「やる気が出ない」「仕事がしんどい」「集中力がない」
そんなお悩みは、科学の力で解消できる!?
ハーバード、NASA、東大など世界の最先端研究で明らかになった「元気になる」方法を紹介する『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』(堀田秀吾著/アスコム)。
コノビーで一部のコツをご紹介します!
手足の動きは、
表情よりもさらに優位に感情を動かす
=楽しい動きをすると、楽しくなってくる
――― サンフランシスコ州立大学ペパーとリンの研究
スポーツ選手には、さまざまな決まった行動(ルーティン)があるのはみなさんもご存知だと思いますが、真剣勝負の世界では、「練習通りにパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいか」が徹底されており、アクションは非常に重要な要素。
その一つで、たとえば卓球やテニスなどで得点を取ったとき、野球で投手が三振を取ったとき、ふと「ガッツポーズ」をする光景を見たことがないでしょうか。
「よっぽど嬉しいんだなぁ」と思いきや(もちろん嬉しいには違いないのでしょうが)、科学的に見ると、実はガッツポーズには競技のパフォーマンスを上げるための意味があります。
「身体の中でも、より主導権が強いのが頭部より下――自分の意志で動かしやすい手足になる」という考えは、心理学の中でも有力になりつつある説です。
サンフランシスコ州立大学のペパーとリンによる研究を紹介します。
この実験では、被験者たちに両手を大きく上げてスキップなどの楽しい動きや、うつむいて歩くなどのしょんぼりした動きをしてもらい、自分で感じる元気エネルギーがどのように変化するかを見ました。
このような動きをした結果、楽しい動きをした人たちは、元気度がアップし、一方、うつむいて歩いた人たちは、実験前に元気だった人たちまでも元気度が大幅に下がってしまいました。
つまり、身体の動きが心に与える影響は非常に強いということです。
スポーツ選手がガッツポーズをするのは、意図的にしろ無意識にしろ、そうすることによって「よりテンションを上げる」「勢いづける」という意味合いがありそうです。
これは私たちも同様で、たとえば大事な面接があるとき、重要な仕事が控えているとき、またちょっと凹むようなことがあったときは、ガッツポーズをしてみたり、テンション高めに飛び跳ねてみたりしてみましょう。
表情も気持ちも、自然と良いものになっていくはずです。
もちろんガッツポーズに限らず、「楽しそうな動き」は表情を明るくしてくれます。
たとえば、どの国にも伝統的な「踊り」があるものですが、踊ることによってみんなで「楽しい気持ち」「嬉しい気持ち」「神聖な気持ち」などがコントロールできるということを、人は太古の昔から知っていたのかもしれません。
実際、ヨーク大学のキャンピオンとシェフィールド大学のレヴィタの研究でも、5分間ダンスをすると、ストレスや疲労の解消に効果があるということがわかったそうです。
ガッツポーズ以外におすすめのアクション
→ 全力で飛び跳ねる
→ 変なダンスを踊る
→ 「キーーーン!」と言いながら走る
まずは「形」から入る。
そんなことから始めてみると良いのかもしれません。
書籍では、すぐ真似したくなる「コツ」が38個紹介されています。
ぜひ手にとってみてくださいね。