子ども向けのおもちゃの中で昔から人気なのが「おままごとキッチン」です。
扱いやすい小型から本物にそっくりな大型なものまで、さまざまな種類が販売されており、どれを選べばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、おままごとキッチンの購入でよくある後悔に触れながら、失敗しない選び方について紹介します。
おままごとキッチン購入でよくある後悔5つ!失敗しない選び方とは?
4,309 Viewこの記事では、おままごとキッチンの購入でよくある後悔に触れながら、おままごとキッチンの失敗しない選び方について紹介します。これからおままごとキッチンの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
おままごとキッチン購入でよくある5つの後悔
子どものためにとせっかくおままごとキッチンを購入したのに、「想像より大きくて重たい」「子どもが使わない」など、後悔につながるケースは少なくありません。
そこでまずは、おままごとキッチンの購入でよくある後悔を5つ紹介します。
後述する「おままごとキッチンの失敗しない選び方」と併せて、おままごとキッチンの購入時に役立ててください。
後悔する理由1.価格が高い
おままごとキッチンは知育玩具の中でも比較的高額なものです。
中には高品質にこだわったものや本物そっくりのクオリティの高い高額商品もあり、「高額ならいいものに違いない!」と、思い切って商品を購入して後悔するケースがよくあります。
なぜなら、高額の商品だからといって必ずしもそれが子どもにとってよいおままごとキッチンとは限らないからです。
おままごとキッチンの中には価格は低くても子どもの好みを押さえた人気商品も数多くあります。
そのため、 「高額商品=いいもの」と決めつけて購入するのではなく、さまざまな商品を比較したうえで、子どもが気に入って長く遊んでくれそうな商品を選ぶことが大切です。
後悔する理由2. 想像より大きくて重い
「ECサイトで購入したら、想像以上に大きかった」「思ったよりも重くて組み立てが大変」など、おままごとキッチンの大きさや重さで後悔するケースもあります。
おままごとキッチンは、ほかのおもちゃに比べてサイズが大きく重たいです。
たとえば、キッチンの再現度が高い据え置きタイプの場合、一般的に高さ50〜110cm、幅50〜80cm、奥行き30〜45cmほどあります。
つまり、購入したおままごとキッチンによっては部屋を圧迫して邪魔になる可能性があるのです。
また、おままごとキッチンの中には本体重量が20kg近くあるものもあります。
このような重量のある商品は、組み立てや移動に労力がかかります。
さらに何かの拍子で倒れたときに重量があるとケガをするリスクが高くなるため、必ず購入前に商品の大きさと重さを調べ、置く予定の場所に置いたらどのようになるかイメージしましょう。
後悔する理由3. 片付けの手間がかかる
一般的なおままごとキッチンは、下記のような付属品が付いています。
・ボウル
・包丁
・まな板
・鍋
・フライパン
・調味料
・食器
・野菜、魚、肉などの食べ物 など
子どもにとってはこのような付属品が多ければ多いほど、遊びの幅が広くなるメリットがありますが、こまごまとした付属品は散らかりやすく、片付けに手間がかかります。
実際、「子どもが決まった場所に決まったものを片付けられない」「子どもがまだ小さいから片付けは大人がやる」など、遊んだあとの片付けが大変で購入を後悔するケースは少なくありません。
収納スペースが限られている場合や子どもがまだ小さい場合などは、よく検討してから購入しましょう。
後悔する理由4. すぐに飽きた
せっかくおままごとキッチンを購入したのに「子どもが遊んでくれない」「すぐに飽きてしまった」という理由で後悔する方も多いです。
長く遊んでほしいからと素材にこだわり、付属品が豊富なおままごとキッチンを購入しても、必ず子どもが気に入って遊んでくれる保証はありません。
特に商品が年齢や発達段階に合っていない場合などは、子どもがおもちゃにすぐに飽きてしまう傾向が見られます。
