「やる気が出ない」「仕事がしんどい」「集中力がない」
そんなお悩みは、科学の力で解消できる!?
ハーバード、NASA、東大など世界の最先端研究で明らかになった「元気になる」方法を紹介する『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』(堀田秀吾著/アスコム)。
コノビーで一部のコツをご紹介します!
空腹状態を避け、
腸内の環境を整えてあげると
気分が安定する
――― オハイオ州立大学ブッシュマンらの研究
元気がないと、自分から起こすアクションの力が弱くなってしまうだけでなく、外から受ける刺激の受け取り方も悪化してしまいます。
とても良い刺激なのに心があまり動かなかったり、日頃なら気にならないようなことが妙に癇かんに障ったり……。
たとえば、自分ではいつもと同じようにバリバリ働いているつもりでも、小さなことにイライラすることが増えている人がいたら、自律神経が乱れているサインかもしれないので注意が必要です。
そして、そんなイライラの原因として大きなものが空腹です。
空腹になると、セロトニンが減少します。セロトニンは心の安定と深く関係する物質です。
個人差こそありますが、セロトニンが多いと心の安定感が得られ、少なくなるとイライラします。
逆に言えば、空腹感がなければ、不必要なイライラを減らすことができるのです。
オハイオ州立大学のブッシュマンらによる、興味深い実験があります。
夫婦107組に、21日間、寝る前にパートナーに見立てた呪い人形と51本の針を渡して、好きなように刺してもらうというものです。
すると、血糖値が低いときほど、人形に刺す針の数が増える傾向が出たというのです。
なかなかひどい内容の実験ですね(笑)。
血糖値とは、食べることによって上がるものです。
つまり、血糖値が低い=空腹状態ということ。
「衣食足りて礼節を知る」と言いますが、食が満たされているかどうかが、腹の立ち具合に比例したというわけです。
心の安定には血糖値が大事なのです。
特に明確なストレス要因がないのに、なんとなくイライラしているという人は、最近の食事習慣を振り返ってみてください。
糖質制限ダイエットを始めただとか、忙しすぎて食事をマトモにとっていなかっただとか、そんなことがイライラの理由かもしれません。
心当たりのある人は、ダイエットをするにしても少しだけご飯の量を増やしたり、仕事の合間に血糖値を上げるためにおにぎりやお菓子を食べたり、お腹をもう少しだけでも満たしてあげることができると、イライラがおさまるかもしれません(私の場合、仕事をしているときはしょっちゅうチョコレートを食べています)。
とはいえ、何を食べても良いというわけではなく、食の中身はちゃんと考えたいところです。
なぜかというと、腸の健康がみなさんの心の健康に、そして元気にも大きく関わるからです。
近年、「腸は第二の脳」などと呼ばれ、腸と脳の関係は大きな注目を集めています。
「世界およびアメリカのトップドクター」の一人に選ばれたレオ・ギャランド医師は、腸内にいる細菌が睡眠やストレスと深い関係があると言っています。
それだけではなく、記憶、感情、そして認識にまで影響を与えるというのです。
加えて、アルコール依存症、慢性疲労、むずむず足症候群などさまざまな症状と関係しているそうです。
腸が元気であることが心の元気につながることは、そのメカニズムが完全に解明されていないとはいえ、かなり信ぴょう性の高いことのように思います。
まさに「腹が減っては戦ができぬ」ですね。
この時ばかりは罪悪感を持たず、おいしくいただきましょう!!
書籍では、すぐ真似したくなる「コツ」が38個紹介されています。
ぜひ手にとってみてくださいね。