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公開 2022年09月19日  

大切なのは「苦手か、得意か」だけじゃない。私が写生大会に全力で取り組めた理由

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絵を描くことが好きだったけれど、建物などの風景画は苦手だった私。でも、ある「きっかけ」で気持ちに変化があり……?


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学校生活の中には、誰しも「得意な科目」「苦手な科目」があるもの。

私は、体育が苦手でした。

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鉄棒はできない。

ハードル走では全部なぎ倒すし、マラソン大会は必ず最下位。

真面目にやっているにも関わらずそんな感じだったので、本当に運動に関するセンスがなかったのでしょう。

特に運動会は、自分のダメな部分を大衆に晒す場でしかなくて、自己肯定感はだだ下がりでした。


そんな中、学校で写生大会が催されました。

私は絵を描くことが大好きでしたが、女の子の絵を描くのが好きなだけであって、いわゆる風景画は苦手でした。

でも、その時思ったんです。

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運動はダメでも、絵なら、頑張ればそれなりの結果を出すことができそう。


風景画の写生は、それまでは「苦手」だと思っていたので、途中で諦めて楽な方に逃げていました。

でも全くセンスのない運動とは違って、絵なら、頑張り次第で良い評価をしてもらえるのではないだろうか?

子どもなりに、そんな風に考えたのです。

それは私が初めて、自分の実力以上のものを出し切って頑張ろうと思った瞬間でした。

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構図も見栄えがいい場所を探し、木々の葉も一枚一枚細かく描きました。

そして最後まで描き切ったその絵は……

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校内の写生大会で、金賞を取ることができました。

それだけでも嬉しかったのですが……

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担任の先生が、私の絵を新聞社に送りたいと言ってくれたのです。

一度送ると返却してもらえないとのことで、先生は私に確認した上で、絵を新聞社に送ってくれました。


そして、私もそのことを忘れかけた頃……

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とある朝、学校に行く前に、近所の人が新聞を持って興奮気味に家にやって来たのです。

私の名前を見て驚いて、教えに来てくれたようでした。

我が家が購入していた新聞ではなかったので気付かなかったのですが、ローカル新聞だったので、ご近所の人や習い事の先生に会うたびにとても褒められ、嬉しかったです。


それ以降も運動は苦手なままでしたが、絵に関して努力したことが実ったことで、自信を持つことができました。

この時に向かいに住んでいたおじさんからもらった新聞は、今でも、実家のアルバムに大切にはさんであります。

※ この記事は2024年11月16日に再公開された記事です。

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