1年前の2月。
保護者が集まった幼稚園の体育館は静まりかえっていました。
なぜならその日はPTAの役員選出の日。
息子が通う幼稚園の園児は年々減少しており、その年の対象者はほぼ100%の確率で何らかの役員が当たることは事前に分かっていました。
おまけに息子は新年長。
くじの中には会長をはじめ、さまざまな重要な役どころが含まれています。
「立候補される方は挙手をお願いします」
という現副会長の声に、やや下を向く私たち。
「それでは、くじで選出いたします」
ついに……このときが!!
幸い幼稚園のメンバーは気ごころ知れた保護者がほとんどで、気さくな人が多く明るい雰囲気。
どの方と役員になっても楽しそうなのですが、みんな「会長・副会長はちょっと…」というのが正直なところ。
なぜなら、会長は運動会や式典などの行事の時に挨拶をしなければならず、副会長は卒園式で謝辞を述べなければいけないから。
みんな同じ気持ちを抱えつつ、クジを引きました。
すると、私がひいたクジの先端に副会長の赤い印が!
「ワッ!」という声があがり、明るく拍手していただいたものの、私の心は大役が務まるのかどうか不安でいっぱいで指先は冷たくなっていました。
隣を見ると、会長クジをひいたママも「どうしよう……」と固まっていました。
「一緒にがんばろうね」とお互いを励ましあったところからスタートしました。

公開 2022年12月02日
双子連れの遠出、小学生なら…。そんな思いを覆したまさかの遊園地デビュー
3,238 View我が家には小学校4年生の男女の双子がいます。
先日、双子たちとテーマパークに遊びに行ったときのこと…どうしても絶叫系マシンに乗りたい娘と絶対に乗りたくない息子の間でひと悶着ありました…。
※ この記事は2025年01月31日に再公開された記事です。
#キーワード

ふたごを生んで、ここまで来られて
#56
おぎ

おすすめ記事
×