イクメンとは「育児をするメンズ」の略のこと。
「パパももっと育児に参加を!」と、厚労省がパパイヤ鈴木さんによる「パパ、育児がイヤなんて許されませんよ」と呼びかけるポスターを作ったのは2002年。「イクメン」という言葉も生まれたのはその後で、まだほんの数年前に使われるようになったばかりの言葉です。中には、妻は非公認の「自称イクメン」も多く存在しています(笑)
「イクメン」という呼び方に違和感を感じませんか?育児をする男性は「イクメン」ではなく「〇〇」です
20,901 View世間では育児をするパパのことを「イクメン」と呼んでいます。中には「自称イクメン」もいるようです。育児を手伝うパパが「イクメン」なら、ママは「イクウーメン」?母親なら育児をして当たり前?私は育児をするパパのことを「イクメン」と呼ぶことに違和感があります。だって、育児をする男性は「〇〇」なのですから。
「イクメン」という言葉が使われるようになったのは?
誰かがそばにいるかどうかで育児の負担は違う
よく「育児を手伝ってあげている」「お風呂に入れてあげている」と話しているパパに出会います。これは「本来は妻がすることだけれど、手伝ってあげている」というニュアンスなのかな?と思うのです。
育児をするうえで大変だと感じるのは「おむつ替え」「お風呂」という育児のひとつひとつではなく、「何かあったら、たった一人で対応しなくてはいけない」という緊張感の連続に大変さを感じるのではないでしょうか。核家族でママが一人で育児をしているときは、不測の出来事にもママがひとりきりで対応しなくてはいけません。
おむつ替えやお風呂をしているパパも多いと思います。しかしママが一人で育児をしているときと一番違うのは、「育児をする時に、ママやおばあちゃんなど他にも大人がいるかどうか」または「〇時までという時間制限付きかどうか」、という点なのではないでしょうか。「いざというときにサポートしてくれる大人がもう一人いるかどうか」で、育児の緊張感は全く違ってきます。
たとえば、赤ちゃんとのお風呂
たとえばお風呂。「お風呂担当はパパ!」というご家庭も多いようです。
「お風呂を担当している」パパに「どこからどこまで入れていますか?」と尋ねると、「裸にして連れてきてもらって、洗い終わったら迎えに来てもらうまで」というお答えが多いのです。えっと…それって「お風呂の楽しいところだけ」パパがやっているってこと…ですよね?
赤ちゃんをお風呂にいれる時(沐浴ではなく入浴)には、以下のような過程があります。
1.赤ちゃんの機嫌のいいタイミングを見計らう
2.お風呂にお湯を入れる
3.自分のからだを洗う
4.赤ちゃんを迎えに行く(もちろん全身裸で)
5.赤ちゃんを洗う
6.お湯につかる
7.赤ちゃんの体をバスタオルでふく(自分は全裸で)
8.自分のからだをバスタオルでふく
9.赤ちゃんに洋服を着せる
10.赤ちゃんを布団に寝かせる・・・
※スムーズにいっているときに限る。
さらには、赤ちゃんのお風呂にはハプニングがつきもの。 途中で赤ちゃんが泣き止まなくなる、途中で赤ちゃんがうんちをする…ということが突然起こるかもしれません。おまけに、上記のような入浴の過程は「お子さんが一人だけ」のケース。ママが一人きりで、お子さんが二人、三人…となると、さらに緊張の連続。
パパが、上記の過程をたったひとりで担当してお風呂にいれている方もいらっしゃいますが、残念ながら少数派。そして、お風呂の「楽しいところどり」をしているパパに、「自称イクメン」が多い気がするのです。
パパさんにも、上記のような流れの「お風呂フルコース」を、おひとりで体験してみてほしいな~と思います。そうすることで、一日の多くの時間をたった一人で育児しているママの気持ちをイメージしやすくなるのではないでしょうか。
たとえば、赤ちゃんのだっこ
そして、たとえば赤ちゃんの抱っこも同じ。
「毎日抱っこしています」というパパには多く出会います。しかしパパの抱っこは、自分が抱っこできる準備が整っているとき(食後や、仕事の手が空いているときなど)、または赤ちゃんのご機嫌のよいとき…のことが多いのではないでしょうか。時には激しく泣いている赤ちゃんの抱っこをすることがあったとしても、「〇時まで」という時間制限付きのことが多い。赤ちゃんが泣いているときもかんしゃくを起こしているときも、常に一人だけで抱っこを頑張るパパは少数派なのが現状です。
しかしママは違います。食事をしたいときも、トイレに行きたいときも、どんな時も、泣きだしたら赤ちゃんを抱っこしている。赤ちゃんには「ちょっと泣くの待って~」が通用しません。「このタイミングは静かにしてほしい…」という時でも、ほかに大人がいなければ誰かに交替してもらうことができないのです。ママが「抱っこを大変」と感じるのはこのような理由なのではないでしょうか。
「イクメン?」「イクウーメン?」
「イクメン」という言葉が使われて久しいですが、「イクウーメン」という言葉を聞いたことがありません。仕事をしているママだとしても「イクウーメン」とは呼びません。「イクメン」という表現からは「本来母親がするべき育児なのに、男も手伝ってあげている」という、当事者意識がない表現に聞こてくるのです。
「母親だから育児をするのは当たり前」なのであれば、それは父親も同じこと。育児は「手伝う」のではなく当事者意識を持って楽しんでほしい。わざわざ「イクメン」という言葉を使わなくても、育児をするのは「父親」なのだから当たり前。そんな意識を持った男性が増えてほしいな…と願っています。
1
追い詰められたママのイライラは、子どもに向かう。それを救ってくれたパパの言葉
とげとげ。
2
赤ちゃんの肌にいいの?悪いの?冬至の「ゆず湯」の秘密
離乳食・幼児食アドバイザー 園田奈緒
3
産後のウラミは根深くて…10年経っても忘れられない夫の言葉
コノビー名作集
4
「勝ち負け」へのこだわりがエグい…癇癪を笑顔にかえる画期的アイデア
いそめし ちかこ
息子をめぐるバトル勃発!?「だれがすきなの?」への返答が、流石すぎ♡
コノビー名作集
やば…言いすぎた!?娘の夏休みの宿題との関わり方を考えました
コノビー名作集
夫よ、ごめん…!夕食の味噌汁がつい「濃いめ」になっちゃうワケ
コノビー名作集
家事の最中にしゃべり続ける息子。ママに話しかけているかと思いきや、実は!
コノビー名作集
座ったまま「ママ、お箸は~?」と聞く息子に、パパがひとこと。
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
思わずキュン…♡レストランで夫の対応に”惚れ直した”出来事
多喜ゆい
子が夫に質問「ママのこと大好き?」聞き耳をたてていたら、嘘でしょ…?
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』
「ワーママの大変さ」を、パパが実感したのはこんな瞬間
なおたろー『育児戦隊 ごきげん夫婦』