夏休みの自由研究におすすめ!
メディアにも多く出演するサイエンスエンターテイナーが、自宅で楽しく学べる20の実験を紹介する『おうちサイエンス - 自宅が研究室になる! 今日から君は研究者!』(五十嵐美樹著/ワニブックス)。
今回はその中から、「あっという間に色が変わる焼きそば」をご紹介します。
ここにピンクとグリーンの麺があります。
カラフルでかわいい!
これ、スーパーで売っている普通の焼きそばなんです。
何か特別な薬品を使って色をつけたように見えるって?
じつは、ある食材といっしょに炒めることでこんなにカラフルになったんです。
その食材とは、なんだと思いますか?
〈道具〉
・フライパン(またはホットプレート)
・まな板
・包丁
・菜ばし
〈材料〉
・焼きそば麺 1袋
・紫キャベツ 1/4玉
・水 60 mL
・塩こしょう 適量
・レモン汁 少々
注目!実験を始める前に
・包丁で指を切らないように、気をつけましょう。
・フライパンやホットプレートを使うときは、とても熱くなるのでやけどしないように気をつけてください。
1)紫キャベツを食べやすい大きさに切る。
POINT
かたい部分を切るときは、手を切らないように気をつけよう。
4)はしでほぐしながら炒め続けると、麺が緑色になった!
5)塩こしょうで味をつけたら完成!
POINT
焼きそば麺についてくるソースは使わず、塩こしょうで味つけしよう。
6)レモン汁をかけると、麺がピンクになった!
POINT
少量でも反応するので、かけすぎて酸っぱくならないよう注意。
紫キャベツには、アントシアニンという紫色の色素が含まれています。
アントシアニンはアルカリ性のものに反応すると青色に、酸性のものに反応すると赤色になる性質があります。
中華麺が黄色いのは、製造の段階でコシや独特の風味を出すために、アルカリ性のかん水を使用しているから。
つまり、アルカリ性の中華麺とアントシアニンが反応して青色になり、麺の色と合わさって青緑色っぽくなったのです。
また、レモン汁をかけると中華麺が酸性になり、赤色っぽく変化します。
アントシアニンはブルーベリーやぶどう、赤たまねぎなどにも含まれています。
ブルーベリージャムを混ぜたホットケーキでも同じように色が変わるので、試してみてくださいね。
身近な食材だけで、こんなにしっかりとした2カラーの焼きそばができるとは!
インパクトのある写真が撮れるのもポイント高いですね。
書籍にはほかにも、「光るスライムを作ろう」「消えたメッセージを解読せよ!」など、自由研究のネタが盛りだくさん。
ぜひ親子でチェックしてくださいね!
(編集:コノビー編集部 岡田)