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公開 2015年07月26日  

【体験談】ほんとに溶連菌感染症?子どもの病院で悩んだら、セカンドオピニオンのススメ

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子どもが体調不良になった時、病院に行ってお薬をもらって、体調がよくなって安心できればいいのですが、先生の方針にこれでいいのかな?と悩んだことのある方もいるはず。そんな時どうしていますか?我が家で初めて、セカンドオピニオンの病院へ行った体験談をご紹介いたします。


始まりは元気な息子の溶連菌陽性反応

息子を通わせている保育園で溶連菌感染症が流行った時期、保育園の先生から、風邪の鼻水がやっとおさまってきていた息子について、念のため溶連菌検査をしてくるようにとお願いされました。



検査に行ったところ、なんと結果は陽性。息子は風邪気味だったのでずっと鼻水が出ていたとは言え、喉を痛がる様子もありませんでした。ちょうど私自身が溶連菌感染症になり、帰宅困難を経験した後だったこともあり、一体これは…?というのが正直な印象でした。しかし、陽性は陽性。一日登園を停止し、十日間薬を飲むことになりました。

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保菌者という言葉を知る

その後、息子の投薬期間中に私自身の溶連菌治療後の検査に行き、耳鼻咽喉科の先生に事情を話すと、「それは保菌といって、症状が出ないで、他人に感染する可能性もないものでしょう。」と言われました。



数日後、息子は十日間の投薬を終え、完治の診断を受けるためかかりつけの小児科へ検査に行きました。すると、再度、溶連菌の陽性反応があり、溶連菌感染症と診断され、別の種類の抗生剤を処方されました。そこで、セカンドオピニオンを求めて、息子を連れて耳咽喉鼻科に行くことにしました。

健康な人でも約3割程度の人が溶連菌を保菌しているという報告もありますが、健康保菌者からの感染はまれであると言われています。喉の検査で溶連菌がいる=溶連菌感染症ではなく、その他の臨床症状も含めて診断します。

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セカンドオピニオン、耳鼻咽喉科の先生の判断

息子を連れて耳鼻咽喉科へ行き、先生に小児科での経緯を話し、様子を見ていただくと、やはり息子は保菌者なのでしょう、とのこと。最初からこれといった症状がなく、保育園からの依頼がなければ溶連菌感染症の検査には行かなかっただろうというのが私の母親としての意見だったので、この説明は非常に納得でした。



この見解について、保育園では経験がないとのことで、最初に行った小児科での治療を継続し、陰性の結果をもらってきて欲しいというような様子もありましたが、保育園から耳鼻咽喉科の先生へ直接確認をいれていただき、保菌について理解をしていただけました。

セカンドオピニオンの求め方

保菌状態について、除菌するべきとの意見のお医者さんもいらっしゃるようです。私は医療従事者ではないので、どちらが良いか主張はできません。



ただ、息子の母親として普段の様子を見ている限り、今回の件は最初の診断の時から、これで良いのかな?薬を飲めばいいのかな?と心に引っかかるところがありました。今思えば、最初の小児科での診断に少しの疑問を感じた時点で、耳鼻咽喉科に足を運ぶべきでした。



かかりつけの小児科は産婦人科に併設されていて、息子が生まれた時からお世話になっています。皮膚と喉の弱い息子は、皮膚炎をステロイドを使って一年かけて治した経験もあり、私はその時の医師の判断に従ったからこそ、息子を完治させることができたと非常に感謝していますし、その経験からも信頼を寄せています。今後も何かあればまず訪れる医療機関でしょう。



そうであってもなお、母親として自分の直感をもう少し重視してもいいのかもしれない、少しでも気になるところがあるのなら、セカンドオピニオンを得る意味でも、専門医や総合病院に足を運ぶほうが良い、そう思わされた出来事でした。



働いている両親にとって、子どもを病院に連れて行くことは、勤務時間が削られる、あるいは仕事を休む必要があるということです。正直、二箇所目の病院に行くことは、私にとって気の向く行為ではありませんでした。でも今後は、診断の際に疑問に感じる部分があれば、二箇所目の病院を検討すると思います。

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この文章を読んでくださっているお父さんお母さんも、この先万が一、お子さんの診断について心にひっかかることがあるのなら、自分の勘に耳を傾けてみてもいいかもしれません。二箇所目の病院だけでなく、その場で医師に質問することも、納得のいく治療を選ぶための有効な手段になると思います。医療機関は、上手に利用していきたいですね。

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