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公開 2022年07月27日  

母のタスクは山積み。私の分身っていないのかしら…そんなことを思う夏休みのはじまり(2ページ目)

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なんだか7月がほんとうに目まぐるしい。私ってなんでひとりしかいないの?と思う日々です。



まず、小学校から10年以上ピアノとブラスバンドをやっていた妹と、ピアノを習っていた姉に連絡した。

楽譜の写真を送り付けると「これを5歳が?」という反応。

お願い「できるよ。簡単だよ」と言って。

その後も「時間としても厳しいのでは」と不安なお返事が続いた。

そうだ、長女と長男のピアノの先生に相談しよう。

よきアドバイスを頂けるかも。

先生にお話しすると「いいですよ!楽譜持ってきて下さ~い」と優しいお返事。

が、実際に楽譜をお見せすると「うん?え?これ???え?5歳ですよね?」と眉間にしわが寄った。

運動会の日程を伝えると、ますます不安な顔をしていた。

ピアノの先生はとりあえずパートを細かく分けて練習するようにと具体的なアドバイスをくれえて、あとは「とにかく褒めて。褒めて。いっぱい褒めてください」と拍手をするジェスチャーを添えておっしゃった。

つまり、やる気をキープし続けよ、ということらしい。

その気を失くされたらそこで終わりなわけで。

夏休みを終えたらあっという間に運動会なわけで。

ふてくされてやる気をなくしている時間はないわけで。


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7月中旬には忘れてはいけない長女の保護者面談があって、担任の先生から

「夏休み中にこのあたりの学習の強化をお願いします」

と言われてしまった。

「お家でもしっかり見てくださっているようなので安心しています」

先生が微笑んでいる。ああ。

さらに

「宿題の丸付けもお願いしますね」

と、夏休み用の問題集の解答集が私の手に渡される。

受け取ったらやるってことになっちゃうよ、と思いながら当然受け取って、なんだか思わずへらっと笑って、なんだか思わず「頑張ります」と言った。


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夏休み中には年に1回必ず行うことになっている、長男の循環器の検査がある。

きょうだい一元気な彼は循環器にも少しだけ難があって、夏休みに最低3日、大きな病院へ行く必要がある。

またまた、万障繰り合わせて診察日とその周辺の予定を整えて、日々は宿題を中心に回っていき、私は仕事の合間にひたすらに丸付けをして、けんかの仲裁をしながら3度の食事を用意しているうちに日が暮れて、夜は末っ子とグロッケンを叩く。

褒めて褒めて拍手を鳴らして、難しい部分から目を背けたくなる末っ子のやる気のかけらを血眼になって探して、拾ってまた褒めて夜が更ける。

かつて子どもだった頃、夏休みはどこまでも続く果てしない余白みたいに思えたものだったけれど、大人になってみるととっても慌ただしくて、目が回る。


適当にやればいいのよと言われることのほとんどは、塩梅が分からない。

子育ては自分以外の誰かのあれそれを握っていることばかりだから、ほんとうに分からない。

夫よ、分業しましょうよ、と思うけれど多忙な彼が把握できることには限りがあるし、把握していないあれそれを一から説明するのもやっぱり骨が折れる。

あと、夫は私以上に楽器ができない。

楽譜も読めなきゃリズム感もない。合掌。


できることしかできないし、体はひとつしかないけれど、次から次へと親業に課される諸々が四方八方から飛んでくる。

できる範囲でそれなりに一生懸命やらないと日々は回らない。

とにもかくにも、お母さん、ごはんをたくさん食べて頑張るよ、と思う7月を生きている。


※ この記事は2024年11月18日に再公開された記事です。

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