「産後はこちらに来て過ごせばいいじゃない。幼稚園にも送ってあげるから」
夫の実家は自宅から1時間と少し。
まあまあの距離だけれど、幼稚園まで毎日送迎をしてくれると言う。
「いえいえ、そんな。申し訳ないです」
一度はお断りしたんだけれど「産後に無理をするのはよくないから」と何度も言われるうちに「それでは」とお願いすることにした。
義母は母よりはるかにエネルギッシュで、はつらつとしているので幾分安心でもあった。
とはいえ、4歳と2歳と言ったら手がかかる盛りだ。
前回のことが何度も頭をよぎってしまった。
幼児の破壊力はすさまじい。
毎日子どもたちと暮らしていれば日々がグラデーションで壮絶になっていくので麻痺してしまうけれど、言葉がきちんと通じて、液体をこぼさなくて、割れ物を割らなくて、家の中にダンゴムシを持ち込んだりしない成人と暮らしている人にとっては、毎秒が予想外で疲れるに違いないのだ。
家の中に一日中ゲリラ豪雨がやってくるようなものだ。
ゆっくり過ごせばひとりでやれるんじゃないだろうか。
あちらのご家族に迷惑をかけていいのだろうか、と何度も悩んだ。
しかし、結論は出ないままお産の日はやってきてしまった。
これが青春⁉︎運動会の写真選びで娘がソワソワしていた理由。
娘の学校は大きいイベントの写真はネットで選んで注文するスタイルです。
私が子どもの頃は、注...