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公開 2023年03月06日  

商売上手な関西人。大阪が生み、世界規模の人気となった飲食店とは?(2ページ目)

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ファミリーにも大人気!



回転寿司です!

回転寿司の元祖は、大阪の「元禄寿司」だそうです。

一体どうやってアイデアを思いついたのか、詳しくは以下をどうぞ。


商売上手な大阪人が生んだ世界に誇るべきユニーク商品


「上方商人」という言葉があるように、関西人は商売上手というイメージがある。

それは、倹約家でお金の管理に優れているだけでなく、独自のアイデアを商売にする才能を持っているからだ。

特に大阪では、全国規模の大ヒット商品や産業が次々と生まれている。

例えば、大阪には回転寿司の元祖を謳う元禄寿司がある。

ここの創業者がビール工場に行った際、ビールが次々とコンベアで運ばれてくる様子を見て、寿司をレーンで運び、客に好みのネタを取ってもらうシステムを思いついたそうだ。

これにより、高級店と思われていた寿司屋に、気軽に、しかもファミリーで行くのが当たり前になった。

今では、海外でも回転寿司が大人気だ。

日本の住宅建築に大きな革命をもたらしたプレハブ住宅も大阪のメーカーのアイデアである。

プレハブ住宅とは、家の各パーツをあらかじめ工場である程度つくっておいて、現場でそれらを組み立てる工法で建てられる住宅のこと。

一から家をつくるとなると、大工さんや左官屋さんなど多くの職人が必要になり、必然的にコストが高くなる。

また、完成までの日数もかかる。

プレハブ住宅ならばそうした課題をクリアできるメリットがある。

また、高齢社会になって年々需要が高まっている便利屋も、大阪でタウン情報誌を発行していた出版社のアイデアだ。

読者の問い合わせの多さから考え付いたという。

犬の散歩や電球の取り替えなど、日常のちょっとした困りごとを解決するサービスである。

そのほか、大阪で生まれたヒット商品には、カップラーメン、開閉が容易なアコーディオンドア、人工芝、カラオケなど、枚挙に暇がない。

こうしたユニークな商品や産業が大阪で生まれる理由として、大阪人は個人主義だからという考え方がある。

大阪人は、基本的に組織の一員として働くよりも、自分の考えを大事にしたいタイプが多い。

集団としては統率が取れないので、戦時には「大阪出身者の部隊は話にならないほど弱い」といわれたらしい。

それが平和な時代になると、個々の頭でよく考えるので、多様なアイデアが出て、新商品や産業を生み出すアイデアマンとして活躍するようになったわけだ。

また、一度熱中すると夢中になりやすいため、アイデアが浮かぶとすぐに実現化しようとするので、新商品開発に向いているともいわれる。

つまり、大阪人はベンチャービジネス向きの気質を持っているともいえるだろう。


出典:『関東と関西 ここまで違う! おもしろ雑学』(三笠書房/2019年刊行)

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