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公開 2015年07月15日  

赤ちゃんがえり対処法!お兄さんお姉さんになった上の子はどんな気持ちなの?

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なんと、上の子にとって、ママが新生児に母乳をあげているシーンは「同じ屋根の下で、夫が愛人とイチャイチャしているのと同じくらい辛い状況」なのだそうです。わけのわからない上の子の赤ちゃんがえりに対処できず、困っているママさん。その気持ちをわかった上でいっしょに対処法を考えましょう。


赤ちゃんがえりは、ママの愛情を確かめたい上の子の行動

「赤ちゃんがえり」って、知っていますか?



辞書で調べてみると、「幼児がミルクを欲しがる、おむつをしたがるなど、赤ん坊に戻ったかのような行動をとること。多く、母親など周囲の気をひこうとして行うとされる」とあります。「下にきょうだいが生まれてきたときによくあるようです。『愛情を確かめたい』『甘えたい』の意味ですから、しからないでつきあってあげて」とも書いてあります。



これは、簡単に書いてありますが、実際に実行するのはなかなか大変なこと。新生児のお世話だけでも、夜中になんども授乳で起こされたり、ひんぱんにおむつを替えなければいけなかったりするのだから、できるだけ上の子には自分のことはやってほしいというのが親のホンネですね。



ところが、そんな親の気持ちが伝わるのかなんなのか。自立を期待すればするほど、赤ちゃんに後退してしまう上の子。今までできたことができなくなる。おしっこを教えていたのに教えなくなる。赤ちゃんをたたく。バブバブ言う。歩かず、ハイハイを始める。もちろん言うことは聞かないし、ご飯だって赤ちゃんと同じように、ボロボロわざとこぼしたりするんです!



バブバブいうくらいならかわいいものですが、新生児を叩いていたりするのを見れば、思わずママもヒートアップ。「なにしているの!?」バシ!なんて叱ろうものなら、ウギャーと泣き喚く上の子。釣られて下の子もウエーン。しまったと思ったときにはとき既に遅し、ですね。

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上の子の気持ちはちょっぴり複雑。

いきなりいい子が豹変!

2歳2ヶ月違いで下の子どもが生まれるとわかったとき、私は素直に喜びました。上の子(女の子)はそれほど手間もかからず、ゆったりとした子育てができていたし、そろそろ二人目がほしいと思っていたところでもありました。



二人目の子どもが生まれる前、切迫早産の疑いがあり、入院をすることになってしまいました。頼るべき実家の親もなく、しかたなく上の子を夫の田舎にあずけることに。しかし、切迫流産を疑われたにも関わらず、入院をしてからはさっぱり生まれる気配もなく、結果的には予定日を遥かに超える日での出産となり、入院生活は2ヶ月の長期にわたりました。産まれた赤ちゃんも大きく、3500gもありました。



上の子は結局2ヶ月も夫の実家にあずけられることとなりました。「今となれば、それがまずかったかも」と思います。2番目の子どもが無事産まれ、上の子もやっと自宅に戻ってきました。新しい家族を迎え、ますます幸せな家族となるはずが…。



それからの生活は、あんなに良い子だった上の子が、なにもかも人格が変わったかのようになったのです。「いやいや」はもちろん、公園に連れて行っても、口に指を5本とも突っ込んでぼーっとしている。私から1メートル以上離れない。いきなりハイハイを始める。「赤ちゃんって呼んで」というありさま。



典型的な赤ちゃんがえりの様相で、まわりの大人も皆面食らってしまいました。おとなしいが、特に赤ちゃんに対しては攻撃的。私が洗濯物を干している時に「ぎゃー」とただならぬ声がしたので駆けつけると、上の子が生後3ヶ月の赤ちゃんのお腹に乗って、足踏みをしていている、なんてこともありました。

保健師の「同じ屋根の下で夫が愛人とイチャイチャしているようなもの」という言葉

そんなときに、下の子の3ヶ月健診がありました。私は、下の子の健診だったにも関わらず、涙ながらに「上の子の状況」について訴えました。そのときに保健師さんが静かに言ったのが、「上の子にとって、ママが赤ちゃんに母乳をあげているところは、同じ屋根の下で夫が愛人とイチャイチャしているようなものなんですよ」という言葉でした。



それまで尽きることなく愚痴のオンパレードであった私は、絶句してしまいました。「え?何それ? あ。それは、辛いわ。そんなにこの子は辛かったのか」と初めて上の子の気持ちに気がつきました。そんな辛い状況で、たった2歳で耐えていたのか。そうか、そんなに辛かったのか。



それから少し、上の子を見る目が変わりました。その後も、上の子どもが急に聞き分けが良くなったわけでもなく、大変な日々は続いたのだけれど、「そんなに辛かったのか」という気持ちが、私の心を少し鎮めてくれました。



みなさんも、「赤ちゃんがえり」で困っていたら、上の子の気持ちはこんなに混乱しているんだとわかった上で、対処法を少し考えてみてはいかがでしょうか。

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授乳シーンは上の子にとって辛いもの

上の子の気持ちを大事にし、「赤ちゃん返り」を乗り切ろう!

【その1】 まずは上の子優先で。

赤ちゃんが生まれると、どうしても家族の関心が赤ちゃんに集中してしまい、上の子は寂しい気持ちを抱くことになります。赤ちゃんがえりには、子どもの性格や年齢によって差があるようですが、寂しい気持ちはあるはず。



上の子と下の子が両方泣いたら、まず上の子を抱っこをしてあげましょう。生まれたての下の子は、ヤキモチなんて焼きませんから大丈夫!「エーン」と泣きながら待っていてくれますよ。



【その2】 預けられる大人がいるときには、下の子をお任せしよう。

パパやおばあちゃんがいて、兄弟どちらかを預けられる状況のとき、あなたは赤ちゃんと上の子、どちらを預けますか?どうしてもお任せしたくなりがちなのは、上の子。



ママは、ほにゃほにゃの赤ちゃんをほっておけない心理だし、パパやおばあちゃんは、赤ちゃんより、上の子との付き合いが長いし、面白いし、どこかに連れて行けるから上の子を預かったほうが楽しいのです。でも、そこはあえて赤ちゃんを預けて、なるべく上の子と二人だけの密着時間を作りましょう。



「赤ちゃんのお世話はママでないとできない」という状況を打破できますし、なんといっても「今だけは自分が独り占めできるママ」という幸せ時間が上の子に「本妻の余裕」をもたらします。



【その3】 できれば、授乳は上の子の見えないところで。

これは物理的にむずかしいけれど、できればということで「心がける」「頭のすみに入れておく」。テレビを見ているときや寝ているとき、などを上手に利用するよう心がけましょう。なにせ「本妻」は、夫が愛人とイチャイチャするところなんざ見たくないのです。



【その4】 上の子になんでも相談する。

赤ちゃんが泣いていたら「ねえ赤ちゃん、泣いているね。どうしようか」。上の子が赤ちゃんを叩いたりしていたら「痛そうだね、どうする?」。上の子には、主導権は自分にあると思わせてあげましょう。



「赤ちゃん泣いているんだから、待ってて!」とか「何しているの、叩いちゃダメじゃないの!」なんて怒ってばかりいては、「本妻」は面白くありません。



「どうする?」と相談されればそのうち「おっぱい欲しいんじゃない?」「絆創膏貼ろうか?」なんて言ってくれるようになるでしょう。積極的にお手伝いもしてくれるようになれば、しめたものですね!



上の子を上手に頼って、自尊心を高めながら、次第に下の子を受け入れさせてあげましょう。

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