ただし、このような状況の場合、「親が子どもの年齢や発達段階を鑑みて一緒に遊ぶ」など、遊びの中に親子のコミュニケーションを取り入れることで、再びおままごとキッチンに興味を示す可能性があります。
後悔する理由5. 処分が大変である
子どもが成長しておままごとキッチンが不要になったときに、処分が大変で買ったことを後悔する方もいます。
おままごとキッチンは、硬いプラスチックや木、鉄などが素材として使われていることが多く、加えて通常の家具と同じ程度のサイズ感があることから、基本的に粗大ゴミとして有料で処分しなくてはなりません。
また、オークションやフリマアプリなどで売って処分することもできますが、サイズが大きいため、かなりの送料がかかります。
このように、ほかのおもちゃに比べて処分に手間やお金がかかるため、手放すときのことを考えたうえで購入することが大切です。
おままごとキッチンを購入するメリット
ここまで、おままごとキッチンを購入して後悔した、デメリットの部分ばかりを紹介してきましたが、おままごとキッチンは決して後悔するばかりの商品ではありません。
昔から保護者や子どもから人気があるのは、楽しく遊びながら子どもの想像力やコミュニケーション能力などを養う効果が期待でき、さらに食育などにつなげられる優れたおもちゃだからです。
ここでは、おままごとキッチンの購入を悩んでいる方に向けて、おままごとキッチンで得られるメリットを3つ紹介します。
想像がひろがる
子どもは2~3歳ごろになると、家族などをまねる「ふり遊び」や「ごっこ遊び」をする子もでてきます。
このような遊びは、大人の動作をまねることで生活に必要な動作を覚えることが期待できます。
中でも、普段の生活のやり取りを取り入れる「おままごと遊び」は、ごっこ遊びの中でも人気の傾向があります。
おままごと遊びは、家族がしているやり取りや家事の様子などをまねることからはじまります。
年齢を重ねて慣れてくると、「今日のご飯は○○にしよう!」とメニューを決め、包丁で必要な野菜を切ったり、お鍋で料理を作ったりするなど、家族のまねごとをしているうちに、想像が広がっていくでしょう。
また、おままごと遊びに欠かせないおままごとキッチンですが、本物のキッチンにあるような道具や食材がすべてそろっているわけではありません。
しかし、子どもは足りない道具や食材があった場合に、「○○に形が似ているから、代わりにこのおもちゃを使おう」など、子ども自身で想像力を膨らませて考えて工夫する力をつけることができるでしょう。
協調性や社会性を身につけるきっかけになる
おままごとキッチンは1人で遊ぶのも楽しいですが、ほかの子どもと一緒に遊ぶのにも最適なおもちゃです。
子どもは4~5歳ごろになると、ママ役やパパ役、子ども役など、役を決めておままごと遊びを楽しむようにる子もでてきます。
さらに友達や兄弟、姉妹などと一緒におままごと遊びをすることで、だんだんと協調性や社会性などを身につける良い機会となります。
特におままごと遊びは対話が生まれやすいため、人との関わり合いの中でよく観察をするようになったり、言葉に触れる機会を増やすなど、ほかにもさまざまなメリットが期待できます。
食育につなげられる
おままごと遊びは、食事のマナーや食べ物の名前などを覚えるのにおすすめの遊びです。
なぜなら、「おままごと」という遊びを通して食事のマナーを身につけたり 、ゲーム感覚で野菜の名前を覚えられる可能性があるからです。
また、おままごとキッチンでは野菜を切って、焼くことで 料理を作り、テーブルに食器を用意して遊ぶので、遊びを通して食育につながります 。
そのため、おままごとをきっかけに子どもがお手伝いをするようになったという声も聞かれます。
おままごとキッチンの失敗しない選び方
子どもの想像力を高め、社会性や協調性を身に着けるきっかけとなるなど、多くの効果が期待できるおままごとキッチンですが、購入を後悔しないためには何に気を付けて選べばよいのでしょうか。
ここでは、前述したおままごとキッチン購入でよくある後悔を参考に、おままごとキッチンの選び方のポイントを紹介します。
選び方1. 価格の比較を行う
おままごとキッチンはおもちゃの中でも価格帯が広く、価格の幅は3,000円程度から数万円の高価なものまであります。
