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公開 2022年12月02日  

双子連れの遠出、小学生なら…。そんな思いを覆したまさかの遊園地デビュー

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我が家には小学校4年生の男女の双子がいます。
先日、双子たちとテーマパークに遊びに行ったときのこと…どうしても絶叫系マシンに乗りたい娘と絶対に乗りたくない息子の間でひと悶着ありました…。


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動き出した時間


我が家には小学校4年生の男女の双子がいます。

ここ数ヶ月双子たちの通っている小学校では、運動会や社会科見学音楽発表会など、止まっていた時間が動き出すかのように学校行事が行われるようになりました。

イベントの再開にともない、学校行事は土曜日に行われることが多いので、月曜日が振替休日になる。

この数年、学校イベントが無かったこともあり、なんだか忘れつつあったそんなスケジュールも復活してきました。


そんな中、先日双子たちの振替休日と私と夫の仕事の休みを合わせることができたので、なかなか家族で出かけることができなかったことも踏まえて、2人がずっと行きたがっていたテーマパークへ行くことにしました。


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今がチャンス…!


というのも、ある日のこと。

テレビを見ていた双子たちが、そのテーマパークの特集番組を見て、

息子「クラスで行ったこと無いの僕だけなんだけど」
娘 「そうそう、みんな行ったことあるって話してるよね」

と話している声が聞こえてきたのです。

この「自分たち以外、みんな行ったことがある」というのは、さすがに誇張されていると思うのですが、それでもクラスの大半の子が行ったことがあり、その話題が学校でたびたび出ているのは前々から聞いていたので、いつか家族で行けたらいいねと夫婦で話していたところでした。


双子たちが小さいころから、本当は私も夫も小さい2人を連れて遊びに行きたかった。

でも双子連れの外出というのは、想像以上に障壁があります。

小さい頃から、日々の買い物に行くレベルで大変さを痛感していたので、私達夫婦にとっては、双子を連れてどこかに遊びに行く。

それは、とてもハードルの高いことでした。


赤ちゃんの頃は夫と私で、双子を1人ずつ抱っこして移動するのがやっと。

双子ベビーカーに乗せてどこかに行こうと思っても、ベビーカーの重さや幅の制約があり、自由に動くことはままなりません。

ちょっとの段差や坂道、通路の幅によって移動ができないことが何度もありました。


結果的に2人が歩けるようになり、公共交通機関が使えるようになり、双子の成長に伴って移動の選択肢は増え、今では双子連れてどこかに行くことに対してのハードルは随分と下がりました。

でも楽になってきた矢先、新型ウィルスの影響で「出かける」こと自体ができなくなってしまいました。


そうこうしているうちに双子はもうすぐ10歳を迎えます。

もしかしたら、もうそろそろ「家族で出歩きたくない」そう言い出す日も近いかもしれません。

家族で出かけるタイムリミットが迫っている。

そんなわけで、新型ウィルスが落ち着いている今のタイミングで、思い切ってテーマパークへ行こう、となったのです。


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喜ぶ娘と落ち込む息子


数ヶ月前から夫婦で予定を合わせ、チケットを取り、サプライズでテーマパークへいく計画を立てました。

念願のテーマパークへ足を踏み入れた双子たちは、テレビでしか見たことのなかった世界に大喜び!


この表情が見たかった。

双子たちのそんな顔を見れて嬉しく思いました。

がしかし、このあと家族の平和な時間は一瞬にして重たい空気に包まれるのです。


というのも、THE絶叫系アトラクションに興味津々の娘と、苦手な息子…。

そんな双子たちにどのアトラクションに乗りたいか?と聞いてみると、意見はまっぷたつ。


高いところが大好き。

暗闇は楽しい。

できるだけスピードが早い乗り物に乗りたい娘と、

高いところはいや。

暗闇もいや。

スピードが早い乗り物なんてまっぴらごめん。

という息子による仁義なき戦いが始まったのです。


双子たちの意見は平行線のまま。

結局それぞれの行きたい場所をピックアップして、1つずつ攻略していくことにしました。


息子はジェットコースターには乗りたくない…とは言うものの、家族4人で2チームに分かれるのは嫌ということで、それぞれ乗りたいアトラクションに乗るためには、相手の乗りたいものにも付き合うことに。

息子には、どうしても乗れそうになかったらリタイアしようと声をかけて、娘が乗りたいといったジェットコースターに並んでいるときのこと。

キャーという叫び声が聞こえるたびに、今からどんな世界が待っているのだろうと目を輝かせて饒舌になる娘と、今から何が起こるのか…と悲壮感を漂わせ無口になる息子。

テンション高めな娘の発言をきっかけに、気持ちの追いつかない息子との間で姉弟げんかが始まりました。


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「けんかはご自由に」正反対の双子に思うこと


せっかくのテーマパーク。

できることなら、双子たちにはニコニコ楽しんでもらえれば嬉しかったのですが、何かを楽しいと思う人がいれば、楽しいと思わない人もいる。

面白そうと思えば、怖いと思う人もいる。

人の価値観は千差万別。

双子たちの反応は如実にそれを表していました。

”違いは違いのまま受け止めよう”


我が家の場合、怪我をしそうなほど危ないけんか以外は私はノータッチでいることにしています。

2人には2人の世界があり、私が下手に関与すると火に油をそそぎ、関与しないほうが自然に仲直りをするからです。


なので、「双子同士のけんかはご自由に」と伝えています。

(これは、よそのご家庭のお友達に手を出さないように、という意味で双子たちに小さい頃から伝えてきました)

待ち時間の間に、さんざん言いたい放題けんかしていた双子でしたが、怖がっていた息子は、途中離脱することなくジェットコースターに乗ることができ、「乗ってみたら意外に怖くなかった」との発言も飛び出すほど。

結果的に、娘が乗りたがっていたすべてのアトラクションに乗ることができました。


同じ日に生まれ、同じように接し、同じように育てている双子であっても、こんなに違う。

これは、私が双子を出産してからの9年間、事あるごとに感じてきたことです。


我が家の双子は、もうすぐ10歳の誕生日を迎えます。

10年目、これからもっともっと違いが現れてくるでしょう。

私はそのたびに右往左往することになりそうですが、ちがいを楽しむぐらいの余裕をもって、双子と付き合っていきたいな。

今後のお出かけは感染状況を見ながらの判断になりますが…そんなことを感じた出来事でした。


※ この記事は2024年12月01日に再公開された記事です。

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