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公開 2023年03月10日  

手作りのひな人形が、我が家にとって思った以上の「宝物」になった理由

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海外子育てをする上で、少しずつ手放した「こだわり」のお話です。


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まいどおおきに!今となってはだいぶいい加減ですが、子どもが生まれたての頃は一応「日本の文化も大事にせんとな」と頑張ってた系オカン、さとえみです。


いやぁ、ベルギー(ヨーロッパ)で日本文化にまつわる行事をするというのは、本当に大変です……。

海外で着物を着るというだけでも、けっこう大変。

我が家の場合、子どもが全員女の子なので、女の子の節句である「ひな祭り」でかなり悩みました。

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海外暮らしでのひな人形、どうする?

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私は国際結婚でベルギーで子育てをしているのですが、子どもが生まれたての頃は、日本文化にも親しんでもらえるよう「ひな人形も買った方が良いのでは?」と、かなり悩みました。

ひな人形は高価なものですが、それを注文して海外まで送ってもらうとなると、さらに費用がかかるし手続きも大変です。


そこでオカンが考えたのは、「とりあえず今は紙粘土でひな人形を作っておき、お金を貯めて日本滞在時にちゃんとしたものを買おう」という作戦です。

オカンは無駄に手先が器用なので、頑張れば可愛いひな人形ができたのもラッキーでした。

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手作りのひな人形を、気に入りすぎてしまった子どもたち。


紙粘土製とはいえ、一応「ひな人形」である我が家のおひなさま。

ひな祭りが終わったら、当然片付けると思っていたんです。


でも、そこで大ブーイングの嵐が発生。

子どもたちが、「ひな人形を片付けるなんてもったいない!」と言うではありませんか。

困りもしましたが、嬉しくもありました。

それだけ、子どもたちがこのおひなさまに愛着をもっているということですから。


それから数年が経ち……。

子どもたちに改めて聞いても、「このおひなさまじゃないとイヤだ」とのことなので、今後もこのおひなさまが365日出されっぱなしになるでしょう。


「ひな人形を出しっぱなしにしていると、婚期が遅れる」という説もあるみたいですが、よくよく考えると、ベルギーの結婚にはいろいろな形があります。

そこまで深く考えなくても良いのかも?と、ゆるく考えるようになりました。


ベルギーでも日本文化に触れさせたい!という気持ちや、どんなひな人形にするか、いつ片付けるかというようなことも……。

こんな風に、「こうしなきゃ」「ああしなきゃ」というこだわりを手放していけたのは、オカンにとって大きな変化でした。

この手作りおひなさまは、私にとってその変化の象徴であり、見るたびにそれを思い出させてくれるのです。


このおひなさまに、どうかずっと見守っていてくださいと願うオカンです。


ほなまたね!

※ この記事は2024年03月10日に再公開された記事です。

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