そのため、価格だけで判断せずに素材や品質、デザイン、安全性、付属品、子どもの好みなどを考慮したうえで数点に絞り、総合的に比較して納得するものを購入しましょう。
特に子どものおもちゃは、必ずしも高い商品がよいわけではありません。
できる限り子どもの意見を取り入れて、長く使えるものを見つけましょう。
選び方2. 購入前に大きさ・重さを確認する
おままごとキッチンはほかのおもちゃに比べてサイズが大きいため、置き場所に困ってしまう方も多いです。
せっかく購入したのに「大きすぎて予定していた場所に置けない…」「おままごとキッチンが部屋を圧迫する…」となっては意味がありません。
そんな後悔をしないためにも購入前に必ずおままごとキッチンを置く場所のサイズを測り、購入予定の商品がそこに収まるかどうかサイズを確認しましょう。
このとき、キッチンに扉が付いている商品を購入する場合には、扉がしっかり開くスペースが確保できるかもチェックしてください。
また、据え置きタイプのおままごとキッチンを購入する場合には、シンク台の高さが子どもの腰の高さと同じくらいのものを選ぶと子どもが使いやすいでしょう。
そこで購入前に子どもの腰の位置を測り、子どもが使いやすいものを選びましょう。
さらに組み立てや移動するときのことを考えて、本体重量が軽いものを選ぶのが賢明です。
地震などで倒れることも想定して、できるだけ安定感のある軽量なものを選びましょう。
選び方3. タイプを選ぶ
据え置きタイプのおままごとキッチンは、再現性が高く、サイズが大きいので子どもが興味を持ちやすく、ごっこ遊びがしやすいのがメリットです。
しかし、大きなおままごとキッチンは「部屋のスペースを圧迫する」「遊んだ後にコンパクトに収納できない」といったデメリットがあります。
そのような場合は、折りたたみ式のおままごとキッチンも選択肢に入れてみましょう。
折りたたみ式のものを選ぶことでコンパクトに収納でき、部屋のスペースを圧迫する心配がほぼありません。
また、折りたたみ式のおままごとキッチンには、付属品を本体の中に収納できるものが多く、すっきりと片付けられるためとても便利です。
選び方4. 本物に近いものを選ぶ
本物に近いリアルなおままごとキッチンは、子どもが飽きにくく、長く愛用してくれる可能性があります。
音が鳴るコンロのボタンや、実際に開閉できるシンク下の収納、調理器具をぶら下げておく収納スペースなど、付属品やデザインにこだわったリアルなものを選べば、子どもも夢中になれるでしょう。
特にリビングや子ども部屋のインテリアにマッチするおしゃれなおままごとキッチンを選べば、多少存在感があっても悪目立ちせずにインテリアの一部としておしゃれになじみます。
選び方5. 遊ばなくなったときのことを考える
木やプラスチック、鉄などの硬い素材を使ったおままごとキッチンは、使わなくなった際に処分が大変です。
そこで遊ばなくなった後の処理を簡単にしたい方におすすめなのが、ダンボール製のおままごとキッチンです。
ダンボール製のおままごとキッチンは処分しやすいのはもちろんのこと、アレンジがしやすいといったメリットもあります。
また、手に入りやすい材料でおままごとキッチンを手作りするのもおすすめです。
ダンボールやカラーボックス、すのこ、100均グッズなどを使えば、多少手間はかかりますが、市販のものよりも子どもの好みに合った、世界にひとつだけのおままごとキッチンが作れます。
しかも、壊れたときに修理しやすく、成長に合わせて仕様を変えられたり、使わなくなった際に違う使い方もできたりします。
DIYに自信がある方なら、自作のおままごとキッチンを検討してみてはいかがでしょうか。
自作のおままごとキッチンについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
おままごとキッチンは子どもの想像力や社会性、協調性を身に着ける効果が期待できるおもちゃですが、下調べしないで購入すると買ったことを後悔する可能性があります。
そのため、おままごとキッチンを購入する際は価格をはじめ、大きさや重さ、デザイン、処分しやすさなどをチェックして、子どもが長く楽しく使えるものを選びましょう。
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