子どもがお友達にふざけて暴言を言ってしまったら?我が家の親子コミュニケーションは「おふとん反省会」のタイトル画像
公開 2015年07月24日  

子どもがお友達にふざけて暴言を言ってしまったら?我が家の親子コミュニケーションは「おふとん反省会」

5,412 View

子どもがお友達にふざけて暴言を言ってしまうことに気づいたらどうしますか?子どもが大きくなるにつれ親子コミュニケーションに悩むことも増えますよね。我が家では、寝る前におふとん反省会をして、子どもと話をすることにしています。


うちの子は「いじられキャラ」だと思い込んでいました。

以前、わが家でこんなことがありました。



息子(小2)の同級生が家に遊びに来ていて、皆で紙飛行機を作って遊んでいた時のこと。ふと、机の上に「ころす!」「あとでブンなぐる。」と書かれた紙を見つけました。



それがすぐに自分の息子の字であると分かった私が、息子を呼び付け、「これはどういうこと?」と問い詰めると、息子は「ふざけただけ。」と答えました。ふざけるにしても度を超えていると思い、今後は二度とこんな言葉を使わないように息子に伝えました。



友だちが帰った後、息子に「さっきはどうしてあんなことをしたの?」と尋ねると、「友達との勝負に負けそうだったので、紙に暴言を書いてふざけて威嚇した。」とのことでした。息子は小柄で色白で、幼稚園の頃からよくいじられていたので、「うちの子は弱いから、いじめられるのが心配。」と思っていました。私のようなお母さんは多いと思います。



わが子が「誰かにいじめられやしないか。」を心配するばかりで、「いじめの加害者になることはあり得ない。」と根拠もなく信じ込んでいること、多いのではないでしょうか。私もその一人でした。

誰でも「いじめっ子になってしまう可能性」がある

現代のいじめは巧妙化していて、LineやSNS等での悪口や仲間はずし等が問題視されています。「こんな時代だから…」と言われますが、形態が変わっただけで昔から陰湿ないじめは根深く存在してきました。



そんな中で、私は、わが子を「いじめっ子」にしないことが大事だと考えました。



人間は、いろんな一面や感情を持っている複雑な生き物です。「うちの子はこうだから…。」と一概に決めつけるのは危険です。一見穏やかだけど、実は嫉妬深かったり、ストレスを抱えていたり…、クラスでは大人しく従順なタイプだけど、下級生の前では威張り散らす…など。



そんな心の弱さから、ふとしたきっかけでいじめに走ってしまう可能性は誰でも十分ありえます。一人ではやらないのに、集団になると気が大きくなり、流されてしまうことだってあります。ほんの小さな問題でも、子どもと向き合うことが大切だと思います。



わが子が加害者になってから気付くのでは遅いのです。

我が家のおふとん反省会

わが家は、家族「川の字」になって寝ています。「自立を促すために、子どもは早くから1人で寝させるように。」という欧米的な意見もありますが、私は、せめて小学校低学年までは親子のベッドタイムを大切にしたいと思っています。寝る前の数分、この時間は気持ちがとても落ち着いているので、ゆったりと話し合いができるのです。



布団の中で、「今日、こんなことがあったね。あのときどうしてあんなことをしたのかな?」と聞くと、大抵素直に答えてくれます。そこで、「たとえ話」などをして自分が同じことをされる場面を想像させ、相手の気持ちを考える機会をつくるようにしています。



すると、「反省しなさい」なんて言わなくても、自ら「ひどいことしちゃった。あの子、ぼくのこと嫌いになったかな?ちゃんと謝らなきゃ。」と反省をしています。この瞬間、本人は後悔したり凹んだりもしますが、「人の痛みを理解したうえでの苦しみ」は、必要ではないかと思っています。



最後はポジティブな言葉で「お母さんはあなたの味方だよ。」と伝え、「おやすみなさい。」と言うと、子どもは安心して秒殺で眠りにつきます。これがわが家の「布団反省会」です。



反省したはずが、しばらくしてまたやってしまうこともあります。そんな場合は、「うちの子、何回言っても無駄。」と諦めず、実践のチャンスだと思って、「その場で注意」+「寝る前の話し合い」のダブルアタックを根気良く続け、道徳心を育みましょう。体力や学力以前に、道徳心の無い大人ほど困ったものはありません。



小学校低学年=善悪の判断が自分で理解できる年頃に加えて、まだ素直で「お母さんのことが大好き。」でいてくれている今だからこそ、心を育てるラストチャンスだと思うのです。あと数年もしたら一緒に寝てくれなくなります。残りわずかなこの時間を、できるだけ大切にしようと思っています。

Share!