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公開 2023年02月12日  

食パンは「関東では薄切り」、「関西では厚切り」が好まれるって本当?(2ページ目)

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なるほど…パンも粉もの…。



どうやら、関西の人は関東の人よりもパンが好き、と言えそうです。

何と、パンの1年間の合計購入金額のトップ5には、すべて関西の主要都市がランクインしているんです。

詳しくは、以下をどうぞ!


パン好きな人が多い関西では、厚切りのパンがよく売れる!


はじめからカットして売られている食パンには、「8枚切り」「6枚切り」「5枚切り」などの種類がある。

その中でも一般に関東では8枚切りや6枚切りが、関西では6枚切りや5枚切りが主流である。

逆に関東の店で5枚切りの食パンが売られていることは少ないし、関西のお店では8枚切りはあまり見かけない。

つまり、関東では厚みのない食パンが人気で、関西では厚みのあるパンが人気なのだ。

その理由については、いくつかの説がある。

一つは、関西の「粉もん文化」に由来するという説だ。

関西人は、お好み焼きやたこ焼きなど、小麦粉を使った食べ物が大好き。

そうした食の嗜好から、パンに関してもいかにも粉もんといったもっちり感を楽しめるように、薄っぺらなパンよりは厚みのあるパンが好まれるというわけだ。

さらに、関西人パン好き説もある。

そもそも関西人はパンが好きな人が多いため、パンのおいしさがしっかり味わえる厚切りを好むというのである。

そう聞くと、こじつけではないのかという気もするが、実際に関西人が大のパン好きであることが、総務省の家計調査からも明らかである。

パンの1年間の合計購入金額のトップ5には、すべて関西の主要都市がランクインしている。

1位は神戸市で3万7951円、2位は京都市3万7553円、3位は大阪市3万6853円、4位は堺市3万6736円、5位は大津市3万5931円である。

6位は中国の岡山市だが、7位も関西の奈良市で、8位にやっと関東のトップとして東京都区部がランクインしている。

関西人のパン好き説は、あながちこじつけともいえないのだ。

また、関東ではパンを間食として、関西では食事として考えるからという説もある。

関東でパンといえば、銀座の木村屋總本店のあんぱんが代表格。

あんパンのような菓子パンから普及したため、パンはおやつというイメージが強い。

そのため、食パンに関しても、手軽につまめる薄切りパンのほうが人気になった。

一方、関西でパンといえば、まずホテルやレストランで外国人向けに出された。

そのため、パンは食事というイメージが広がり、食事として食べるなら、食べごたえのある厚切りが好まれたというわけだ。

普段何気なく食べているパン一つとっても、関東と関西では嗜好が異なり、その理由に思わず納得させられるのだから面白いものだ。


出典:『関東と関西 ここまで違う! おもしろ雑学』(三笠書房/2019年刊行)

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