じました。


その後は戦隊ヒーローに、虫、魚、ゲームキャラクター、そして大人でも理解するのが難しいカードゲームにハマるように。

途中まではついていったのですが、虫は苦手だし、カードゲームのルールが複雑だったりで、段々と子どもの趣味についていけなくなりました。

きょうだい同士では一緒に遊んでいますが、その会話では私の知らないゲーム用語が並んでおり、だんだんと子ども達の世界が作られていることを感じる日々。

先日は「秋葉原に行きたい」と言われて、随分大人っぽいことを言うようになったなと驚きました。


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少しずつ感じる「親離れ」


まだ小学生なので甘えてくることも多いですし、親がサポートする部分もあります。

ただ子どもの趣味を通じて、少しずつ親離れし、子ども自身が自分の世界を作っていくことをリアルに感じています。

いずれは親離れ、子離れし、自立してくれないと困ります。

一方で、目に見える変化に寂しさも感じるのも正直なところです。


ママ鉄だった当時、一緒にハマりつつも、同じ踏切なので大人としては飽きるし、暑い日や疲れた日は大変でした。

でもあの日々が今になって、どこかうらやましく思うのです。

当時は大変で、やっぱり今戻っても、大変だと思います。

それでも子どもと同じものを楽しめた時間は貴重なものでした。

まだまだ小学生と保育園児で毎日バタバタのわが家。

でも今大変だと思うことも、後から振り返れば捉え方が変わるのだろう。

そう感じています。


※ この記事は2024年11月22日に再公開された記事です。

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