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公開 2015年06月30日  

親の表情はたくさんの情報を伝えている!?〜『子どもの持つ可能性が伸びる』ために親が意識したいこと〜

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誰もが生まれながらに持っている「資質」。我が子の持つ才能やセンスを知りたいと思う親御さまは多いのではないでしょうか。お子さんの可能性が伸びていくために親ができること、5つのポイントをシリーズでご紹介します。今回はまずは1つ目のコツについてお伝えします。


子どもの才能やセンスは、知ることはできないもの?

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誰もが生得的(生まれながら)に「資質」というものを持っています。ここでいう資質とは、「才能・センス」のことです。この才能やセンスは、個人によって千差万別ですから、子を持つ親としては自分の子どもがどのような才能やセンスを持っているのかぜひ知りたいところです。しかし現実には、それを知る手立ては残念ながらほとんどありません。



そのため親は自分自身が興味を持っていることや好きなことをとりあえずやってもらおうとします。この発想自体は悪いことではありませんが、問題となるのはその後のサポートとケアです。とりあえず始めた習い事だったとしても、本人の取り組み方次第で才能を伸ばしていける可能性があるわけですから、その環境を整えてあげる役目を担う親のサポートやケアはとても大切になります。

親としてのスタンスを決めて、まずは自分が楽になろう!

多くの場合、子ども自身も「自分は何に向いているのか?」がよく分かっていないと思います。特に小学校を卒業して中学に入るまでは、ほとんどの子どもが自分なりの手探りをしているはずです。小学校の時から、将来の夢を具体的に語ることができる子どもは、ほんの一握りなのです。



子どもは親からの薦めや興味を持ったことをキッカケにして、習い事などをしていきますが、果たして自分が選んだことが「自分に向いているかどうか?」の確信を持てないまま取り組んでいることが多いです。



そこで大切になるのが子どもに対する親のスタンスです。繰り返しになりますが、親の役目で大切になるのは、子どもが自分の才能やセンスを伸ばせるような環境づくりをしてあげることです。

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ここでいう環境づくりとは、親自身が子どもに対するスタンスを決めることと、自分の役割を自覚することです。例えば、我が子に対してどのような接し方をして、どのような姿勢で子どもと向き合うかというスタンスを決めるのです。



そして親自身の役割が、我が子にとってどのようなものであるのがふさわしいかを自覚するのです。このスタンスや自覚が明確であればあるほど、子どもに対する親自身の姿勢もブレませんし、子どもを不安にさせることもありません。そして、これが決まると親自身も迷うことが減って楽になり、育児に必要な余裕も生まれてきます。

子どもの可能性が伸びていくために、親が意識すべき5つのコツ

ここでは私自身のこれまでの経験と反省を踏まえて、「子どもの可能性が伸びていくために、親が意識すべきコツ」を5つ、数回のコラムに分けて書いてみたいと思います。あくまで個人的な見解ですが、参考にしていただければと思います。



最初のコツは、日頃から笑顔で接するようにすること。

2つ目は、子どもの話をよく聴くこと。

3つ目は、子どもの可能性を信じて接すること。

4つ目は、「誉めると叱る」のバランスをとること。

そして最後は、親自身が子育てを楽しむこと、です。



まず今回は、最初のコツである「日ごろから笑顔で接するようにすること」について解説しましょう。

親の表情は、実は多くの情報を子どもに伝えている

誰もが笑顔で子どもに接していたいと頭では思っているはずです。ただ、親が日ごろから笑顔で子どもに接することが、なぜ子どもの才能を伸ばすことにつながるのかについては不思議に思われるかも知れません。



人と人とのコミュニケーションは、言語(言葉)と非言語(言葉以外のもの)の両方を使って行うものである、ということが前提にあります。言葉の大切さについては、誰もが理解していると思いますが、非言語については、手振り身振りなどのジェスチャーだと思っている人が意外に多いです。



ところがコミュニケーション学的には、非言語の筆頭に来るのは「表情」なのです。人が何らかの情報収集を行う場合、その70%は「視覚」からのものです。



特に対人コミュニケーションでは、「相手の顔色を伺う」という格言があるように、「表情」から入る情報を大切にします。そのため多くの人は、会う相手に対して、「表情」に気をつけて“笑顔”を心がけるようにしているのです。そしてそれは、一番小さいコミュニティである家庭でも同じことが言えます。

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成長過程における子どもの情報吸収力は、まるで乾いたスポンジが水を吸収するようだとも言われていますが、特に10歳までのこの時期は、親が思っている以上に「親の表情」をよく見ています。そのため、親が笑顔で子どもに接することは、子どもにとっても大きな安心材料になります。



にこやかな表情の奥に、自分に対する愛情を感じて心が安定するからです。子どもの心の安定は、すべてにプラスの効果をもたらします。



逆に、子どもが才能を開花させるための障害の一つは、「不安」です。「不安」は、行動のブレーキとなり、加速を抑えてしまうため、できるだけ取り除いてあげる必要があります。



この不安を取り除くための最大の鍵となるのが、日ごろから笑顔で接してくれる親の存在です。母親の立場からすれば、そうは言っても現実は・・・などと言いたくなるかも知れません。しかし「親の表情からの情報」がとても重要となる子どものことを考えると、可能な限り、笑顔で接することを心がけたいものですね。



コツの2つ目〜は、また次回以降に解説したいと思いますので、お楽しみに。

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