子どもの『試し行動』の接し方「ママ嫌い!」と言われたらのタイトル画像
公開 2015年07月12日  

子どもの『試し行動』の接し方「ママ嫌い!」と言われたら

346,170 View

イヤイヤ期の子どもがよく言うフレーズとして「ママ嫌い」という言葉があります。他の人からすればたいしたことがないように聞える言葉かもしれませんが、実は言われるママはそのたびに胸が痛むものなんですよね。今日は私が娘の「ママ嫌い」を乗り越えたその方法をお伝えできればと思います。


イヤイヤ期の「ママ嫌い!」は結構傷つく

私の娘はただいまイヤイヤ期真っ最中。そんなイヤイヤ期の開始とともに、娘がよく口に出すようになったのが、「ママ嫌い!」というフレーズです。



歯みがき、食事、トイレやお風呂で私が一緒にやろうとすれば、



「ママ嫌い!ママじゃ嫌だ!」



主人がいるときは、主人のほうに行って、



「パパがいい。ママ嫌い。」



そんなことを繰り返し言われると、気にしまいと頭では思っていても、落ち込んだり、カッとなったり、言い返してしまったり。そんな自分に自信を失うという悪循環に陥ってしまうようになりました。



「子どもの言うことなんだから、そんなに真剣に受け止めなくてもいいんじゃない」と他の人には言われるものの、そう簡単には割り切れないものなんですよね。



今日は、そんなママのために、私なりに考えて実践し、効果があったと考えている



①「ママ嫌い」と言われても自信をなくさないための考え方

②「ママ嫌い」と子どもが言う回数を少なくする方法



の2つをお伝えできればと思います。

「ママ嫌い!」は「試し行動」のひとつ

まず、「ママ嫌い」と言われても自信をなくさないために、まずはなぜ子どもが「ママ嫌い」という言葉を発するのかを考えてみたいと思います。



そのひとつとして、私が考えているのが、これは娘なりの「試し行動」なのだということ。



試し行動とは、子どもがわざと親に嫌われる、怒られるようなことをして、その上で親の反応を観察するというものです。その目的は、「こんなことをしても、ママは自分のことを好きでいてくれるのか」を確かめること。



ですから、試し行動は愛情を確かめるための子どもなりの手段だと言えます。



「ママ嫌い」も試し行動のひとつだと考えれば納得がいきます。



本当にママが嫌いなのではなく、ママの愛情を試しているだけなんだ…そう考えるだけで私も少し気が楽になった気がします。

「ママ嫌い!」は「ママが嫌い」なのではない

また、自信を失わないために私が取り入れているもうひとつの考え方があります。



それは、「ママ嫌い」と言われたときに、ママである「私自身」が嫌いなのではなく、ママが「怒ること」や「注意をすること」が嫌いなのだ、と捉えるというものです。

子どもの『試し行動』の接し方「ママ嫌い!」と言われたらの画像1
「ママ嫌い」の言葉の捉え方を変えてみる

「私が嫌われた」と捉えてしまうと、「ママとして失格なのかも」と考えてしまいがち。でも、「私が注意したり、怒ったりすることが嫌いなんだな」と捉えれば、人間だれしも怒られたり注意を受けることは好きではありませんから、娘が嫌がるのもしょうがないかもしれないな、と落ち着いて考えることができます。



また、今の言い方は少し厳しかったかな、と客観的に自分自身の声かけを見つめなおすことにもつながります。



少しの考え方の差のように思いますが、私はこれでとても気が楽になったのでぜひ試していただければと思います。

試し行動で「ママ嫌い」と言われたら…

考え方を変えることによって、だいぶ楽にはなったものの、「実際に娘にどう対応するのか」という点についてはまだ試行錯誤の途中。そんな中でも私が試して効果があった3つの方法をお伝えしたいと思います。

1.ママの感情を伝える

まずひとつめの方法としては、「ママ嫌い」と言われた時の気持ちを子どもに伝えるということです。



例えば、「ママは、そんなことを言われると悲しいよ」と伝えてみるのもひとつの方法です。



そして、それ以上に効果があるのが、

「○○ちゃんは嫌いでも、ママは○○ちゃんのこと、大好きだよ」



と伝えること。



何度も「大好き」「大好き」と伝えていると、子どももさすがに「ママ嫌い」と言いづらくなるようです。また愛されているという実感を持つことができて、「試し行動」としての「ママ嫌い」が少なくなるのかもしれません。



どちらにせよ、ママの気持ちを正直に伝えてみることは、子どもにとってもママを理解する重要な機会になるといえるでしょう。

子どもの『試し行動』の接し方「ママ嫌い!」と言われたらの画像2

2.「ママ嫌い」の理由を聞いてみる

毎回毎回、「ママも大好きだよ作戦」が通用するわけではないので、私はときには、「なんでなんで作戦」を実行します。



これは、娘の発言の理由を何度も繰り返し尋ねるというもの。



例えば…

「ママ嫌い」



「なんでママのこと嫌いなの?」



「怒るから嫌い」



「なんで怒られるのが嫌なの?」



「嫌だから嫌だ。」



みたいな感じで「なんで」は続いていくのですが、問いかけをしているうちに自分自身が冷静になっていくのが分かります。思わず怒ってしまったり、言い返してしまうママは、一呼吸置くひとつの手段として試してみていただければと思います。



一呼吸おくことで、私が感情的に怒ることが少なくなったので、娘の「ママ嫌い」も徐々に少なくなっていきました。

3.主人に協力してもらう

そして気付いたのは、この「ママ嫌い」問題のカギはパパが握っているということです。



最初のうち、私の主人は娘が「ママ嫌い」を繰り返していても、大した問題ではないと思っていたよう。



娘が「ママ嫌い」というと「そっか、パパのほうが好きなんだな~」なんて冗談ぽく笑っていることも多かった気がします。



私自身も、「そんなことで悩んでいるの?」と思われたくなくて、ずっと悩んでいることを言い出せずにいました。



しかし、あるときもろもろの育児ストレスがたまって限界に達した私は思い切って主人に伝えてみることに。



「実は、『ママ嫌い」って何回も言われると、結構ショックなんだよね。」



こう私が伝えると、主人は一言「ごめん、気づいてなかった」と。



そこからは娘が「ママ嫌い」というと、



「パパは、ママのこと大好きだけどね」と伝えたり、「そんなこと言ったらママが悲しくなるよ」と真面目に注意をしてくれるようになりました。



その結果すぐに事態が改善するということにはつながりませんでしたが、主人が「そんなささいなこと気にするなよ」と言うのではなく「そう言われるとショックなんだね」と私の気持ちを汲んでくれたことで、とても心が楽になった気がします。



意外とパパは、ママの気持ちに気づいていないもの。察してくれるのを待つのではなく、言葉にだして「つらい」ということを伝えてみると協力してくれるかもしれませんよ。

「ママ嫌い」が続くのは試し行動のある一瞬だけ

いかがでしたでしょうか?「ママ嫌い」と言われて、ママとしての自信をなくさない方法についてご紹介してきました。



最後に言いたいのは、「ママ嫌い」が続くのは人生のうちの一瞬だけだということ。



大きくなってからもずーっとその状態が続くわけではありません。子どもの成長の一環として大きな気持ちで受け止めることが結局は重要なんだろうな、と思っています。



上記の方法を試すことで、少しでもママの気持ちが楽になればいいなと思います。

Share!

関連情報