「朝ご飯、食べたばっかりなのに、もう夜ご飯の心配してる…」
「体調の悪い日くらい、誰かの作ったご飯を食べたい…」
1日3食、家族のご飯を作り続ける日々にもう限界!
日々のご飯作りから見つめ直す、家族のカタチ。
『料理は妻の仕事ですか?』(アベナオミ著/ 白央篤司監修/KADOKAWA)より、一部エピソードをご紹介します。
アベさんの自由お茶漬け大会のアイディア、面白かったですねえ。
小さい頃、手巻き寿司の日にとてもわくわくしたのを思い出しました。
「作ってもらい→食べる」のではなく、自分がチョイスして組み合わせることで料理が完成する。
いろんな組み合わせから生まれる様々な味わいがなんとも楽しく、食事の時間がより豊かに、思い出深いものにもなりますね。
こんな「半分参加型」のごはん、他にもいろいろできそうです。
たとえばサンドイッチ。
すべて仕上げて出すのもいいけど、たまにはトマト、レタス、ハム、ツナマヨ、焼いたベーコン、目玉焼きなんかをそのまま出して「好きにはさんで食べてみよう!」なんて言ってみるのもいいかもしれない。
コロッケやポテサラ、マカロニサラダなんかを加えてもよさそうですね。
私がよくお世話になってるイシイのチキンハンバーグなんかを置いたら人気が出そう。
昨日の野菜炒めの残りなんかも、はさんでみたらおいしいかもしれない。
ひょっとしたら、我が家だけの特製サンドが生まれるかもしれません。
そうそう、先日取材したとある料理家さんは、たまに「おにぎり大会」をやるとおっしゃっていました。
ボウルに炊きたてごはんを入れてテーブルの中央に置き、ほぐしたシャケ、たらこ、おかか、昆布の佃煮、ツナマヨ、そのときある漬物、シラスなんかを置いて、家族めいめいが好きににぎって、食べる。
うまくにぎれなくても、きちんと中央に具が詰められなくても、「なかなかおいしいもんだね!」とお子さんも喜んでいるとのこと。
きれいにできなくたっていい、というのを小さいうちから体験できるのは、素晴らしいことだと思います。
また海苔のあるなし、手塩をするしないでの味の違いを体験して、家族が自分好みのおにぎりを見つけていける、というのも印象的でした。
そうだ、お好み焼きやチヂミの生地だけ作っておいて、刻んだ野菜類や魚介、ひと口大に切った肉を並べて、各自が好きに混ぜて焼いてみる、なんてのもよさそう。
闇鍋ならぬ、闇ホットプレート的に(笑)。
定番のお好み焼きもいいけれど、本来“お好み”なんですから具材も自由でいいと思うんですよね。
半分参加型の食事は、自由に試してみる力を養うにも、既成概念にとらわれない料理心を育てるにも、いいチャンスに思えます。
(監修・フードライター白央篤司)
「半分参加」なご飯のアイデア、いろいろ試したくなりますね!