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公開 2023年02月21日  

「関西人=納豆が苦手」はもう昔の話!?関西での消費量が伸びている理由とは?(2ページ目)

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あのブームが関係している…らしい?



「健康ブーム」「低価格」などの理由で、徐々に消費量が伸びているのではないかとされています。

詳しくは、以下をどうぞ!


「関西人は納豆を食べない」というのは昔の話?


外国人が苦手な日本食として、納豆はその代表格だろう。

ねばねばとした糸と独特の臭いが受け付けないらしい。

じつは、日本人にも同じ理由で納豆を嫌っている人が少なくない。

特に関西人は納豆を食べないというのが定説。

関西人の納豆嫌いの背景には、関東と関西の納豆文化の有無がありそうだ。

関東では、早くから納豆売りが街中を練り歩く光景が見られた。

つまり、専門業者が納豆をつくっていた。

一方、関西では、納豆は専門の業者ではなく、農村部などの自宅でつくるものだった。

そもそも関西の都市部では納豆づくりの習慣はあまりなく、納豆になじみがなかった。

そのうち農村部でも納豆をつくる習慣が廃れていき、結果、納豆が食卓に上ることはほとんどなくなったというわけだ。

たしかに、1985(昭和60)年の総務庁(現総務省)の家計調査では、大阪市の1世帯当たりの年間納豆購入金額は672円という低さだった。

水戸納豆で有名な茨城県水戸市の購入金額4606円と比べると、関西の納豆嫌いがよくわかる。

ところが、関西人は納豆が嫌いという常識は、崩れつつある。

2017(平成29)年の家計調査では、大阪市の1世帯当たりの年間納豆購入金額は2757円で、1985年の約4・1倍に
もなっている。

特に、2011(平成23)年から2017年までの数年での伸び率が高い。

家計調査の2016(平成28)年から2018(平成30)年の購入金額では、都道府県庁所在地および政令指令都市全52市の中で、大阪市は47位で、まだまだ納豆への支出が多いとはいえない。

けれど、昔に比べたら、関西でも納豆の消費が増えてきているのは事実だ。

その背景には、健康ブームがある。

納豆は高たんぱく低カロリーのヘルシーフードで、「好きというわけではないけれど、健康を考えて食べるようにしている」という人も多い。

低価格であることも、節約志向が高い関西人が納豆を受け入れる理由になっているのかもしれない。

他地域に比べて消費量が少ないというのは、まだ伸びしろがあるともいえる。

今後も購入額が増え続けていけば、そのうち、「関西人は納豆が嫌い」という定説は崩れても不思議ではない。


出典:『関東と関西 ここまで違う! おもしろ雑学』(三笠書房/2019年刊行)

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