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公開 2015年08月10日  

妊娠超初期の代表的な病気・子宮外妊娠(異所性妊娠)とは?気になる症状と対処法

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異所性妊娠は、以前は子宮外妊娠と呼ばれていた病態で、妊娠超初期における代表的な病気の一つです。診断時期が遅かったり、お腹の中に出血をしたりしてしまうと重篤な症状を引き起こす恐れがあるため、妊娠が判明したらまずは産婦人科を受診する事が大切です。今回は、子宮外妊娠(異所性妊娠)の症状と対処法をお伝えします。


子宮外妊娠(異所性妊娠)とは?

受精卵は子宮内腔の粘膜以外の場所に着床し妊娠が成立したものを異所性妊娠といい、一般には子宮外妊娠という病名で知られています。およそ200〜500回の妊娠に1回みられるものです。



子宮外妊娠という言葉から想像すると理解がしやすいこの病気ですが、まずは、正常の受精から妊娠までのステップを確認してみましょう。

妊娠超初期の代表的な病気・子宮外妊娠(異所性妊娠)とは?気になる症状と対処法の画像1

卵子と精子が出会い受精がおこるのは、卵管膨大部と呼ばれる場所で上の図のステップ1)にあたります。受精した後に卵子は細胞分裂を繰り返しつつ、卵管内を子宮内腔に向かって数日間で移動します。その後子宮内膜に着床し妊娠が成立します。



上の図の子宮内膜以外に妊娠成立してしまった場合を異所性妊娠と呼びます。

子宮外妊娠(異所性妊娠)がおこる場所

お伝えしたした通り、子宮外妊娠(異所性妊娠)とは子宮内膜以外に妊娠が成立する状態です。下の図に異所性妊娠が起こりやすい部位を解説します。

妊娠超初期の代表的な病気・子宮外妊娠(異所性妊娠)とは?気になる症状と対処法の画像2

最も起こりやすいのは、受精が行われる卵管膨大部です。受精卵が移動出来ない為におこる病態と考えられますが、異所性妊娠の内実に8割以上が卵管膨大部に妊娠が成立します。



他にも卵管狭部や子宮と卵管の境目の間質部、さらにはお腹の中や卵巣、腹腔内臓器等にも妊娠成立する報告もあります。

子宮外妊娠(異所性妊娠)の症状と通院の注意点

異所性妊娠は初期では症状が無いケースが大半です。



しかしながら卵管内等の狭い部分に妊娠する事が多いため、妊娠日数が進んでくるにつれ、大きくなるスペースが無くなってしまい卵管が破裂してしまい腹腔内に出血してしまい、急な腹痛を呈する事があります。妊娠6〜8週程度の時期に卵管破裂を起こす事が多いです。



妊娠週数は最終生理開始日を0日目とカウントしますので、破裂が起こりやすい時期は生理が来ないと思ってから2〜4週目という事になるのです。あらかじめ妊娠している事に気づいていないと卵管破裂と腹腔内出血が突然起こって、緊急事態になってしまうケースもありますので、生理が来ないと感じたら

1)妊娠反応検査をしっかりと行う

2)妊娠反応が陽性だったらすぐに産婦人科を受診する

この2点が大切です

まとめ

妊娠超初期には、受精卵が上手く子宮内膜に到達できない異所性妊娠が起こるケースは決して稀ではありません。妊娠に気づかず卵管破裂を起こしてしまい、命を落としてしまうニュースも時に見かけます。生理が来ないと思ったら、妊娠反応検査をキチンと行う事と妊娠が判明したら出来るだけ早く産婦人科医を受診する事が大切です。

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