これは、わたしが小学校1年生の時のお話です。
夏休みに母と百貨店に買い物に出かけた時の思い出。
たまたま通りかかった呉服屋の前に、子ども用の浴衣が飾ってありました。
パッと目を惹く明るい黄色の生地に可愛らしいうさぎ模様、シンプルだけど古風なデザインが魅力的でした。
気が付いた時にはもうその浴衣に釘付けで、今思うと一目惚れだったと思います。
母におねだりをして、浴衣を買ってもらうことになりました。
店員さん達に囲まれて試着をさせてもらい、とてもわくわくして嬉しかったことを覚えています。
今思うと百貨店の呉服屋さんで買う浴衣は、きっと安くはなかったはず。
母に無理を言って買って貰ったのか、それとも営業に弱い母が店員さんの押しに負けたのかは覚えていません。
でも、今でもその時の衝撃は鮮明に覚えているほど、自分にとってとても嬉しかった思い出のひとつです。
人生はじめての一目惚れ!母に買って貰ったあの浴衣が、今のわたしに繋がっている
2,586 Viewわたしが小学校1年生の時の思い出、母と出かけたデパートで買ってもらった浴衣のお話。自己体験が自分の感性に与えたこと。
今でも心に残るあの日の衝撃
自己体験が自分の感性に与えたこと
少し大きめだった浴衣を母に裾上げしてもらい、近所の盆踊りに着ていきました。
一緒に行ったお友達とそのお母さんに、浴衣を褒めてもらって嬉しかったのを覚えています。
しかし浴衣を着る機会は少なく、数回程度でサイズアウトしてしまい、着られなくなってしまいました。
大人になり、そんな思い出の浴衣の存在もすっかり忘れていた頃。
自分も子どもを持ち親になり、子どもの七五三祝いの用意をしていた時でした。
母と一緒に着物の小物などが実家にないか探していたところ、その思い出の浴衣が出てきました。
母はずっと浴衣を大切に保管してくれていたのです。
せっかく買ってもらったのに数回しか着られなかった申し訳ない気持ちと、ずっと大切に置いててくれた嬉しさがこみ上げました。
たった数回しか着られなかった浴衣だけど、自分にとってはとても思い出深いもの。
浴衣を素敵だと感じた自分の感情、母に浴衣を買って貰った嬉しさなどが、まるでついこの間のことのように思い出されました。
この時の出来事が影響しているのかどうかは分かりませんが、今でも私の一番好きな色は、あの当時一目ぼれした浴衣と同じ『黄色』
自分の気が付かないどこかで、ちょっとした体験や思い出が今の自分に繋がっているような気がしました。
次の世代に思い出を引き継ぐ
せっかく母が大切に保管していていた浴衣。
次は私の子ども達に着せてあげたいなと思うようになりました。
少し古風なデザインではありますが、だからこそ飽きのこない素敵なデザインです。
子ども達に見せたところ「可愛い!」と、とても気に入ってもらえました。
わたし自身の思い出話とともに子ども達に引き継げると、とても嬉しくなりました。
しかし、ここ数年は新型ウイルス流行の影響もあり、たくさんの夏祭りや花火大会が中止に。
なかなか着れる機会がありませんでしたが、今年こそは夏祭りに親子で思い出の浴衣を着て行けたらいいなと思っています。
そして、母がわたしにしてくれたように、自分の子ども達にも忘れられない思い出となるような体験を残してあげたいです。
何でも物を買い与えるというわけではありませんが、自分の”好き”を尊重してもらった経験も、人生においてはとても大切だと改めて感じた出来事でした。
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