「トイプードルなどの小型犬」は、集団で育児します!
子犬のような見かけのかわいいトイプードルも、もちろん赤ちゃんを産み育てます。
しかし、その育児法は本来の犬とはちょっと違っています。
大型犬やオオカミのメスは、 赤ちゃんを産むときも授乳するときも1頭で行い、ほかのメスが自分の巣穴にノコノコ 入ってこようものなら、ママは迷わず威嚇や攻撃をします。
ところが、トイプードルなどの小型犬は、複数のメスが集まり、助け合あって集団で育児をすることが知られています。
犬は約3万5000年前に、現代のオオカミとは少し違うメガファウナ・ウルフと共通の祖先をもつ別種のオオカミから、誕生した可能性が高いといわれています。
やがて、人間がより便利な動物へと改良して家畜化が進む段階で、 幼い特徴を残したまま子孫を残すことができる傾向(ネオテニー化:幼形成熟)が表れました。
複数で集まって寝るなども、幼い犬に見られる性質です。
トイプードルなどの小型犬の集合育児法は、まさにネオテニー化の特徴なのではないでしょうか。
複数のママ達で助け合っての育児、なんだか賑やかそうですね!
ちなみに、トイプードルなど小型犬の妊娠期間は約2ヶ月。
意外と短く感じました。
本書では他にも、驚くような動物の妊娠、出産、子育てのことがたくさん紹介されています。
全ページふりがながふってありますので、お子さんと一緒にも読むことができそうです。
ぜひお手に取って、ご覧になってみてください。
(編集:コノビー編集部 大塚)